画面の雰囲気は伝えたいのに、Figmaを開くと手が止まる。配色や余白に自信がなくて、結局テキストだけの指示で終わってしまう。そんなときに役立つのが、対話しながら画面案や試作品を作れるClaudeのデザイン機能です。
いちばん助かるのは、デザイン経験が浅くても、最初の一枚をすぐ出せることです。しかも、ただ画像を出すだけではなく、画面の文言や構成を会話で直しながら、発表資料や簡単な試作品までつなげやすいのが強みです。
迷いやすいのは、「何を頼めばいいのか」「どこまで任せてよくて、どこから自分で直すべきか」「作った画面を次の作業へどう渡すか」の3つです。ここを順番に整理すると、今日から実際に使えます。
- 最初の一枚を最短で出すための、失敗しにくい頼み方。
- 見た目だけで終わらせず、使いやすさまで整える確認ポイント。
- 資料化、共有、実装準備まで進める具体的な使い分け。
Claudeのデザイン機能でできることを最初に整理

AIのイメージ
Claudeのデザイン機能は、文章で要望を伝えると、画面案、試作品、スライド、ワンページ資料のたたきを作り、そこから会話で磨いていける使い方が中心です。難しく見えても、最初に覚えることは多くありません。
画面上では、作りたいものを言葉で伝え、返ってきた案に対して「見出しを短くして」「余白を広げて」「ボタンを目立たせて」のように追加で直していく流れになります。最初から完璧な指示を書く必要はありません。むしろ、ざっくり作ってから直すほうが速い場面が多いです。
最近の使い方では、単発の画像生成のように終わらず、自社らしい色、文字、部品のルールを反映させながら、複数の画面や資料へ広げやすいのが大きな特徴です。さらに、完成後はPDF、PPTX、共有用URLなどへ出しやすく、必要に応じてCanva側へ渡して編集を続ける流れにも乗せやすくなっています。
もうひとつ重要なのが、作った案をそのまま開発側へつなげやすいことです。実装準備の場面では、ClaudeCodeへ受け渡してコード化の起点にする使い方も見えてきました。つまり、思いつきのメモから、画面案、説明資料、実装準備までを一気に近づけやすいわけです。
向いている人
向いているのは、デザイナーだけではありません。新規案を早く見せたいプロダクト担当、営業資料を整えたい人、ワイヤーだけでは伝わらず困っている開発者にも相性がいいです。
特に初心者に合うのは、白紙から図形を並べるより、言葉から出た案を直すほうが判断しやすいからです。ゼロから整えるのは難しくても、「このボタンは大きいほうがいい」「この説明は長すぎる」は判断しやすいはずです。
できることと、まだ任せ切らないほうがいいこと
便利だからといって、全部を自動で決めてもらうと危ない場面もあります。見た目が整っていても、「誰が、どの場面で、何を終えられる画面か」が曖昧だと、使える画面にはなりません。
たとえば申込画面なら、「安心して申し込めるか」が大事です。ダッシュボードなら、「いま何を見ればいいか」が大事です。ここを決めずに見た目だけ作ると、きれいなのに刺さらない画面になりやすいです。だから、目的と利用者の状況だけは先に言葉で固めてから作るのが安全です。
最初の一枚を10分で出す始め方
初心者がつまずくのは、最初の指示を長く書きすぎることです。情報を全部入れようとすると、逆に焦点がぼけます。最初は4つだけ決めれば十分です。誰向けか、何をしてほしい画面か、入れたい要素は何か、雰囲気はどうするか。この4点です。
実際は、次の順番で進めると失敗しにくくなります。
- 最初に「誰が使う画面か」を一文で決めます。たとえば、初めて導入する中小企業の担当者向け、のように具体化します。
- 次に「この画面で終わってほしい行動」を一つに絞ります。資料請求、会員登録、進捗確認など、ひとつに決めると構成がぶれにくくなります。
- そのあとで、必要な要素を三つから五つだけ並べます。見出し、説明文、主ボタン、補助情報、実績のように、最小限で十分です。
- 最後に雰囲気を足します。信頼感重視、やわらかい印象、落ち着いた配色、文字は読みやすく、のように短く伝えます。
この順番にすると、見た目の話より先に、画面の役割が定まります。ここが逆になると、「おしゃれだけど何の画面かわからない」状態になりやすいです。
