【2026年10月】MuseとChatGPT・Claude・Manusを同じ頼みごとで比較検証

2026年10月23日に日本でも提供が始まったMetaのAI「Muse(ミューズ)」ですが、普段使っているChatGPTやClaude、あるいは作業代行AIのManusと何が違うのか迷いますよね。せっかく新しいAIを試すのに、今のAIと同じことしかできなかったり使い勝手が合わなかったりしたら困ってしまいますよね。

結論、同じ3つの頼みごと(持ち物リスト・売上CSV集計・日時指定リマインド)を実機で比べると、答えの速さや聞き返し回数、会話をまたぐ記憶の引き継ぎ方に明確な違いが出ました。

私のPC(Windows 11)のChromeでmuse.aiやChatGPT、Claude、Geminiを開き、同じ文面の頼みごとを送って完了までの秒数と出力結果を1つずつ確かめました。この記事を最後まで読むと、用事ごとにどのAIを選ぶと一番スムーズに片づくかが分かります。まずはMuseの役割と実機で比べた結果の一覧から見ていきましょう。

まず結論:MuseとChatGPT・Claude等を同じ頼みごとで比較した結果一覧。

Museにサインインした直後の注意点画面であなたに代わって実行と24時間体制で動作とあなたがコントロールの3つが表示されている画面
Museにサインインした直後の画面:質問への回答だけでなく「あなたに代わって実行」「24時間体制で動作」と明記。

MuseはMetaのモデル「Muse Spark」を頭脳に持つパーソナルAIエージェントです(Meta米国公式発表)。画面の案内にあなたに代わって実行や24時間体制で動作とあるとおり、質問に文字で答えるだけでなく、ブラウザ操作やExcel作成、定期タスクの実行まで受け持つのが特徴です。たとえるなら、相談に答えてくれるアドバイザーというより、手元のパソコンで雑務を進めてくれる実務スタッフのようなものです。私のPCで同じ頼みごとを出して測った秒数と違いを表にまとめました。

比べた頼みごと・項目。 ChatGPT(思考Medium)。 Claude(Opus 5.5)。 Gemini(Flash)。 Meta「Muse」。
1. 京都1泊の持ち物リスト。 36.2秒(聞き返し1回・22項目)。 11.7秒(聞き返し0回・3区分)。 8.7秒(聞き返し1回・4区分)。 15.1秒(聞き返し0回・前の記憶を引き継ぎ)。
2. 売上CSV(5行)の集計。 11.2秒(計算式つきで正解)。 約3.8秒(合計66,800円で正解)。 6.5秒(追加提案つきで正解)。 8.5秒(正解/18行CSV添付も22.5秒で一致)。
3. 来月1日朝9時の歯医者リマインド。 13.0秒(1回限りのカード表示)。 13.8秒(「時計」でタスク作成)。 7.7秒(Google Tasksに登録)。 16.0秒(日時指定済みタスク作成)。
4. ブラウザ操作・ファイル作成。 会話内で回答・表出力。 会話内で回答・アーティファクト表示。 会話内で回答・Google連携。 内蔵ブラウザー操作・ExcelやWord直接出力。
5. 初回ログイン時の外部連携。 手動で連携を選ぶ。 手動で連携を選ぶ。 Google系サービスと連携。 サインイン直後に4項目が「リンク済み」。

実は、作業代行エージェントとして知られる「Manus」や開発者向けの「Muse Code(公式製品ページ)」については、今回の実験では同じ頼みごとを直接入力して秒数を測るところまでは試していません。ここはリクエストがたくさんあれば記事に追加して、試した様子をお見せしたいと思います。続いて、私が実際に画面を開いて秒数と出力を確かめたAI同士の実測データをもとに、それぞれの違いを詳しく見ていきます。

比較1:旅行の持ち物リスト作成(聞き返し回数と「記憶の引き継ぎ」の差)。

京都1泊の持ち物リストをChatGPTとClaudeに頼んだときの36.2秒のチェックリストと11.7秒の区分けリストの比較画面
比較1(前半):京都1泊の持ち物リストをChatGPT(36.2秒・22項目)とClaude(11.7秒)に頼んだ画面。

ChatGPT(36.2秒)とClaude(11.7秒)・Gemini(8.7秒)の答え方。

1つ目の実験として、「来週、京都へ1泊で旅行に行きます。持ち物を教えてください。」という同じ1文を送りました。ChatGPTは送信から36.2秒で、10月下旬〜11月上旬の京都の気温に触れながら、画面上でチェックを入れられる22項目のリストを作りました(最後に出発の曜日を1回聞き返しています)。

一方、Claudeは聞き返しなしで11.7秒で「必需品・服装・身の回り品」の3区分に整理し、石段や砂利道向けの靴のアドバイスまで添えました。Geminiも8.7秒で4つの区分に分けたリストを返しています。

