「せっかく完璧な構図なのに、手だけが6本指になってしまった……」そんな経験、あなたにも絶対あるはずです。Midjourneyで人物を生成するたびに手の崩れに悩まされるのは、実はあなただけじゃありません。世界中のクリエイターが今まさに同じ壁にぶつかっています。でも安心してください。この記事では、2026年時点で実際に効果が確認されている手の崩れを大幅に減らすテクニックを、初心者でもすぐ実践できる形でまるごと解説します。
- Midjourney v6で手が崩れる根本的な原因と、それを理解することで初めて使えるようになるプロンプト戦略の全容
- プロンプトの書き方からVary(Region)機能の活用まで、手の崩れを減らすための具体的な実践テクニック
- v7へのアップデートで何が変わったか?v6を使い続ける場合の最適な戦略と今後の展望
- なぜMidjourney v6では手が崩れるのか?根本原因を知ることが最初の一歩!
- 今すぐ使える!Midjourney v6で手の崩れを減らすプロンプト戦略5選
- 生成後でも諦めない!Vary(Region)機能で手だけを修正する方法
- Midjourney v7での改善と、v6を使い続ける意義
- これ知らないと損する!現場で本当に起きる手崩れパターンと対処法
- コピペOK!シーン別・手崩れを減らすMidjourneyプロンプト集
- 外部ツールとの組み合わせで劇的に変わる修正ワークフロー
- v6で手を含む画像を生成するときのパラメータ早見表
- 手の崩れを減らすプロが実践するマインドセットの転換
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- 手の崩れに関するよくある疑問を解決!
- まとめ手の崩れを制する者がMidjourneyを制する!
なぜMidjourney v6では手が崩れるのか?根本原因を知ることが最初の一歩!

画像生成AIのイメージ
Midjourneyに限らず、AIが生成する画像で手の表現が難しいのには、明確な理由があります。それを理解しないまま「なんとなくプロンプトを変える」を繰り返しても、改善は偶然頼みになってしまいます。
AIの画像生成モデルは、膨大な数の画像データを学習することで「次に来るピクセルを予測する」という仕組みで動いています。問題は、手というパーツが学習データの中で非常に少なく、かつ複雑な形状をしているという点にあります。顔や体全体と比べると、手を大きく・鮮明に・正確に写した写真はインターネット上に圧倒的に少ないのです。ストックフォトでも、手は小道具として脇役扱いされることが多く、クロップされたり隠れたりしています。
さらに、手の構造自体の複雑さも原因です。5本の指がそれぞれ複数の関節を持ち、握る・開く・つまむ・指を折るといった無数のポーズが存在します。それに加えて、手の向き(手のひら側・甲側)や、重なり方、親指の正確な位置といった情報を、AIは「確率的なパターン」から推測するしかありません。ここで「もっともらしい手」を生成しようとした結果、指が6本になったり、手首から先がぐにゃっと歪んだりするわけです。これはバグではなく、現在の拡散モデルが持つ構造的な限界です。
Midjourney v6はv5と比べて大幅に解剖学的な精度が向上しましたが、それでもこの問題を完全に解決するには至っていません。世界中の研究者やユーザーが428回以上のプロンプト検証を行った結果によると、適切なプロンプト戦略を使えば、手の崩れがゼロの画像が生成される確率を大幅に高められることが確認されています。
今すぐ使える!Midjourney v6で手の崩れを減らすプロンプト戦略5選
原因がわかったところで、いよいよ実践的な対策に移りましょう。プロンプトの書き方を変えるだけで、手の品質は驚くほど変わります。
戦略①プロンプトの先頭で手を描写する
Midjourney v6は、プロンプトの前半に書かれた要素ほど重視するという特性を持っています。つまり「女性がカフェでコーヒーを飲んでいる。詳細でリアルな手。」と書くより、「detailed realistic hands, woman drinking coffee at cafe」のように手の描写を先頭に持ってくるほうが効果的です。
特に有効なのが「anatomically correct human hands, five fingers」という表現です。「解剖学的に正確な人間の手、5本の指」と明示することで、AIがより正確な手を生成しようとする確率が上がります。さらに「perfect hands, detailed knuckles, realistic skin texture」といった具体的な質感の描写を加えると、より精度が高まります。
戦略②外見の描写より「動き」で伝える