最初の依頼文も、長文より短文が向いています。たとえば、「初めて使う人向けの請求管理サービスのトップ画面。無料登録へ進ませたい。見出し、安心材料、主ボタン、機能要約、導入企業の表示を入れる。落ち着いた配色で、読みやすさ優先。」くらいで十分です。
この段階で大事なのは、完成を狙わないことです。まず一枚出し、そこから「主ボタンを目立たせる」「説明を半分にする」「最初に見る情報を一段にまとめる」と直すほうが速いです。
最初の画面で迷ったら、見る場所は三つだけ
出てきた画面を見たとき、細かい美しさより先に、三つだけ確認すると判断が早くなります。
一つ目は、画面の一番上を見た瞬間に何の画面かわかるかです。わからないなら、見出しが抽象的すぎます。二つ目は、押してほしいボタンが一番目立っているかです。三つ目は、不安を消す情報が近くにあるかです。料金、実績、セキュリティ、所要時間など、利用者が止まりやすい点を近くに置くと改善しやすいです。
初心者がやりがちな失敗
よくある失敗は、「全部入り」にすることです。機能をたくさん入れると、AIはそれなりに整えて返します。でも、初見で読む人には重くなります。
もう一つの失敗は、かっこいい言い回しを優先することです。日本語の見出しが曖昧だと、画面の目的が伝わりません。見出しは短く、何ができるかが一目でわかる言葉へ寄せたほうが結果が安定します。
見た目だけで終わらせない修正のコツ
Claudeのデザイン機能が便利なのは、出てきた案を細かく会話で直せることです。ただし、ここで「もっといい感じにして」と頼むと、直し方がぼんやりしがちです。修正は、必ず場面、操作、結果で伝えると通りやすくなります。
たとえば、「初めて訪れた人が3秒で内容を理解できるよう、見出しを短くして主語を入れる」「スマホで見たときに最初の画面内で申込ボタンが見えるよう、上部の説明量を減らす」「比較表を見る前に安心感を持てるよう、導入実績を見出し直下へ移す」のように言います。
この言い方のいいところは、見た目の修正でありながら、使う人の行動が含まれていることです。だから、整っているだけの画面ではなく、使われやすい画面へ寄っていきます。
| 迷いやすい場面 | こう直すと伝わりやすい |
|---|---|
| 情報が多くて読みにくい | 最初に見せたい情報を一つに絞り、残りは下へ移すよう頼みます。 |
| ボタンが埋もれる | 主ボタンを一つに固定し、色と大きさで最優先に見えるよう指示します。 |
| なんとなく安っぽい | 余白を広げ、角丸や装飾を減らし、文字の強弱を整理するよう伝えます。 |
| サービスの違いが出ない | 誰向けか、何を最短で終えられるかを見出しと補足文へ反映させます。 |
デザインらしさより先に、主語を立てる
AIで画面を作ると、見た目はかなり整います。だからこそ、見逃しやすいのがそのサービスは誰のためのものかです。
たとえば同じ予約画面でも、忙しい現場担当向けなのか、初めて使う一般利用者向けなのかで、見せる順番が変わります。前者なら最短操作、後者なら安心材料が先です。ここが曖昧だと、整っているのに印象が弱い画面になります。
画面がぼんやりしてきたら、「この画面は、どんな状態の人が、何を終えるために使うのか」を一文で言い直し、その一文をもとに再調整すると戻しやすいです。
実務で強い使い方はプロジェクト単位の運用
単発の会話で画面を作るより、テーマごとにまとめて扱うほうが精度が上がりやすいです。理由は簡単で、前に決めた前提を毎回説明しなくて済むからです。
新規サービスなら、想定利用者、トーン、禁止表現、よく使う色、参考にしたい画面の方向性を最初にそろえておくと、後の会話でぶれにくくなります。画面単位で指示するより、プロジェクト単位でルールを持たせるほうが、結果の一貫性が出ます。
特に便利なのは、スケッチや要件メモ、既存画面の説明を一緒に置いて、同じ文脈で相談できることです。「前回の登録画面に合わせて確認画面を作る」「前の提案より説明を減らす」ような連続作業がしやすくなります。
指示文は長くするより、禁止事項を入れる
