「プロンプトを丁寧に書いたのに、思い通りの画像が生成されない…」「4枚の画像がどれも似たり寄ったりで面白くない…」そんな悩みを抱えていませんか?実は、その問題を一気に解決する魔法のパラメータが存在します。それがMidjourneyのカオス設定(–chaos)です。
知っているようで、意外と正しく使いこなせていないこのパラメータ。使い方を誤ると画像がぐちゃぐちゃになりますが、正しく活用できれば、発想の幅が爆発的に広がります。今回はV7対応の最新情報を交えながら、カオス設定の本質から実践的な使い方まで、丁寧に解説していきます。
- カオス設定(–chaos)とは何かを基礎から理解できる
- 数値ごとの具体的な効果の違いと、場面ごとの最適な値を知ることができる
- スタイライズ・ウィアードとの違いと組み合わせ方で、表現の幅が大きく広がる
- カオス設定(–chaos)とは?Midjourneyの公式解説をわかりやすく読み解く
- 数値別の効果を徹底比較!どの値を選ぶべきか?
- V7時代の新常識!スタイライズ・ウィアードとカオスの違いを正確に理解する
- シード値と組み合わせることで、カオスの研究が10倍深まる!
- ジャンル別!最適なカオス値の選び方(実践ガイド)
- 現場でよく起こるカオス設定の「あるある失敗」と、その具体的な脱出手順
- コピペして使えるカオス活用プロンプト集(目的別)
- 「カオスを使うと毎回違う結果が出て管理できない」問題再現性を持たせる具体的な方法
- カオスと相性の良い隠れた便利パラメータ使えば一段上の表現になる組み合わせ
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- Midjourneyのカオス設定に関する疑問解決
- まとめカオス設定は「使わない勇気」と「使いこなす知恵」の両方が大切
カオス設定(–chaos)とは?Midjourneyの公式解説をわかりやすく読み解く

画像生成AIのイメージ
Midjourneyでは1回のプロンプトに対して、通常4枚の画像が生成されます。この4枚がどのくらい互いに異なって見えるかを調整するのが、カオスパラメータ(–chaos、または–c)です。公式ドキュメントでは「Variety(バラエティ)」とも呼ばれています。
デフォルト値は0で、最大値は100です。プロンプトの末尾に「–chaos 50」のように記述するだけで有効になります。もちろん「–c 50」という短縮形でも同じ効果が得られます。
具体的に何が変わるのかというと、値が0に近いほど4枚の画像がお互いに似た構図・雰囲気になります。逆に値が大きいほど、4枚それぞれがまったく異なるアプローチで生成されるようになります。ある比喩を使うと、カオス0は「4人のアーティストが同じ指示書を見てほぼ同じ絵を描く」状態で、カオス100は「指示書の解釈を自由にして全員がまったく違う絵を描く」状態と言えるでしょう。
重要なのは、カオスは「画像1枚の中の創造性」を変えるのではなく「4枚の画像の多様性」を変えるパラメータだということです。この点を誤解している方が非常に多いので、最初にしっかり押さえておいてください。
数値別の効果を徹底比較!どの値を選ぶべきか?