Muse(15.1秒)は会話をまたいで記憶を引き継ぎ「予定の記録」も自動開始した。

Museに京都1泊の持ち物を頼んだときに15.1秒で前の会話の記憶を使って回答し京都旅行の予定を記録中が自動で動いた画面
比較1(後半):Museは前の会話の記憶を引き継いで回答(15.1秒)し「京都旅行の予定を記録中」も自動で動いた。

同じ質問をMuseに送ると、聞き返しゼロで15.1秒で「必需品・衣類・洗面・ケア・天気・観光対策」に分かれたリストが返ってきました。ここで他社AIと大きく違ったのが次の2点です。

  1. 新しい会話でも前の記憶を引き継いだ:別の新しい会話を開いて出し直しても、「今日すでに作ったリストを…そのままお渡しします」と前の会話の記憶を使って回答しました。
  2. 予定の記録が自動で始まった:持ち物を聞いただけなのに、画面の「今日」の見出しの下で京都旅行の予定を記録中というタスクが自動で動きました。

前の会話を覚えているため2回目以降の相談は速い反面、覚えられて困る予定は最初から書かない工夫が必要です(記憶の削除手順はMeta公式ヘルプ「記憶している内容を確認・削除する」で確認できます)。

比較2:売上CSVデータの集計(計算の速さとファイル添付の正確さ)。

5行の売上CSV集計をChatGPTとClaudeに頼んだときに11.2秒と約3.8秒で合計66800円と正解した比較画面
比較2(前半):5行の売上CSV集計をChatGPT(11.2秒)とClaude(約3.8秒)に頼んだ画面。

5行の売上CSVを送ったときの速さ比較(約3.8秒〜11.2秒)。

2つ目の実験は、日付・商品・売上が並んだ5行のCSVデータを送り、「売上の合計と、売上が最大の行を教えてください」と頼む計算テストです。正解は合計66,800円、最大行は「2026-09-05、りんご、21,000円」です。

結果は全AIとも1円のズレもなく正解しました。ChatGPTは11.2秒で途中の足し算の式(12,000 + 8,500 + … = 66,800円)と表を出し、Claudeは約3.8秒で合計と「この1行で合計のおよそ31%を占めています」という補足まで添えました。Geminiも6.5秒で正解しています。

Museは5行CSV(8.5秒)も18行CSVファイル添付(22.5秒)も手計算と完全一致。

Museに5行CSVを送って8.5秒で正解した画面と18行の架空売上CSVファイルを添付して22.5秒で商品別合計と最大月を出した画面
比較2(後半):Museに5行CSV(8.5秒)と18行CSVファイル(22.5秒)を渡した集計画面。

Museは5行のCSVを8.5秒で正確に計算しました。さらに、手元のパソコンから18行(3商品×6か月分)の「架空の月別売上.csv」をファイルごと添付して「商品ごとの合計売上と最大月、3行要約」を頼む実験も行いました。

すると22.5秒で、はちみつ450,000円・みかんジャム367,500円・りんごジャム340,000円・総計1,157,500円・最大月2026年9月(225,000円)と返答し、私の手計算と1円単位までピタリと一致しました。売上表や家計簿のCSVを渡して集計させる用途なら、MuseもChatGPTやClaudeと並んでそのまま実務に使えます。

比較3:日時指定のリマインド登録(16.0秒)と定期タスク管理の違い。

来月1日朝9時の歯医者の予約リマインドをClaudeとMuseに頼んだときの13.8秒と16.0秒の登録カード比較画面
比較3:来月1日朝9時の歯医者リマインドをClaude(13.8秒)とMuse(16.0秒)に頼んだ画面。

3つ目の実験は、「来月1日の朝9時に、歯医者の予約をリマインドしてください。」という予定登録の頼みごとです。どのAIも聞き返し0回で、次のとおり2026年11月1日(日)朝9時の予定カードを作りました。

  1. ChatGPT(13.0秒):日本時間・1回限りの予定カードを表示。
  2. Gemini(7.7秒):Google Tasksに「歯医者の予約(2026/11/01 9:00)」を登録。
  3. Claude(13.8秒):「時計」機能を使って11月1日09:00 JSTのスケジュールタスクを作成。
  4. Muse(16.0秒):会話内に「日時指定済みタスク」カードを作成し、右パネルの一覧へ反映。

ただしMuseの場合、右パネルの「リマインダー」一覧を開くと、下段の「毎日」枠に最初から2件の定期タスク(Agentic feature tour・Heartbeat)が入っていました。この定期タスクの確認手順と止め方は、【2026年10月】Museの定期タスクの使い方 画面を閉じて自動実行させてみたで実機画面つきで詳しく解説しています。