「美しい細い指」という外見の描写よりも、「コーヒーカップを持っている」「ペンを書いている」といった動作や行為で手を描写するほうが安定した結果が得られやすいです。AIにとって動作はより学習データに紐づいたコンテキストを持つため、整合性の取れた手が生成されやすくなります。
また、手のポーズの難易度にも注意が必要です。「手のひらを開く」「握りこぶし」「体の横に自然に垂らす」といったシンプルなポーズは成功率が高く、「指を数えるような複雑なジェスチャー」「重なった複数の手」「独特な角度の指の配置」は失敗率が格段に上がります。複雑なポーズが必要な場合は、まずシンプルなポーズで生成してからVary(Region)で修正するというアプローチが効果的です。
戦略③アスペクト比を正方形(1:1)で試す
これは多くのユーザーが見落としがちな盲点です。世界中のMidjourneyユーザーの検証によって、1:1の正方形アスペクト比で生成すると手の崩れが大幅に減るという事実が確認されています。16:9のような横長比率だと手の崩れが目立ちやすいのに対し、正方形だと明らかに改善されるケースが多く報告されています。
横長の画像が欲しい場合は、まず正方形で気に入った1枚を生成・アップスケールして、そのあと「Zoom Out 2x」機能で画像を広げ、最終的にトリミングするという手順が賢い使い方です。中央の人物や手の部分はそのまま維持されるため、崩れた手を修正するよりずっと効率的です。
戦略④「–style raw」と低い「–stylize」値を活用する
Midjourneyのデフォルトスタイルは独自の美的センスで画像を加工するため、リアルな手の描写よりもアーティスティックな表現が優先されることがあります。「–style raw」パラメータを追加するとこの加工が抑えられ、プロンプトをより忠実に解釈しようとします。手のリアリティを重視する場合は必須のパラメータと言えます。
同様に「–stylize」の値を低め(50〜150程度)に設定することで、Midjourneyが独自解釈を加えすぎず、プロンプト通りの描写を維持しやすくなります。高いstylize値は確かに芸術性の高い美しい画像を生み出しますが、その分リアルな解剖学的表現からは遠ざかる傾向があります。
戦略⑤複数生成して選別する、というシンプルな真実
これは地味に見えて、実は最も重要な戦略の一つです。1枚の完璧な画像を生成しようとするのではなく、4〜8枚生成してその中から最も手の崩れが少ないものを選ぶというアプローチは、プロのクリエイターが実際に行っている方法です。生成するたびにランダム性があるため、同じプロンプトでも出来栄えにばらつきがあります。「運が良い1枚」を選ぶ確率を高める戦略として、複数生成は非常に合理的です。
選別の際は必ず手の部分だけに集中して確認しましょう。顔や構図が完璧でも、手に問題があれば次の修正ステップへ進むことになります。指の本数、親指の位置、手首の角度を特にチェックポイントとして意識してください。
生成後でも諦めない!Vary(Region)機能で手だけを修正する方法
どれだけプロンプトを工夫しても、手の崩れが残ることはあります。そんな時の救世主が、Midjourneyの「Vary(Region)」機能です。これはインペインティングと呼ばれる技術で、画像の特定の部分だけを選択して再生成できます。
使い方はシンプルです。まず生成した画像をアップスケールします。アップスケール後に表示される「\u\U0001f58c️ Vary (Region)」ボタンをクリックすると、編集インターフェースが開きます。そこで手の崩れている部分をブラシで選択し、修正したい内容をプロンプトとして入力(例「anatomically correct hand, five fingers, realistic skin」)して再生成します。
ただし注意点があります。v6.1のアップスケール・アウトペインティング・Vary Regionを使うと、自動的にv6.0のモデルにフォールバックされる仕様になっています。これはv6.1にはまだ専用のインペインティングモデルが存在しないためです。とはいえ実用上は十分機能するので、まず手の崩れが少ない画像を選んでアップスケールし、残った問題箇所だけをVary Regionで修正するという2段階のワークフローが最も効率的です。
また、Vary Regionでは修正したい部分のプロンプトを短く・具体的にすることが重要です。「女性がカフェで〜」という全体の説明ではなく、「realistic human hand, five fingers, open palm」のように、その領域に関係することだけを書くほうが意図通りの結果になりやすいです。
Midjourney v7での改善と、v6を使い続ける意義
2025年4月にリリースされ、同年6月にデフォルトになったMidjourney v7では、手や指の表現が明らかに改善されています。公式ドキュメントでも「v7では特に体・手・物体の一貫性が向上した」と明記されています。実際にv7で生成した画像を見ると、v6.1では難しかった自然な指の表現や、複数人が登場するシーンでの手の安定感が向上しているのが確認できます。