実際にどの値を設定すれば良いのかを理解するために、数値帯ごとの特徴を解説します。
カオス0(デフォルト)は、プロンプトに最も忠実な4枚が生成されます。構図や色合いが統一されやすく、再現性が非常に高いのが特徴です。同じプロンプトで何度生成しても、ほぼ同じ結果が得られます。コマーシャル素材やブランド用画像など、統一感が求められる場面では迷わずこの値を使いましょう。
カオス10〜25(低め)では、ほんのわずかに多様性が加わります。プロンプトへの忠実度は保ちつつ、同一プロンプトを複数回実行したときの繰り返し感が軽減されます。4枚の画像がそれぞれ微妙に異なる雰囲気を持ちつつも、テーマからは外れません。実用的な幅を持たせたいときにおすすめの値帯です。複数の検証でも「カオス10程度ならプロンプトにほぼ忠実」という結果が出ており、安心して試せる範囲です。
カオス25〜50(中程度)になると、4枚それぞれの個性がはっきりしてきます。構図が大きく変わったり、使われる色のトーンが変化したりといった多様性が生まれます。「大まかなイメージはあるけれど、どんな表現が面白いか探っている段階」に最適な値帯です。ただし、人物や製品など「主体がはっきりある画像」では、50を超えてくると不自然に感じる場合も出てきます。
カオス50〜75(高め)では、いわゆる「画像ガチャ」状態になってきます。プロンプトから予想外の解釈が生まれ、驚くような結果が出ることもあります。一方でプロンプトの意図から大きく外れるリスクも高まります。自然風景のような「主役が曖昧な画像」では高い値でも破綻しにくいですが、人物やプロダクト写真ではかなり注意が必要です。
カオス75〜100(最大値)は、完全に予測不能な領域です。4枚がそれぞれ全く異なるスタイルや構図で生成され、アート寄りの思いがけない表現に出会えることもありますが、実用的な画像を得ることを目的とするなら、この範囲はほぼ使い所がないと考えたほうが現実的です。
| カオス値 | 多様性の程度 | こんな場面に最適 |
|---|---|---|
| 0(デフォルト) | ほぼなし。4枚が均一 | ブランド素材・コマーシャル用途・人物・製品 |
| 10〜25 | わずかに多様性あり | プロンプトに忠実なまま少し幅を持たせたいとき |
| 25〜50 | 明確に異なる4枚 | アイデア探索・インスピレーションが欲しいとき |
| 50〜75 | 予測が難しい変化 | 自然風景など主役が曖昧なテーマの探索 |
| 75〜100 | ほぼランダム | 完全に偶然の発見を楽しむとき限定 |
V7時代の新常識!スタイライズ・ウィアードとカオスの違いを正確に理解する
Midjourneyには見た目が似たような効果を持つパラメータが複数あり、それぞれの役割を混同している方が多いので、ここで整理しておきます。
スタイライズ(–stylize)は、画像1枚あたりにMidjourneyがどれだけ芸術的な解釈を加えるかを調整します。値は0〜1000で、デフォルトは100です。低い値ではプロンプトの言葉に素直に従い、高い値では「MidjourneyらしいAI美学」が強く乗ります。これは「4枚の多様性」ではなく「各画像の芸術度」を変えるものです。
ウィアード(–weird)は、画像に奇妙さや実験的な雰囲気を加えるパラメータです。値は0〜3000で、数値を上げるほど非日常的な表現が生まれやすくなります。ただし効果は不確かで、値を上げても必ず奇妙になるわけではなく、使う場面は「アイデアを根本から変えたいとき」に限定されます。
そしてカオスは「4枚の生成結果がどれだけバラバラか」という多様性の軸を担います。3つを一言でまとめると、スタイライズは「各画像の芸術性」、ウィアードは「各画像の奇妙さ」、カオスは「4枚の多様性」を操るパラメータです。
2026年現在のV7では、スタイライズとカオスの組み合わせがより洗練されています。「–style raw –chaos 10」はブランド向けの安定した商用利用に最適な組み合わせとして注目されており、「–style raw」でMidjourneyの過剰な美化を抑えつつ、低いカオス値でほどよい多様性を確保するというアプローチが、プロのワークフローでも採用されています。
一方で、高いスタイライズ値・高いウィアード値・高いカオス値を同時に指定すると、それぞれの効果が干渉し合い、かえって意図しない混沌が生まれるので注意が必要です。パラメータ同士の組み合わせは、1つずつ変えて効果を確認するのが鉄則です。
シード値と組み合わせることで、カオスの研究が10倍深まる!
