ChatGPTやGeminiを使っていると、新しく出たMetaのAI「Muse」に乗り換えるべきか迷いますよね。同じ頼みを4つのAIに出して比べた違いをお伝えします。
結論、Muse Spark はアプリ「Muse」の中で動く Meta のモデルの名前です。同じ頼み3件を4つのAIに出すと、4つとも答えを返し、答えが出るまでの秒は頼みごとに約3.8秒から36.2秒まで開きました。
モデルの設定と記憶の有無がそろっていないので、秒は速さの順位ではありません。どれが良いかは決めず、実測した差だけを書きます。
- 今ChatGPTかGeminiを使っていて、Museが気になっている方
- 「Muse」と「Muse Spark」の違いがよく分からない方
- AIに同じ用事を頼むと、どのくらい差が出るのか知りたい方
当てはまらない方は、ここで戻っていただいて大丈夫です。
最後まで読むと、同じ頼みで4つのAIの答え方がどう違ったかと、Museを試す前に設定で見ておく所が分かります。まずはMuseとMuse Sparkの違いから見ていきます。
Muse Sparkってなに?Museの中で動くMetaのモデルなの?
答えは、アプリの名前が「Muse」で、その中で動く頭脳(モデル)の名前が「Muse Spark」です。Metaの公式発表には、Museは「powered by Muse Spark, Meta’s most capable model to date」と書かれています。お店にたとえると、Museが店の名前、Muse Sparkが厨房で料理を作る料理人の名前です。
私は2026年10月25日に、私のPC(Windows 11)のChromeでMuseにMetaアカウントでログインしました。直後に出たのが次の「注意点」の画面です。

Metaは2026年10月23日に、日本でもiOS・Android・muse.aiでの提供を開始したと公式に発表しています(9月に北米で先行)。
Muse Codeとはちがうの?
答えは、別の製品です。Muse Codeは、Metaが開発者向けに出している、プログラムを書いたり直したりするAI(コーディングエージェント)です。個人向けのアプリ「Muse」とは、公式の頁も分かれています。私はMuse Codeを試していません。以下はMetaの公式の頁を2026年10月25日に開いて読んだ範囲です(取得: 2026-10-25)。
公式の製品頁には、「A coding agent for your most complex coding workstreams.」と書かれています。
※Muse Codeの製品頁(Meta for Developers)
対応するOSは、公式の中でも書き方が分かれています。製品頁には「Available for MacOS and Windows.」とあります。2026年8月31日のMetaのブログには「Install Muse Code in macOS or Linux with a single command」とあり、こちらはLinuxです。使う前に、製品頁を開いて見てください。
※Muse Codeの製品頁/Muse Code: New plans and features(2026年8月31日)
料金は、製品頁に月額の4つのプランが載っています。Everyday Usageが「$5.00/month」、High Usageが「$15.00/month」、Power Usageが「$50.00/month」、Maximum Usageが「$200.00/month」です。
Museとのつながりは、モデルです。Metaの2026年10月12日の発表に、「Muse Wonder is available today through the Meta Model API and Muse Code.」とあります。Muse Codeは、Meta Model APIのアカウントでサインインして使います。
※Introducing Muse Wonder and Muse Wonder Full(Meta、2026年10月12日)/Muse Code: New plans and features
日本での提供は、読んだ公式の頁5つのどこにも書かれていませんでした。8月5日のブログに「expanding global access」と、モデル名「muse-spark-1.2-contributor」の説明に「Available in select countries」とあるだけで、国の名前はありません。日本で使えるかは、私は確かめていません。
※Meet Muse Spark 1.2 and Muse Code(Meta、2026年8月5日)
GoogleのGemini Sparkとは別物?
別物です。Googleの公式ブログ(2026年7月29日)に、「Google のパーソナル AI エージェント、 Gemini Spark です」と書かれています(取得: 2026-10-25)。会社も中身も違います。
※「Gemini Spark」:24時間365日対応する自分だけのAIエージェントが日本のProユーザーにも拡大(Google)
こちらは私のサイトのGemini Sparkの記事に書いています。
【実験】同じ頼み3件を4つのAIに出した結果は?2026年10月の比べ
私のPC(Windows 11)のChromeで、2026年10月25日に試しました。
下の表は、頼み3件をChatGPT・Gemini・Claude・Museの4つに1回ずつ出した結果で、全部で12組あります。私の気持ちとしては、同じ買い物メモを4人の店員さんに渡して、戻ってくるまでの時間と、聞き返された回数を数えたようなものです。
各マスは「答えが出るまでの秒・聞き返しの回数・結果」の順です。モデルの設定は、ChatGPTが考える量Medium、GeminiがFlash、ClaudeがOpus 5.5で、そろえていません。
| 頼み | ChatGPT | Gemini | Claude | Muse |
|---|---|---|---|---|
| ① 京都1泊の持ち物 | 36.2秒・1回・22項目のリストを作れた | 8.7秒・1回・リストを作れた | 11.7秒・0回・リストを作れた | 15.1秒・0回・記憶を使ってリストを作れた |
| ② 売上CSVの集計 | 11.2秒・0回・集計できた | 6.5秒・0回・集計できた | 約3.8秒(近似)・0回・集計できた | 8.5秒・0回・集計できた |
| ③ 歯医者のリマインド | 13.0秒・0回・登録の表示が出た | 7.7秒・0回・登録の表示が出た | 13.8秒・0回・登録の表示が出た | 16.0秒・0回・登録の表示が出た |
① 京都1泊の持ち物を頼んだとき
4つともリストを作れましたが、聞き返しの数と、前の記憶を使ったかが違いました。
ChatGPTは出発の曜日を1回聞き返し、天気つきの22項目のチェックリストを作りました。