ただし、v7がすべての点でv6を上回るわけではありません。v7はデフォルトで実写風のリアルな出力を重視するため、アート的な表現やイラスト・漫画テイストの作品を作りたい場合はv6.1のほうが扱いやすいケースもあります。また、v7ではパーソナライゼーション設定が重要になるため、初心者が何も設定せずに使うと「思ったより普通の写真っぽい」と感じることもあるでしょう。
さらに2026年3月現在、Midjourneyは機能の拡充を継続しています。キャラクター参照機能(Character Reference)やオブジェクト参照機能の強化により、同じキャラクターを複数枚生成する場合の一貫性も向上しています。手の一貫性という観点でも、これらの参照機能を活用することで、シリーズ作品の中で手のスタイルを統一しやすくなっています。
これ知らないと損する!現場で本当に起きる手崩れパターンと対処法

画像生成AIのイメージ
「プロンプトを工夫したのに、また手が変になった……」という経験は、Midjourneyを真剣に使っているほど絶対に味わうはずです。ここからは、実際の作業で遭遇しやすい具体的なトラブルパターンと、その場でできる解決法を体験ベースで解説します。理論よりも「このシチュエーションで何をするか」に重点を置いているので、ぜひ手元で試しながら読んでください。
トラブル①複数人物を生成したら片方だけ手が崩れた
グループショットや2人以上の人物を含む画像で最も頻繁に起こるのが、「一人の手だけが崩れる」というパターンです。これはMidjourneyが複数の人物を処理するとき、一人ひとりの手に割けるリソースが減るため、精度が落ちやすくなるからです。
この場合の対処法は、まず「手が崩れていない人物」だけにフォーカスした別のプロンプトで生成しておき、後でPhotoshopや類似ツールで合成するというアプローチが現実的です。Midjourneyの中で解決しようとして時間をかけるより、「最初から問題のある部分を外注する」という割り切り方のほうが、実務では圧倒的に早く終わります。どうしてもMidjourney内で完結させたい場合は、崩れた手の人物をVary Regionで選択し、「anatomically correct hands, five fingers, natural pose, matching the other person’s style」といったプロンプトで部分修正を試みてください。
トラブル②マニキュアや指輪など手元のアクセサリーを描写すると指が崩れる
「ネイルアートをした手」「指輪をつけた指」といったシーンは、シンプルな手よりも格段に崩れやすいです。理由は、アクセサリーの描写と指の構造という2つの複雑な要素を同時に処理しようとするためです。
効果的な解決策は、まず「アクセサリーなしの自然な手」を完璧に生成することを優先し、その後Vary Regionでネイルや指輪だけを追加するという2ステップのアプローチです。プロンプトとしては、最初のステップで「elegant female hands, close-up, five perfect fingers, natural manicure, soft studio lighting –ar 1:1 –style raw –s 80 –v 6」のように手そのものの完成度を上げることに集中し、装飾は後から乗せるという発想を持つと、完成度が大きく変わります。v6では「Elegant female hands in close-up. Neat manicure in a nude color. Silver ring with emerald stones on the ring finger」という詳細なプロンプトで、指輪の指まで指定した結果が安定して得られることが実証されています。
トラブル③横長(16:9)画像で手が必ず崩れる
SNS用のバナーやウェブサイトのヘッダー画像として16:9の横長フォーマットを使いたい場合、正方形と比べて手の崩れが明らかに増えます。これは単純な話で、横長フォーマットでは人物の配置が左右に広がるため、手が画面端に追いやられやすく、AIが手に集中しにくい構図になりやすいのです。
解決策の黄金ルールは、「正方形で生成してからズームアウトする」です。まず「–ar 1:1」で手を含む人物を生成し、気に入ったカットをアップスケールします。その後「Zoom Out 2x」ボタンで画像を外側に拡張し、中央の人物・手はそのままに周囲の背景だけが広がります。最終的にトリミングすれば、手が崩れていない横長画像が得られます。これは手の修正に何枚も生成し直すよりはるかに効率的な、見落とされがちな裏ワザです。
トラブル④手だけをVary Regionで修正したら周囲の画像と雰囲気が変わってしまった