カオスの効果を正確に理解したいなら、シード値(–seed)との組み合わせが非常に有効です。シード値とは画像生成における乱数の初期値で、同じシード値を使えば同じプロンプトから毎回似た構造の画像が生成されます。
例えば「–seed 1234 –chaos 0」と「–seed 1234 –chaos 50」を比較すると、カオスの値だけが純粋に変化した結果を見られます。他の条件が統一されているため、カオスがどう機能しているかをクリアに把握できます。
ただし、面白い現象があります。シードをロックした状態でカオス値を上げると、「カオスが秩序をもたらす」という逆説的な効果が生まれることがあります。シード値による制約の中でMidjourneyが多様性を出そうとするため、かえってバリエーションが整理されて見えることがあるのです。カオスを探求するなら、ぜひシード固定での比較実験を試してみてください。
また、V7では「–repeat(–r)」パラメータと組み合わせることもできます。同じプロンプトを複数回実行するrepeatパラメータとカオスを合わせると、大量の異なる解釈を一気に探索できるため、アイデア出しフェーズに非常に効率的です。
ジャンル別!最適なカオス値の選び方(実践ガイド)
どんな画像を作るかによって、推奨されるカオス値は大きく変わります。実際に異なるジャンルで検証した結果を踏まえた、実践的な指針を紹介します。
自然風景・風景写真は比較的カオスの影響を受けにくいジャンルです。カオス値を50〜100にしても著しく不自然になることは少なく、広大な自然を描く場合は高め(50前後)にすることで、同じ「山岳の夕景」というテーマでもさまざまな構図や光の表現が生まれます。
都市風景・サイバーパンクのような複合要素を持つプロンプトでは、カオス50以上から不自然さが目立ち始めます。建物・人物・光・雨など複数の要素が絡むため、カオスが上がるにつれて1つの要素に引っ張られた生成結果になりやすいです。25前後が安全圏です。
人物ポートレートは最もカオスの影響が大きいジャンルです。カオス50を超えると、人物の特徴がプロンプトから大きく離れたり、不自然なポーズや表情が出やすくなります。人物を含む画像ではカオスは25未満に抑えることを強くおすすめします。
製品・プロダクトデザインでも同様に、カオス25以上になると製品の形状や素材感が崩れやすくなります。コマーシャル用途で製品を美しく見せたい場合はカオス0〜10が鉄則で、わずかな多様性が欲しいときも最大で20程度に留めておくのが賢明です。
抽象アート・テクスチャ・パターンは、カオスと相性が最も良いジャンルです。何かを正確に再現する必要がないため、高いカオス値でも「面白い偶然の表現」として成立しやすく、積極的に活用する価値があります。
現場でよく起こるカオス設定の「あるある失敗」と、その具体的な脱出手順

画像生成AIのイメージ
Midjourneyを使い続けていると、必ずぶつかる壁があります。理論ではわかったつもりでも、実際に手を動かすと「あれ、なんでこうなるの?」という瞬間が訪れます。ここでは、カオス設定にまつわる実際によくある体験を体験ベースで整理し、他のサイトでは具体的に教えてもらえない解決手順を紹介します。
「何度やっても同じような画像しか出ない」問題ループ地獄からの脱出法
これ、本当によくある悩みです。プロンプトを丁寧に書いて実行したのに、4枚とも似たような構図、似たような色合いで「4枚選べ」と言われても全部同じじゃん…という状態です。カオス値を上げれば解決すると思って50とか100にしたら、今度はまったく意図しない画像が出てきてがっかり、という経験をした方も多いはずです。
実はこの問題、カオスをいきなり上げるのが正解ではありません。原因のほとんどは「プロンプトが曖昧すぎる」か「スタイライズが高すぎてMidjourneyの解釈に支配されている」のどちらかです。
解決手順はこうです。まず「–stylize 50」程度まで下げてみてください。スタイライズのデフォルト100は、MidjourneyのAI美学が強く働く値です。これを50以下にすると、プロンプトの言葉をより正直に反映した画像が出やすくなります。次に、プロンプトに「具体的な構図ワード」を追加します。「close-up」「bird’s eye view」「wide angle」「from below」といったカメラアングルや構図を明示するだけで、4枚のバリエーションが自然に広がります。それでもまだ単調なら、そこで初めてカオスを「15〜25」の範囲で追加します。この順番が重要で、いきなりカオスを高くするのは最後の手段です。
「カオス値を上げたら人物の顔が崩れた」問題修復できない前に防ぐ方法
人物を含むプロンプトでカオスを上げてしまい、目が3つあったり顔のパーツが溶けたりした経験はありませんか?これはカオスの「多様性を追求する力」が人体の自然な解釈から外れてしまうことで起きます。
防ぐための具体的な手順として、まずは人物が含まれるプロンプトには絶対にカオス25を上限にするルールを自分に課すことです。さらにV7では「–style raw」を追加すると、Midjourneyが過剰な芸術的解釈をせず、より解剖学的に自然な人物を生成しやすくなります。顔の崩れが気になるときは「–chaos 0 –style raw –stylize 50」という組み合わせが最も安定します。