初心者ほど説明を足しがちですが、実は効きやすいのは禁止事項です。たとえば、「装飾を増やしすぎない」「専門用語を多用しない」「主ボタンは一つにする」「見出しは20文字前後に収める」といった制約です。
自由度が高すぎると、見た目は派手でも使いにくい案が混ざりやすくなります。逆に制約があると、出力が安定しやすいです。画面づくりで迷うなら、足し算より先に引き算を指定したほうがうまくいきます。
資料共有と実装準備まで一気に進める方法
画面案を作って終わりにしないなら、次に考えるのは共有方法です。社内説明、顧客提案、実装準備のどれに使うかで、出し方が変わります。
社内説明なら、要点を短くしたスライド化が向いています。営業提案なら、相手の業務に合わせた一枚資料に寄せるほうが伝わります。開発準備なら、見た目の説明だけでなく、押したあとどう動くかまで言葉で補う必要があります。
最近の流れでは、画面案から試作品へ進め、そのままClaudeCodeへ渡す使い方がかなり現実的です。ここで大事なのは、見た目の感想だけを渡さないことです。「このボタンを押したら何が起きるか」「エラー時はどう見せるか」「スマホでは何を省くか」を一緒にまとめると、実装側の手戻りが減ります。
共有前に確認したいのは、次の三点です。
- 一枚目を見た相手が、誰向けの提案かを10秒以内に理解できる状態。
- 主な操作の流れが、見た目だけでなく言葉でも説明できる状態。
- 実装時に迷う点が、文言、優先順位、例外処理の順で整理されている状態。
この三点がそろっていれば、ただの見た目の提案で終わらず、次の作業へ進みやすくなります。
Claudeのデザイン画面に関する疑問解決
はじめて触ると、「デザインツールの代わりになるのか」「今までの作業は不要になるのか」が気になりやすいです。結論から言うと、置き換えるというより、最初の立ち上がりを一気に速くする道具として考えると使いやすいです。
細かなレイアウト調整や、複雑な画面の作り込みでは、従来のデザインツールがまだ強い場面があります。一方で、ゼロから形にする初動、方向性の比較、短時間でのたたき作り、共有用の見た目づくりでは、かなり助かります。
また、見た目を整えるだけではサービスの価値は立ちません。誰を助けたいのか、どこで迷わせたくないのか、何を優先して何を捨てるのかは、人が決める必要があります。ここを先に言葉にしてから使うと、AI任せで薄い画面になるのを避けやすいです。
無料で使えるのか
デザイン機能は研究プレビューとして提供されており、使える範囲は契約プランや段階的な提供状況で変わることがあります。使えない場合は、通常の会話で要件を固め、画面構成案と文言だけ先に作っておくと無駄になりません。機能が開いたとき、そのまま画面化へ進められます。
会社の見た目に合わせられるのか
合わせやすいです。色、文字、部品のルールが整理されているほど結果は安定します。逆に、既存の見た目がばらばらだと、その揺れまで拾いやすくなります。最初に「使う色」「使わない色」「見出しのトーン」「主ボタンの扱い」を短く決めるだけでも変わります。
どこまで自動で作らせていいのか
最初の案出しと、比較用の複数パターンづくりは積極的に任せやすいです。反対に、申込完了率や問い合わせ率に直結する重要画面では、文言、優先順位、例外時の見せ方を必ず人が確認したほうが安全です。
初心者が最初につまずく落とし穴

AIのイメージ
画面を作ろうとしても、最初の一文が書けずに止まる
いちばん多いのがこれです。Claudeの入力欄を開いたのに、何を書けばいいかわからず、10分くらい固まる。思いつくままに「いい感じのトップページを作って」と入れてみたら、それっぽいものは出た。でも、見た瞬間に「違う、そうじゃない」となる。なのに、何が違うか言葉にできず、そのまま閉じてしまう。初心者はここでかなり止まります。
なぜそうなるかというと、最初から完成形を当てにいく書き方をしてしまうからです。Claudeは魔法の箱ではなく、材料が少ないと、無難で平均点の案を返しやすいです。つまり、最初の一文が曖昧だと、返ってくる画面も曖昧になります。
こうすれば一発で解決します。
- まずメモ帳でも紙でもいいので、30秒だけ使って「誰向けか」を1文で書きます。例は「はじめて請求書を作る個人事業主向け」です。
