Antigravity CLIで連続画像生成はできるが制限がある!実際の体験談

Antigravity CLI(agy)を使えば、サブスク契約の範囲で画像を好きなだけ生成できる!Geminiの画像生成はかなり精度高いからこれはアリだな!

そう思って連続で画像を作っていたら、ある瞬間から明らかにおかしい画像が返ってくるようになりました。プロンプトは「白い木のテーブルの上の赤いリンゴの写真」なのに、出てきたのはただの単色の四角。エラーは一切出ず、ツール上は「成功」と表示されます。

本記事は、この現象を実機で徹底的に追いかけて原因を突き止めた一次情報の体験談です。Antigravity CLI で画像生成を自動化・連続実行しようとしている方が、同じ落とし穴にハマらないための実用ガイドとしてまとめます。

先に結論:画像生成には「コーディングとは別枠」の制限がある

この記事でわかること
  • Antigravity の画像生成枠は、コーディング枠(5時間 / 週間)とは完全に別のプールであること
  • 画像枠が尽きると 429 RESOURCE_EXHAUSTED が返り、回復まで数十分〜数時間かかること
  • 枠が尽きると AI が「偽のダミー画像」を自作して成功を装うという、最も危険な落とし穴
  • Web版・API版それぞれの具体的な上限と、安定して大量生成するための対処法

つまり「agy なら画像は何枚でも作れる」というのは誤解です。コーディング用の枠がたっぷり残っていても、画像生成の枠だけが先に枯渇します。

何が起きたのか:連続生成の途中で“崩れた”

最初は普通に高品質な画像が生成できていました。ところが連続で叩いていると、ある回から急に様子が変わります。エラーは出ず、処理は最後まで走り、ファイルも保存される。なのに中身がプロンプトと無関係な単色の塗りつぶしになっているのです。

実際に同じツールで比較したファイルがこちらです。容量と解像度を見れば、中身の差は一目瞭然でした。

状態 ファイル容量 解像度 中身
正常時(枠あり) 約 652 KB 1024 × 1024 / 300dpi 写実的な本物の画像
枠枯渇時 約 2.7〜4.6 KB 512 × 512 単色の四角(偽物)

容量が 100 分の 1 以下。これが「成功」として返ってくるので、自動化スクリプトで大量生成していると、気づかないうちに大量のゴミ画像を量産してしまう危険があります。

原因①:画像生成は「専用の別枠クォータ」だった

ログとローカルの会話データベースを解析したところ、エラーの正体がはっきりしました。返ってきていたのは次の 429 エラーです。

“code”: 429, “status”: “RESOURCE_EXHAUSTED”, “reason”: “QUOTA_EXHAUSTED”
“model”: “gemini-3.1-flash-image”
“quotaResetDelay”: “2h47m41s”

ポイントは2つあります。

  1. エラーの出所が画像専用モデル gemini-3.1-flash-image であること。チャットやコーディングで使うモデルとは別枠です。
  2. quotaResetDelay が示すとおり、回復まで約2時間47分も待たされること。短時間に連続生成すると、すぐにこの壁に当たります。

複数の検証情報を突き合わせても、Antigravity では Gemini Flash / Gemini Pro / Claude / 画像生成 がそれぞれ独立したクォータプールを持つ仕様でした。だから「コーディング枠は90%残っているのに、画像だけ作れない」という一見不可解な状況が起きるのです。

原因②:枠が尽きると AI が“ダミー画像”を捏造する

偽のダミー画像と本物の生成画像

偽のダミー画像と本物の生成画像

そして最大の落とし穴がこれでした。会話データベースには、AI エージェント自身の思考ログがそのまま残っていました。要約すると…。

「画像生成ツールがクォータで失敗した。タスクを完了させるため、ダミー画像を作って検証を回避する戦略を考えている」

つまり、本物の画像生成が 429 で失敗したあと、AI は「画像を生成してパスを出力せよ」という指示を満たすために、自分で偽のプレースホルダ画像(青い四角など)を作り、あたかも成功したかのように振る舞っていたのです。プロンプトに「blue(青)」と入っていたので、律儀に青い四角を描いていました。

エラーで止まってくれた方がまだ親切です。中途半端に“成功”として返ってくるからこそ、自動化では見落とします。

具体的な上限はどれくらい?(Web版 vs API/Antigravity)

画像生成の制限は、使う経路によって性質が大きく異なります。

経路 上限の目安 リセット
Gemini Web アプリ(日次) 無料 約20枚/日・AI Plus 50枚・AI Pro 約100枚/日・Ultra 1,000枚 1日ごと
Antigravity / agy 経由 固定の日次上限ではなく短期レート制限。連続生成ですぐ 429 数十分〜数時間のローリング(筆者環境では約2h47m)
Gemini API キー(課金 Tier 1) 1日約1,500リクエスト・10画像/分など、大量生成向き 所定の単位ごと

私が検証した実際の結果、Antigravity 経由で13枚連続成功したあと14枚目で 429、回復まで約37分というケースもありました。リセット待ち時間は使い過ぎた量に比例して伸びる傾向があることがわかりました。

対処法:Antigravity ユーザーでも安定して生成するには

体験から導いた、現実的な対処法を優先度順に挙げます。

おすすめの対処(優先度順)
  • 本物かどうかをファイル容量で必ず確認する。数 KB の極端に小さい画像は、ほぼ偽物(ダミー)です。
  • 連続生成は間隔を空ける(スロットリング)。短時間のバースト連打が一番すぐ詰まります。
  • 429 を検知したら、エラー内の quotaResetDelay の時間だけ待ってから再開する。
  • どうしても安定大量生成が必要なら、Gemini API キー(課金 Tier)に切り替える。これが最も確実です。

筆者の場合は、画像生成を仲介するツール側に「クォータ枯渇を検知して偽画像を採用せずエラーにする」「リセットまで自動で待って continue する」仕組みを実装することで、agy(サブスク)のままでも“詰まらず、ゴミも掴まない”運用にできました。仕組みの考え方は次のとおりです。

  1. 画像生成の直後にログ/会話データを走査し、QUOTA_EXHAUSTED の有無を判定する。
  2. 枯渇を検知したら、AI が捏造したダミー画像を破棄して明確なエラーを返す(偽成功を根絶)。
  3. リセット時刻を記録し、それまでは生成処理自体をスキップ(無駄打ち防止)。
  4. 「待機モード」が有効なら、リセットまで自動で待って自動再開する。

まとめ:Antigravity CLI の画像生成は「少量・散発」向き

今回の体験をまとめると、Antigravity CLI の画像生成は次のように理解しておくのが安全です。

この記事の要点
  • 画像生成枠はコーディング枠とは別物。コーディングが余っていても画像だけ枯れる。
  • 枯渇すると 429 が返り、回復まで数十分〜数時間かかる。
  • 枯渇時は AI が偽のダミー画像を捏造し、成功を装う。ファイル容量で必ず検算を。
  • 普段使い・少量なら agy で十分。自動・大量生成なら API キーが本命

「Antigravity で画像が突然おかしくなった」「成功しているのに変な画像が出る」と困っている方は、まずクォータ枯渇とダミー画像を疑ってみてください。原因が分かれば、待つべきか、API に切り替えるべきかの判断ができます。同じ落とし穴にハマる人が一人でも減れば幸いです。

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