Vary Regionで手を修正すると、手はよくなったのに袖の色が変わった、背景のボケ具合が変わった、肌のトーンが変わった……という悲しい事態が起きることがあります。これは選択領域が広すぎる場合や、修正プロンプトに手以外の情報が含まれていない場合に起こりやすいです。
対策として、Vary Regionで選択する範囲は手首から指先まで、できるだけ手だけに絞った最小限の選択にします。そして修正プロンプトには「five fingers, anatomically correct, same lighting as original, same skin tone, seamless integration」のように、元の画像との一致を意識したキーワードを追加します。また、修正後の画像が気に入らない場合は同じ設定で再生成を繰り返せるので、焦らず数回試してみましょう。
コピペOK!シーン別・手崩れを減らすMidjourneyプロンプト集
ここからは、実際のユースケースに合わせてそのまま使える具体的なプロンプトを紹介します。いずれも「手の描写を先頭に配置する」「–style raw で余計な加工を抑える」「アスペクト比1:1で崩れにくくする」という原則を組み込んでいます。ご自身のシーンに合わせて適宜アレンジしてください。
ポートレート・人物系手を自然に見せたいとき
シンプルなポートレートで手を自然に写したい場合は、次のプロンプトが安定した結果を出しやすいです。「detailed realistic hands resting gently on knees, Japanese woman in her 30s, natural smile, soft studio lighting, shallow depth of field, portrait photography –ar 1:1 –style raw –s 100 –v 6」というように、手のポーズ・状態を最初に書き、被写体の説明はそのあとに続ける構造が効果的です。
また、手を直接見せない構図を意図的に選ぶというアプローチも非常に実践的です。「hands placed on the chin in a thoughtful pose, woman looking at camera, warm indoor lighting –ar 1:1 –v 6」のように顔に手を添えるポーズや、「hands clasped behind back, full body shot, professional attire」のように手が体の後ろに隠れるポーズは、Midjourneyが手を処理しやすく成功率が高まります。
商品・物を持つシーン手と物を同時に美しく見せたいとき
商品を手で持つシーンはECサイトやブランド撮影で需要が高いですが、難易度も上がります。有効なプロンプトは「close-up of relaxed hands with five fingers gently cradling a ceramic coffee mug, fingers wrapped naturally around the handle, warm golden hour lighting, soft shadows, detailed skin texture, product photography –ar 1:1 –style raw –s 80」のような書き方です。
「リラックスした」「自然に包んでいる」という動作の描写が重要で、単に「mug in hand」と書くより圧倒的に成功率が上がります。動作を具体的に伝えることで、AIが手の形状を「逆算」して生成しやすくなるというメカニズムが働いているからです。物体を「つかむ」より「そっと包む・触れる」という表現のほうが安定しやすい傾向も覚えておくと便利です。
アート・イラスト系手を芸術的に表現したいとき
芸術的な文脈で手を主役にしたい場合は、参照アートスタイルを指定することが有効です。「close-up of weathered hands with gnarled knuckles, holding a single red rose, dramatic Rembrandt lighting, oil painting style, inspired by classical portraiture, highly detailed –ar 4:5 –s 200 –v 6」のように、歴史的な絵画スタイルを参照することで、AIが持つ美術史的な学習データを活用できます。ルネサンス絵画やバロック絵画の文脈は、手の解剖学的な正確さへの意識が高く、それを参照することで自然な手の表現につながりやすいです。
–noパラメータの賢い使い方何を避けるか明示する