Geminiは移動手段を1回聞き返し、4つの区分に分けて出典の印をつけました。

Claudeは聞き返さず、必需品・服装・身の回り品に分けました。

Museは聞き返しませんでした。ただし「前に作ったリストと同じ内容」と、午前の実験の記憶を使った答えでした。

② 売上CSVの合計と最大の行を頼んだとき
4つとも正解でした。合計は66,800、最大は2026年9月5日のりんごの21,000です。ChatGPTは11.2秒でした。

Geminiは6.5秒で、「商品ごとの売上合計や平均値の内訳もあわせて集計しますか?」と提案を添えました。

Claudeは約3.8秒です。生成中の停止ボタンを見逃したので、本文が最後に変わった時刻で近似した値です。

Museは8.5秒でした。

③ 歯医者のリマインドを頼んだとき
文面は「来月1日の朝9時に、歯医者の予約をリマインドしてください。」です。ChatGPTは13.0秒で、2026年11月1日の午前9時、日本時間、1回限りと正しく登録した表示を出しました。

Geminiは7.7秒で、Google Tasksに登録した表示でした。

Claudeは13.8秒で、「時計」の道具でスケジュールタスクを作った表示です。

Museは16.0秒で、日時指定済みタスクを作った表示でした。4つとも承認画面は出ませんでした。

検証の数え方と限界
秒は送信から答えが終わるまでで、誤差は±1秒です。12組中11組は、生成中の印が出て消えるまでを見ました。ClaudeのCSVだけが近似です。
聞き返しの数は、私が答えの本文を読んで数えました。答えの終わりの「〜しますか?」という提案や、Museの「正確な日程が決まっていたら教えてください」は質問の形ではないので数えていません。数え方を変えれば数は変わります。
4つとも、私のアカウントのそのままの設定で試しました。ChatGPTは思考量Medium、GeminiはFlash、ClaudeはOpus 5.5の中で、Museは表示がありません。無料か有料かの比べではありません。
Museは新しいサイドチャットを作れず、メインチャットに出したため、①は午前の記憶を使った答えになりました。記憶なしにするため新しい別の会話でも出し直しましたが、Museは「今日すでに作ったリストを…そのままお渡しします」と答えました。Museは会話をまたいで覚えていた、というのが私が確かめた事実です。送信から完了までは41.9秒でした。記憶なしの条件は作れなかったので、Museの①は4つを同じ条件で比べられていません。①の秒は参考にとどめます。
リマインドは、4つとも「登録した」という表示までを確かめました。2026年11月1日の9時に実際に通知が鳴るかは、まだ証明できていません。各社のリマインダー一覧の画面も開いていません。3件を1回ずつ出した結果なので、使う人の環境で変わります。
2026年10月時点でMuseにしかできないことはなに?
答えは、「しか」とは言い切れません。Metaの公式発表は、Instagramに保存したレシピのリールから買い物リストを作れること、WhatsAppの中で使えること、ブラウザを開いてフォームを入力することを説明しています。パスワードと支払い方法はMuseから見えない、とも書かれています。
InstagramとWhatsAppの連携は試していません。ここは希望がたくさんあれば記事に追加して、試した様子をお見せしたいと思います。
私が試せたのは、ファイル3種、コネクターの表示、フォーム入力です。比べの頼みは3件にそろえたので、ほかの3つで同じ操作は試していません。
持ち物リストをPDF・Excel・Wordの3種類にして、と頼むと、約158秒かかりました。項目数はExcelが30項目、Wordが19項目でばらばらでした。頼んでいない紅葉の写真がWordとPDFに付きました。