- 次に「この画面でやってほしいこと」を1つだけ書きます。例は「無料登録を押してもらう」「見積もり依頼を送ってもらう」です。
- その次に「絶対に入れる要素」を3つだけ書きます。例は「見出し」「主ボタン」「安心材料」です。5つ以上に増やさないのがコツです。
- ここまで書けたら、Claudeの入力欄で、1文ずつ改行して入れます。例は「初めて請求書を作る個人事業主向け。無料登録を押してもらうトップ画面。見出し、主ボタン、料金の安心材料を入れる。派手すぎず、信頼感がある見た目。」です。
- 返ってきた案を見たら、最初の修正は1回で1点だけにします。「見出しを短くする」「ボタンをもっと目立たせる」「説明を半分にする」のどれか1つだけ伝えます。
- この流れを3回繰り返します。3回で十分です。最初から完璧を狙わず、3回直したら一度保存して区切ります。
このやり方だと、頭の中のモヤモヤをそのまま投げずに済みます。誰向けか、何をしてほしいか、何を入れるかの3つが固まるだけで、画面の精度は一気に上がります。
作れたのに、どこを直せばいいかわからない
次にハマりやすいのが、案は出たのに修正の言葉が出ない状態です。画面は表示されている。ボタンもある。色もそれなり。でも、「なんか違う」としか言えない。ここで「もっと洗練して」「もっとプロっぽく」と頼むと、少し変わるだけで、本質は直りません。
原因はシンプルで、見た目の感想しか持っていないからです。画面を使う人の動きに変換できていないので、修正がふわっとします。
こうすれば解決できます。
- 画面を見たら、いきなり見た目を評価しないで、最初の5秒を想像します。「初めてこの画面を見た人は、何をすればいいと理解するか」を口に出してみます。
- 次に、画面の一番上から順番に見て、「いま読む必要がないもの」に印をつけます。3つ以上あったら情報過多です。
- そのあと、Claudeに修正を頼むときは、「誰が」「どの場面で」「どう動けるようにしたいか」を1文にします。例は「初めて来た人が3秒で内容を理解できるように、見出しを短くして、説明文を半分にしてください」です。
- さらに、主ボタンが弱いと感じたら、「この画面の目的は無料登録なので、他のボタンよりも主ボタンが先に目に入る配置にしてください」と入れます。
- 修正後は、もう一度5秒で見て、「何の画面か」「どこを押すか」が言えるならOKです。言えないなら、もう1回だけ同じ流れで直します。
この場面で大事なのは、おしゃれかどうかより、動けるかどうかです。初心者ほどデザインの正解を探しがちですが、最初に見るべきなのは、使う人が迷わないかどうかです。
作ったあとに、次の一歩がわからず止まる
もうひとつ多いのが、画面案が出たところで満足してしまうパターンです。できた瞬間はうれしい。でも、そのあと「これをどう使えばいいの?」で止まる。上司に見せるのか、実装するのか、文言を詰めるのかが曖昧で、結局ただの見本で終わります。
こうなる原因は、最初に使い道を決めないまま作り始めるからです。見せる用なのか、試す用なのか、作る用なのかで、必要な精度が変わります。
こうすれば一発で解決します。
- 画面が出たら、最初の1分で用途を1つ決めます。「社内に見せる」「顧客に見せる」「実装の下書きにする」の3つから1つ選びます。
- 社内に見せる場面なら、Claudeに「この画面の狙いを100字で説明して」と入力します。これで説明文が作れます。
- 顧客に見せる場面なら、「専門用語を減らして、安心感が伝わる文言に変更して」と頼みます。相手が非専門職でも伝わる形に直せます。
- 実装の下書きにする場面なら、「このボタンを押した後の動き」「入力ミスのときの表示」「スマホ表示で省く要素」の3点を文章で追加してもらいます。
- 最後に、用途ごとの完成条件を1つだけ決めます。社内向けなら「10秒で意図が伝わる」、顧客向けなら「難しい言葉がない」、実装向けなら「押した後の動きが説明できる」です。
作ったあとに止まる人は多いです。でも、用途を1つに絞るだけで、次に何を足せばいいかがはっきりします。
「知っている」と「できる」の差を埋める実践ロードマップ
1日目:触る前の下準備だけやる
所要時間の目安は15分です。