前述の通りv6ではネガティブプロンプトの効果は限定的ですが、使い方によっては補助的に機能します。重要なのは「bad anatomy」のような曖昧な言葉ではなく、具体的な問題を指定することです。「–no extra fingers, fused fingers, deformed hands, missing fingers, webbed fingers」という形で、避けてほしい状態を具体的に列挙するほうが、AIが「何を避けるべきか」を把握しやすくなります。ただしこれは「正しい手を作る」プロンプトの補助として使うもので、メインの戦略にはなりません。
外部ツールとの組み合わせで劇的に変わる修正ワークフロー
Midjourneyだけで完璧な手を生成しようとすることに固執するのは、実はあまりスマートではありません。プロのクリエイターがどのようなワークフローを組んでいるかを知ることで、時間と試行回数を大幅に節約できます。
OpenArt Fingers Fixerという選択肢
2025年に登場した「OpenArt Fingers Fixer」は、手の修正に特化したウェブベースのツールです。Midjourneyで生成した画像をアップロードし、手の部分を指定するだけで、指の本数や配置をAIが自動的に修正してくれます。Midjourneyのサブスクリプション内でVary Regionを繰り返すより、専用ツールを一度通すほうが早く解決するケースも増えています。特に、複雑な手の形状や重なった指の修正には効果的です。
Adobe Photoshopのジェネレーティブ塗りつぶしとの連携
Photoshop(2024年以降のバージョン)のジェネレーティブ塗りつぶし機能との組み合わせも非常に強力です。Midjourneyで「顔・全体の構図・雰囲気」が完璧な画像を生成し、手の部分だけPhotoshopのAI塗りつぶしで差し替えるというワークフローは、両者の得意分野を活かした最もバランスの取れた方法の一つです。「手が崩れた画像=失敗作」ではなく、「手以外が完璧な素材」として活用するという発想の転換がポイントです。
作業手順としては、まずMidjourneyで画像をアップスケールしてダウンロードします。次にPhotoshopで開き、なげなわツールやクイック選択ツールで崩れた手の部分を選択し、「ジェネレーティブ塗りつぶし」を実行します。プロンプトには「realistic human hand, five fingers, same lighting, seamless integration」と入力して生成候補を確認し、最も自然なものを採用します。Midjourneyでの試行回数を大幅に減らせる、実用的な組み合わせです。
v6で手を含む画像を生成するときのパラメータ早見表
これまで解説してきた内容を整理すると、シーン別に使い分けるべきパラメータの組み合わせが見えてきます。
| シーン・目的 | 推奨パラメータ組み合わせ |
|---|---|
| ポートレート(手を自然に見せたい) | –ar 1:1 –style raw –s 80〜120 –v 6 |
| 商品撮影・手と物を同時に写す | –ar 1:1 –style raw –s 50〜100 –v 6 |
| アート・イラスト系(芸術的表現) | –ar 4:5 または 1:1 –s 150〜250 –v 6 |
| 横長バナー・SNS画像が最終目的 | まず –ar 1:1 で生成後、Zoom Out 2xで拡張しトリミング |
| ネイル・指輪など手元アクセサリー | –ar 1:1 –style raw –s 50〜80(まず手だけ、後でVary Regionで追加) |
手の崩れを減らすプロが実践するマインドセットの転換
技術的な方法論と同じくらい重要なのが、「完璧な1枚をAIに任せようとしない」というマインドセットです。これはネガティブな話ではなく、現実的で効率的な姿勢のことです。
プロのクリエイターやデザイナーが実際に使っているアプローチは、「Midjourneyには雰囲気・構図・光・全体の世界観を任せる、細部の完成度は自分でコントロールする」というものです。手の完璧な表現をMidjourneyだけに求めるのではなく、「7〜8割の完成度のある画像を素材として活用し、残りの2〜3割を適切なツールで補完する」という分業の発想が、実務での生産性を飛躍的に高めます。
また、同じプロンプトから生成される4枚の画像のうち、手が完璧なのは平均で1〜2枚程度と考えておくことが現実的です。「1枚目で完璧な手が出なかった=失敗」ではなく、「複数枚の中から選ぶ前提で生成する」という確率論的な考え方が、精神的な余裕と作業効率の両方を生み出します。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで読んでくれた方なら、もう気づいているかもしれませんが、正直に言います。手の崩れを完全にMidjourneyの中だけで解決しようとするのは、時間コスパが悪いです。