比較4:ブラウザ操作・ファイル作成エージェント(Manus等)と比べたMuseの特徴。

Museのコネクターにあるブラウザーのアクセス許可画面と会話から直接作成されたExcel持ち物リストの画面
比較4:ブラウザ操作・ファイル作成エージェントとしてのMuse(「ブラウザー」権限とExcel出力画面)。

作業を丸投げできるAIエージェント(Manusなど)と比べたとき、Museならではの強みは「手持ちのMetaアカウント(FacebookやInstagram)だけで無料で始められ、内蔵ブラウザーとファイル作成が最初から使えること」です(Meta日本公式発表)。

実際に私がMuseにブラウザ操作とファイル作成を丸投げして分かった「得意なこと」と「注意点」は次のとおりです。

Museに頼んだエージェント作業。 かかった秒数。 実測結果と使うときのコツ。
Webページの見出し(h1)と1文目の取得。 24.5秒。 内蔵ブラウザーが開き、指定URLの文字を正確に抜き出した。
練習用フォームへの入力と送信。 29.7秒 / 16.4秒。 「入力だけ」なら止まるが、「送信して」と頼むと既定設定では確認画面なしで送信された。
持ち物リストをExcel(1種類)で作成。 約30〜40秒。 チェック欄と進捗表示つきのExcel(XLSX)が崩れず完成した。
PDF・Excel・Wordの3種を同時作成。 約158秒。 Excelは30項目、Wordは19項目になりズレたため「1種類ずつ頼む」のが正解。

ブラウザ操作とExcel・Word作成の詳しい実験データは、【2026年10月】Museにブラウザ操作とExcel・Word作成を丸投げして検証にまとめています。

最後に:どのAIを選ぶべきかのまとめと最初の一歩。

Museの設定のコネクターで最初からリンク済みの4項目とウォレット画面を確認する2ステップ画面
最初の一歩:Museを試すときは設定の「コネクター(初期リンク済み4件)」と「ウォレット」を先に確かめる。

実際に同じ頼みごとを出して分かった、MuseとChatGPT・Claude・Geminiの使い分け方を3つに整理します。

目的別・AIの選び方3つの基準。
  1. 素早い相談や文章整理ならClaude・Gemini:聞き返し0回で11.7秒のClaudeや8.7秒のGeminiがテンポよく返答する。
  2. Excel作成やCSV集計・Web下調べの代行ならMuse:18行CSV集計(22.5秒)やExcel単体出力、URL読み取り(24.5秒)が無料でまとめて頼める。
  3. Museを使う初日は設定を2か所チェック:サインイン直後に4項目(Facebook・Instagram・Threads・ブラウザー)がリンク済みになるため、最初に設定画面を見ておく。

今すぐできる最初の一歩は?

今日できる最初の一歩は、普段使っているChatGPTやClaudeと、muse.aiの両方に「来月1日の朝9時に、歯医者の予約をリマインドしてください」のような短い用事を1文だけ送って見比べてみることです。返事の速さとカードの出方の違いが1分で体感できます。

Museを使い始める前に見直しておきたい初期設定5つは【2026年10月】Museは危険?勝手にインスタ連携や学習を防ぐ初期設定5つ、内部モデルMuse SparkやMuse Codeの公式情報はMetaのAI「Muse Spark」ってなに?ChatGPTなど4つに同じ頼みを出して比べたもあわせて参考にしてみてください。

この記事に出てくる言葉。

分からない用語があれば参考にしてください。

言葉。 意味。
AIエージェント。 質問に文字で答えるだけでなく、ブラウザを開いたりファイルを作ったりして、人に代わって作業を進めてくれるAIのことです。
Muse Spark(ミューズ・スパーク)。 アプリ「Muse」の裏側で動いている、Meta社のAIモデル(頭脳プログラム)の名前です。
アーティファクト。 AIが会話の中で作成し、その場でプレビューやダウンロードができるExcel・Word・PDFなどの完成ファイルのことです。
コネクター。 MuseがFacebookやInstagram、内蔵ブラウザーなどの機能とつながるための設定項目のことです。
メモリー(記憶)。 会話の中で話した予定や好みをAIが覚えておき、別の新しい会話でも引き継いで使う仕組みのことです。

参考資料と公式ページ。

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uri uriと申します。生成AI専門ブログ「生成AIニスト」運営者。 ChatGPT・Gemini・Claudeなど主要な生成AIを自分で契約し、毎日実際に触って検証しています。記事の手順やエラー対処は、必ず自分の画面で再現し、実機のスクリーンショットで確かめてから公開。料金や仕様は提供元の公式情報で裏取りし、いつ時点の情報かを明記します。「読んだ人が同じ画面で再現できること」を基準に書いています。