この日は、Claudeを開いたらすぐ作り始めないのがコツです。最初に、作りたい画面を1つだけ決めます。おすすめは、いちばん身近でイメージしやすいものです。たとえば、予約画面、会員登録画面、問い合わせ画面のどれか1つで十分です。
やることは3つだけです。
- 作りたい画面名を1つ書くことです。例は「美容室の予約画面」です。
- その画面を使う人を1文で書くことです。例は「スマホで空き時間に予約したい20代から30代の人」です。
- その画面で終わってほしい行動を1つ書くことです。例は「日時を選んで予約完了まで進むこと」です。
完了の判断基準は、誰が使う画面かを1文で言えることです。ここが言えたらOKです。
2日目:最初の1枚を出す
所要時間の目安は20分です。
この日はClaudeの入力欄を開いて、昨日決めた内容をそのまま入れます。ポイントは、1回で全部盛りにしないことです。
入力する内容はこの順番です。
まず「美容室の予約画面」。
次に「スマホで空き時間に予約したい人向け」。
その次に「日時選択まで迷わず進める構成にしたい」。
最後に「見出し、空き枠表示、予約ボタン、安心材料を入れて、やさしい雰囲気にしたい」と入れます。
この場面で、入力欄にこれを入れると、最初の画面案が出ます。結果として、たたき台が見えるので、頭の中だけで悩む状態から抜けられます。
完了の判断基準は、画面案が1枚表示されることです。完成度は問いません。出たらOKです。
3日目:修正を3回だけやる
所要時間の目安は25分です。
今日は修正の練習だけに集中します。最初の画面を見て、直す場所を3つ選びます。多くても3つです。おすすめは「見出し」「主ボタン」「説明文」の3点です。
やり方は簡単です。
1回目は、「見出しを15文字以内で、初見でも意味が伝わる表現に変えて」と入れます。
2回目は、「予約ボタンを最初に目に入る位置へ調整して」と入れます。
3回目は、「説明文を半分にして、読まなくても操作できる構成にして」と入れます。
この場面で、1回ごとに結果を見ると、どの指示で何が変わるかがわかります。ここを体で覚えるのが大事です。
完了の判断基準は、5秒見て、何の画面で、どこを押すかが言えることです。これが言えたら十分進んでいます。
4日目:スマホ前提で崩れないか確認する
所要時間の目安は15分です。
初心者が見落としがちなのが、スマホ表示です。パソコンで見てよくても、スマホでは文字量が多すぎて、一気に読みにくくなることがあります。
この日は、Claudeに「スマホで最初に表示される範囲だけで、予約に進める構成へ調整して」と入力します。さらに、「説明文を2行以内にして」「主ボタンが画面上部に残るようにして」と続けます。
この場面で調整すると、最初の画面内で行動しやすくなります。結果として、離脱しやすいポイントをかなり減らせます。
完了の判断基準は、画面上部だけで次の行動が決まることです。スクロールしないと意味がわからないなら、まだ直す余地があります。
5日目:文言を人に伝わる言葉へ直す
所要時間の目安は20分です。
今日は見た目ではなく、日本語を整える日です。初心者はここを後回しにしがちですが、実は文言のほうが結果に効くことが多いです。
この日は、画面内の見出しとボタン文言を全部読み上げます。読んで引っかかるところがあれば、それをClaudeにそのまま伝えます。たとえば、「予約処理を開始する」みたいに固い言葉なら、「今日空いている時間を選ぶ」といった日常語へ寄せます。
この場面で、予約画面の文言を話し言葉に直すと、初めての人でも意味を取り違えにくくなります。結果として、押していいボタンかどうかの迷いが減ります。
完了の判断基準は、中学生でも読める言葉で説明できることです。難しい単語が残っていたら未完了です。
6日目:人に見せる前提で説明を足す
所要時間の目安は15分です。
今日は画面そのものではなく、見せる準備をします。Claudeに「この画面の狙いを80字で説明して」「どんな人向けかを1文で書いて」と入れます。
この場面で短い説明を作っておくと、社内の人やクライアントに見せるときに詰まりません。結果として、「なんとなく作ったんじゃないの?」と思われにくくなります。
完了の判断基準は、画面を見せながら30秒で説明できることです。言葉にできないなら、画面の目的がまだ曖昧です。