設定のコネクターでは、サインインしただけでFacebook・Instagram・Threads・ブラウザーの4つが「リンク済み」でした。私は連携の操作をしていません。

ブラウザのフォーム入力を頼むと、送信の承認画面は出ずに送信されました。送り先は試験用のhttpbin.orgで、中身は架空です。私が試した範囲の事実で、危険だと断定はしません。この画面は、架空の入力欄の文字が写り込みの検査に掛かったので載せていません。
4つのAIの料金は比べられる?2026年10月にMuseの画面で見えた範囲
答えは、比べられていません。4つとも私のアカウントのそのままの設定で試したので、無料と有料の比べではありません。Museの公式発表は「多くの用事は無料で、サブスクリプションがある」とだけで(出典: Metaの公式発表(2026年9月8日))、金額は書かれていません。設定には10の項目があり、私が開いた6項目(一般・コネクター・ウォレット・アクセス許可・データコントロール・ヘルプとサポート)に、料金の文言はありませんでした。
Metaの日本語の案内には「Museは使用制限付きで無料で利用できます」とあります(出典: Metaのヘルプ(日本語))。ただ、有料プランの名前と値段は画面のどこにも出ませんでした。

有料の契約は試していません。ここはリクエストがたくさんあれば記事に追加して、試した様子をお見せしたいと思います。ChatGPT・Gemini・Claudeの金額もこの記事では書きません。
最後に
今すぐできる最初の一歩
今日やる1歩は、今使っているAIに「来月1日の朝9時に、歯医者の予約をリマインドしてください。」のような短い頼みを1件出すことです。登録の表示が出るかを見てください。表示が出ても、実際に通知が鳴るかは、2026年11月1日の朝がまだ来ていないので、私もまだ証明できていません。
場面は3つです。
| 場面 | やること |
|---|---|
| Museを試してみたい | 設定のコネクターを開き、最初から「リンク済み」になっている4つを見る |
| 頼んだ操作が確認なしに進むのが心配 | 設定のアクセス許可を開き、確認の選び方を見る(既定は「一部のアクションの前のみ確認」。切り替えて送信が止まるかは私は試していません) |
| 今のAIで足りているか知りたい | 今使っているAIに同じ短い頼みを1件出し、聞き返しと答えまでの秒を見る |
この記事に出てくる言葉
分からない用語があれば参考にしてください。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| AIエージェント | 質問に文字で答えるだけでなく、ブラウザを開いたりフォームに入力したりして、人に代わって用事を進めてくれるAIのことです。 |
| モデル | AIの奥で動いて、言葉を理解したり考えたりする頭脳のプログラムのことです。 |
| Muse Spark | アプリ「Muse」の中で動いている、Metaが「これまでで最も高性能」と発表した頭脳(モデル)の名前です。 |
| Muse Code | Metaが開発者向けに出している、プログラムを書いたり直したりするAI(コーディングエージェント)の名前です。個人向けのアプリ「Muse」とは別の頁で説明されています。 |
| Gemini Spark | Googleが出している、名前が似た別のエージェントです。Metaの Muse Spark とは別物です。 |
| 聞き返し | 頼んだ用事を進める前に、AIのほうから確認の質問を返してくることです。 |
| リマインド | 忘れたくない予定を、決めた日時にお知らせしてくれる機能のことです。 |
| 無料枠 | 有料の契約をしなくても、決められた範囲の中で無料のまま使える枠のことです。 |
| サブスクリプション | 1回ずつ買うのではなく、毎月決まった料金を払って使う契約のことです。 |
| コネクター | Museが、FacebookやInstagramなど外のアプリとつながるための入り口のことです。 |
| ブラウザ | ホームページを見るために使う、ChromeやEdgeなどのソフトのことです。 |
参考にした公式ページ
- Meta 公式発表(Introducing Muse)
- Meta 公式ヘルプ
- Meta 公式(Muse Codeの製品頁)
- Meta 公式(Meet Muse Spark 1.2 and Muse Code)
- Meta 公式(Muse Code: New plans and features)
- Meta 公式(Introducing Muse Wonder and Muse Wonder Full)
- Google 公式(Gemini Spark)