カスタム指示を書こうとして、ふと手が止まりませんか。「これ、どこまで書いていいんだろう」「文字数の制限ってあるの?」と。私も最初、せっかくだからと自分の好みや背景を延々と書き連ねて、立派な自己紹介文みたいになったことがあります。長く書くほど賢く応えてくれる気がして、つい盛ってしまうんですよね。
でも、ここで先に結論を言っておきます。「何文字まで書ける?」の答えは、『明確な上限は公表されていない』です。ただし、長く書くほど効かなくなります。だから実質の上限は、文字数ではなく「短さ」だと思ってください。
この記事では、カスタム指示の文字数のホントのところと、短くても効く書き方のコツを、実際の画面を交えて説明します。
明確な文字数制限は公表されていない
まず文字数の話から。Geminiのカスタム指示の入力欄には、文字数カウンターも「ここまで」という上限表示もありません。実際に画面を確認しても、入力を止められる仕組みは見当たりませんでした。

つまり、技術的にはかなり長く書けてしまいます。でも、これは「長く書いていい」という意味ではありません。書けることと、効くことは別の話。むしろここに、多くの人がハマる落とし穴があります。
長く書くほど効かなくなる
これが本質です。カスタム指示は、長く詰め込むほど精度が落ちます。
Geminiの公式ヘルプも、カスタム指示の読み戻しには限界があると認めています。あれもこれもと欲張って書くと、Geminiが一部を読み飛ばして、結局どれも中途半端にしか効かない。長い指示は、書いた本人だけが満足して、AIには届いていないことが多いのです。
目安としては、本当に守ってほしいことだけにしぼって、数百文字くらいに収めるのが現実的です。「90秒で読み返せないなら長すぎる」と考えると、ちょうどいい感覚がつかめます。
効くカスタム指示の型
では、短くても効く指示はどう書くのか。おすすめは、次の3つを意識した型です。
- 役割(誰として答えるか。例「プロのライターとして」)
- 条件(守るルール。例「全角32文字以内で」)
- 出力形式(どんな形で返すか。例「番号付きリストで」)
下は、この型で書いた例です。短いのに、やってほしいことがはっきり伝わります。

この3点がそろっていると、Geminiは迷いません。逆に、どれかが抜けると出力がブレます。書き方の具体例はGeminiカスタム指示のおすすめ設定例にたくさん載せているので、テンプレとして使ってください。
短く具体的が効く証拠
「短くて本当に効くの?」と思うかもしれません。試してみました。
カスタム指示に「返答の最後に必ず猫の絵文字を付けて」というたった一行を入れて、普通に質問した結果がこちらです。

回答の最後に、ちゃんと猫の絵文字が付いています。これだけ短くても、具体的なら確実に効くのです。長く書くことより、一つひとつの指示を具体的にすることのほうが、ずっと大事だとわかります。
やりがちなNGな書き方
最後に、効きにくくなる書き方を挙げておきます。心当たりがあれば直してみてください。
ひとつめは抽象的すぎる指示。「いい感じに」「うまくまとめて」では、Geminiも何を期待されているかわかりません。具体的な言葉に置き換えましょう。
ふたつめは矛盾した指示。「丁寧に」「でもフランクに」のように相反する指示は、片方しか効かなかったり、無視されたりします。
みっつめは盛りすぎ。10個も20個もルールを並べると、優先順位がぼやけて、結局どれも効きません。多くても数個に絞るのが正解です。
文字数と書き方の早見表
ここまでを表にまとめます。
| 観点 | 良い書き方 | 避けたい書き方 |
|---|---|---|
| 長さ | 要点だけ 数百文字まで | 自己紹介級に長い |
| 具体性 | 全角32文字以内などと数値で | いい感じに などの曖昧語 |
| 中身 | 役割と条件と出力形式 | 矛盾した指示 盛りすぎ |

まとめ 上限より短さを意識する
要点を振り返ります。
- カスタム指示に明確な文字数上限は公表されていない。でも長いと効かない。
- 実質の上限は短さ。守ってほしいことだけ、数百文字までに。
- 効く型は「役割 条件 出力形式」。短くても具体的なら確実に効く。
- 抽象的 矛盾 盛りすぎはNG。一つひとつを具体的に。
長く書くほど良いという思い込みを捨てるだけで、カスタム指示はぐっと効くようになります。設定の活用法はGeminiカスタム指示の使い分け実例もあわせてどうぞ。