7日目:1つだけ次の作業につなぐ
所要時間の目安は20分です。
最後の日は、作った画面を必ず次の行動へつなげます。ここをやらないと、練習で終わります。
選ぶのは1つだけです。
社内で見せるなら「この画面で迷う点を2つ教えてください」と添えて共有します。
実装へ進めるなら「ボタンを押した後の動きとエラー時の表示を文章にして」とClaudeへ追加依頼します。
別の画面へ広げるなら「このトーンで確認画面も作って」と続けます。
この場面で、ひとつ先の作業まで進めると、単発の遊びではなくなります。結果として、明日も使う理由ができます。
完了の判断基準は、画面案の次にやる行動が1つ決まっていることです。これがあれば、止まりません。
現実でよくある「あるある失敗」と専門家の対処法
失敗その1:とりあえず機能を全部入れて、情報がパンパンになる
よくあるのが、「せっかくだから全部載せたい」と考えて、機能紹介、料金、口コミ、比較表、お知らせ、よくある質問まで、一画面に詰め込むパターンです。出てきた画面は一見豪華です。でも、見る人はどこから読めばいいかわからず、結局主ボタンが埋もれます。
根本的な原因は、一画面に1目的という考えが抜けることです。初心者は情報を増やすほど親切だと思いがちですが、実際は逆で、選ぶ負担が増えます。
専門家ならこう対処します。
まず、画面の目的を1つに固定します。たとえば「予約してもらう」です。
次に、画面内の要素を全部書き出します。
そのあと、「予約に直接効くもの」「なくても予約できるもの」に2分で分けます。
前者だけ残して、後者は下のほうへ送るか、別画面扱いにします。
最後にClaudeへ「この画面の目的は予約完了です。予約に関係ない要素は減らして、最初の画面内で日時選択へ進める構成にしてください」と入れます。
予防策は、最初の依頼文にこの画面の目的は1つだけと書くことです。これだけで詰め込み事故はかなり減ります。
失敗その2:きれいなのに、自分のサービスらしさがまったく出ない
これはかなりリアルです。画面は整っている。色も悪くない。でも、どこの会社の画面でも成立しそうに見える。見た人から「で、何が違うの?」と聞かれて詰まる。初心者ほどここで自信をなくします。
根本原因は、見た目の指示ばかりで、誰を助けるかを入れていないことです。デザインの差は、色より先に、主語で出ます。
専門家ならこうします。
最初に「このサービスは誰の、どんな面倒を減らすのか」を20字から30字で書きます。
たとえば「忙しい個人店が、すきま時間で予約管理を終わらせるための画面」です。
次に、その一文をClaudeへ入れて、「この主語が伝わる見出しと補足文に変更して」と頼みます。
さらに、「安心感よりもスピード重視」「初心者向けなので専門用語を使わない」など、価値の方向を1つ足します。
これで、無難な見た目から少しずつ脱出できます。
予防策は、依頼文に色や雰囲気を書く前に、誰の何を助けるかを必ず1文入れることです。順番を逆にしないだけでかなり変わります。
失敗その3:作った画面を見直しすぎて、永遠に公開できない
これも本当に多いです。修正できるのが便利すぎて、余白、色、文言、配置を何十回も直してしまう。昨日より良くなった気もするけど、最初に作った目的からは少しずつズレていく。気づけば2時間たっているのに、まだ出せない。
根本的な原因は、終了条件がないことです。どこまで直したら終わりかを決めていないので、いつまでも触れます。
専門家ならこう対処します。
最初に、今日のゴールを1つだけ決めます。「上司に見せられるたたき台」「スマホで迷わず押せる状態」「見出しと主ボタンだけ完成」などです。
次に、修正回数を3回までに固定します。
1回目で情報量、2回目で主ボタン、3回目で文言、というようにテーマを決めます。
3回終わったら、必ず声に出して確認します。「何の画面か」「誰向けか」「どこを押すか」の3つが言えたら終了です。
まだ気になるところがあっても、その日は止めます。次の日に別テーマで直せば十分です。
予防策は、作業を始める前に、今日の完成条件を15秒で書くことです。たったこれだけで沼にはまりにくくなります。
ぶっちゃけこうした方がいい!