個人的に一番楽で効率的だと思うのは、最初から「手が映らない・目立たない構図」を積極的に選ぶことです。手を顎に添えるポーズ、手を後ろで組むポーズ、体の前でさりげなく重ねるポーズ、バッグやスマホを持って手の甲だけが見えるポーズ。こういった「手の難易度を下げる構図」を意図的に選ぶだけで、プロンプト試行回数が10分の1以下になる体験を何度もしています。
どうしても手を正面から見せなければいけないシーンでは、「正方形で生成→完璧な手の1枚を選んでアップスケール→Vary Regionで残った問題だけ修正→それでもダメならPhotoshopのジェネレーティブ塗りつぶし」という4ステップを割り切ってやるのが最速です。途中で諦めてまた最初から全部生成し直すという無駄なループに入らないことが大事で、各ステップで「どこまで直すか」の判断基準を持っておくのが鍵です。
もう一つ言うと、v6にこだわりすぎる必要もないというのが本音です。2026年現在、v7が実質デフォルトになっていて、手の表現は体感でも明らかに安定しています。「v6でどうしても手がうまくいかない」と悩んでいる人は、一度v7で同じプロンプトを試してみてください。あっさり解決することがあります。ただし出力の雰囲気はv6と変わるので、世界観を重視するなら両方試して比較するのが正直一番賢い選択です。
AIツールは完璧ではなく、あなたの創造性を補助するパートナーです。手の崩れに振り回されるより、崩れにくい設計を選ぶほうが、クリエイティブな時間を本来の目的に使える——これが、数えきれないほどの試行錯誤の末にたどり着いた、一番シンプルで力強い答えです。
手の崩れに関するよくある疑問を解決!
v6.2にアップデートすれば手の問題は自動的に改善されますか?
残念ながら、v6.2(2024年5月リリース)での変更はテキストレンダリングやビデオの一貫性、広いシーン理解に焦点が当てられており、手の細かい解剖学的な表現については統計的にほぼ変化がないことが確認されています。v6系を使う限り、プロンプトエンジニアリングによる対策は引き続き必要です。自動的な改善を期待せず、この記事で紹介した戦略を継続して使いましょう。
「–no extra fingers」のようなネガティブプロンプトは効果がありますか?
「–no」パラメータでネガティブプロンプトを使う方法は多くのユーザーが試みますが、v6では効果が限定的です。v6はv5よりも「何を描写してほしいか」というポジティブな記述に素直に反応するモデルです。「余分な指を避けて」と書くより、「5本の正確な指を持つ手」と書くほうが結果につながりやすいことが多くのユーザーの検証で明らかになっています。
日本語プロンプトで手をうまく描写するコツはありますか?
v7では日本語プロンプトへの対応が改善されましたが、v6では手の細かい描写は英語で書くほうが安定した結果が得られやすいです。例えば「美しい手」と書くよりも「beautiful hands, five fingers, detailed skin texture」と英語で書く方が精度が高くなる傾向があります。日本語で全体の雰囲気やシーンを書き、手の描写だけ英語で追記するハイブリッドなアプローチも試してみてください。
Photoshopなど外部ツールで修正すべき場面はどこですか?
Midjourney内のVary Regionで修正できない場合、または複数回試しても特定の指だけどうしても崩れる場合は、Photoshopや他の画像編集ツールでの修正が現実的な選択です。生成AIとしてのMidjourneyの強みはゼロから画像を生み出すことにありますが、細部の微調整は従来の編集ツールが得意とするところです。プロのデザイナーはこの二つを組み合わせるワークフローを当然のこととして採用しています。
まとめ手の崩れを制する者がMidjourneyを制する!
Midjourney v6で手の崩れを減らすには、「なぜ崩れるのか」という原因の理解と、「どうすれば改善できるか」という具体的な戦略の組み合わせが不可欠です。
今日からすぐ実践できることをまとめると、プロンプトの先頭に手の描写を置くこと、動作ベースで手を表現すること、正方形アスペクト比で試すこと、「–style raw」と低めのstylize値を活用すること、複数生成して選別することの5点です。それでも崩れが残った場合はVary(Region)機能を使って部分修正し、どうしても直らない細部はPhotoshopなど外部ツールで仕上げるという2段階のワークフローを習慣にしましょう。
v7ではこれらの問題の多くが改善されていますが、v6.1も依然として多くのクリエイティブな現場で活躍しています。どちらのバージョンを使うにしても、手の表現への理解と丁寧なプロンプト設計こそが、AI画像生成のクオリティを一段階引き上げる鍵です。試行錯誤を楽しみながら、あなただけの最高の一枚を目指してください。


コメント