正直に言うと、初心者が最短で結果を出すなら、最初はかっこいい画面を作ろうとしないほうがいいです。そこに行くのが早そうで、実は遠回りです。ぶっちゃけ、最初に狙うべきなのは「おしゃれ」ではなく、10秒で伝わる1画面です。
もっと率直に言うと、最初は配色のこだわりも、細かい余白の調整も、複数ページの一貫性も、やらなくていいです。そこを触り始めると、作業時間だけ増えて、肝心の「誰が何をする画面なのか」が薄くなります。初心者のうちは、まず次の3つだけに集中するのが一番コスパがいいです。
- 誰向けかを1文で言えることです。
- この画面でしてほしい行動が1つに絞れていることです。
- 最初に押してほしい場所が一目でわかることです。
本音で言えば、Claudeのデザイン機能は、最初の一枚を出す速さが最大の価値です。だから、ぶっちゃけ最初は「完成品を作る道具」と思わないほうがうまくいきます。迷わず話せる叩き台を10分で作る道具だと思ってください。この認識に変えるだけで、かなり楽になります。
それと、最初は大きいサービスを題材にしないほうがいいです。予約管理全部、業務システム全部、ECサイト全部、みたいな大きいテーマは重すぎます。初心者がやるなら、「会員登録画面だけ」「問い合わせ画面だけ」「予約日時を選ぶ画面だけ」で十分です。1画面で成功体験を作ったほうが、次に進みやすいです。
あと、ぶっちゃけプロンプト(AIへの指示文)を完璧にしようとしなくて大丈夫です。最初の指示文に20分使うくらいなら、3分で入れて3回直したほうが絶対に早いです。実務でも、最初の入力を完璧に書く人より、出して見て直す人のほうが早く前に進みます。
さらに言うと、「自分にはセンスがないから無理かも」と思う必要もありません。最初に必要なのはセンスというより、観察です。画面を見て、「これは何の画面か」「どこを押すか」「不安は消えるか」の3つを確認できれば、それだけで改善できます。センスより先に、見る順番を覚えるほうが大事です。
最後に、いちばん近道になる考え方をひとつだけ残します。最初のゴールは、すごいものを作ることじゃなく、次の一歩が決まるものを作ることです。社内に見せる、実装へ渡す、別画面に広げる。このどれかに進めるなら、その画面はもう十分に価値があります。
だから今日やるなら、難しく考えなくて大丈夫です。Claudeを開いて、1画面だけ決めて、「誰向け」「何をしてほしい」「何を入れる」の3つを書いてみる。それで1枚出たら、見出し、主ボタン、説明文の3か所だけ直す。ぶっちゃけ、初心者はまずこれだけでいいです。ここを1回やるだけで、「わかった気がする」状態から、ちゃんと「動ける」側に入れます。
よくある質問
デザイン経験がなくても本当に使える?
使えます。むしろ、白紙から作るのが苦手な人ほど使いやすいです。最初に「誰向け」「何をしてほしい」「必要な要素」「雰囲気」の四つだけ決めて依頼し、返ってきた案を見て直す流れなら始めやすいです。
一発で完成度の高い画面は出る?
出ることもありますが、期待しすぎないほうがうまくいきます。最初の一発は叩き台と考え、「情報が多い」「主ボタンが弱い」「安心材料が足りない」のように修正を重ねるほうが、結果として早く目的地に着きます。
Figmaが不要になる?
不要になるとは言い切れません。細かな詰めや共同編集、複雑な調整が多い現場では、従来のツールが引き続き強いです。ただし、最初の方向性を出す作業や、短時間で比較案を作る作業は、Claudeのデザイン機能がかなり速いです。
作った画面をそのまま実装できる?
そのまま完成とは限りませんが、実装の出発点としてはかなり有効です。特に、画面の見た目だけでなく、操作後の変化やエラー時の扱いまで整理して渡すと、開発への橋渡しがしやすくなります。
まとめ
Claudeのデザイン機能を使いこなす近道は、派手な指示を書くことではありません。誰のための画面かを先に決め、最初の一枚を早く出し、使う人の動きに合わせて直すことです。
まずは、小さな一画面から始めるのがいちばん失敗しにくい方法です。トップ画面でも申込画面でもかまいません。誰向けか、終えてほしい行動は何か、入れる要素は何かを短く決めて、一枚出してみてください。
そのあとで、見出し、主ボタン、不安解消の情報の三つを確認し、必要なら修正を重ねる。この順番なら、知って終わりではなく、今日から実際に動けます。


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