すでに崩れた画像が出てしまった後の対処法としては、Vary Regionを使って顔部分だけを再生成するのが最も効率的です。画像全体を一から作り直すのではなく、崩れたエリアだけを指定して再生成することで、他の部分の良い部分を残しながら修復できます。この方法を知っているだけで、カオスを使った試行錯誤のコストが大幅に下がります。
「カオスを上げたら毎回GPU時間がもったいない」問題賢い消費の仕方
試行錯誤を繰り返すうちに、GPU時間(Fast GPU時間)がどんどん消費されていく…。特にカオスを高くすると予測不能な結果が出るので、良い画像が出るまで何度も回すことになり、想像以上に高コストになってしまいます。
この問題を解決する方法は「パーミュテーション(Permutation)」との組み合わせです。パーミュテーションとは、プロンプト内の一部を波括弧「{}」でまとめて複数バリエーションを一度に生成できる機能です。例えばカオス値の違いを一気に比較したいときは、こう書きます。
/imagine prompt serene mountain lake at sunset, cinematic --chaos {0, 25, 50} --seed 1234
これで一度の入力でカオス0・25・50の3パターンが自動生成されます。一つずつ試すより効率的で、比較もしやすく、どの値が自分の求めるバリエーションに最適かが一目でわかります。ただし、パーミュテーションは各バリエーション分のGPU時間を消費するので、プランの残り時間には注意が必要です。
さらに節約を徹底したい場合は、最初に「–quality 0.5(–q 0.5)」を付けて低品質で実験し、良い方向性が見えてから「–quality 1」や「–quality 2」で本番生成するという二段階アプローチが効果的です。低品質モードでもカオスの多様性効果は変わらないので、方向性を確認するだけなら十分です。
コピペして使えるカオス活用プロンプト集(目的別)
ここからは、カオス設定と組み合わせて実際に使えるプロンプトを目的別に紹介します。これらはそのままコピーして使えるだけでなく、自分の目的に合わせて改変するベースとしても役立てられます。
アイデア探索フェーズ(カオス30〜50推奨)
まだ方向性が決まっていない段階で、どんな表現が面白いかを探りたいときのプロンプトです。カオスを少し高めに設定することで、自分では思いつかなかった解釈が出てきやすくなります。
プロンプト例その1は、ロゴやシンボルのアイデア出しです。abstract logo concept, geometric shapes, minimalist, single color, clean lines –chaos 40 –stylize 150 –ar 1:1。このプロンプトはロゴデザインの方向性を探るときに有効で、カオス40で4枚がそれぞれ異なるアプローチでミニマルなシンボルを提案してくれます。
プロンプト例その2は、ビジュアルコンセプトの探索です。futuristic cityscape, mood board exploration, varied perspectives, cinematic lighting, ultra wide –chaos 35 –stylize 200 –ar 16:9。都市系のビジュアルプロジェクトで「どんな雰囲気が良いか」を探るときに使えます。カオス35あたりは都市風景のバリエーション探索に適した値です。
安定した品質重視フェーズ(カオス0〜15推奨)
方向性が決まったあと、品質を高めながら仕上げに向かうフェーズのプロンプトです。カオスを低く抑えることで、プロンプトへの忠実さを保ちながら微妙なバリエーションだけを生み出せます。
プロンプト例その3は、SNS用ライフスタイル写真のリアル系です。cozy morning coffee scene, warm natural light, bokeh background, minimalist wooden table, steam rising, close-up –style raw –chaos 10 –stylize 80 –ar 4:5。Instagram投稿などに使えるような落ち着いた雰囲気のコーヒー写真で、カオス10が「毎回ほぼ同じ雰囲気だけど微妙に違う4枚」を生み出してくれます。
プロンプト例その4は、ブランド向けプロダクトイメージです。luxury skincare bottle, frosted glass texture, soft pastel background, studio lighting, 85mm lens, high-end commercial photography –style raw –chaos 5 –stylize 60 –ar 3:4。カオス5という極めて低い値で、製品の質感や形状のブレを最小限に抑えます。
スタイル探索フェーズ(パーミュテーション活用)
カオスだけでなく、パーミュテーション機能と組み合わせることで、まったく異なるアートスタイルを一気に比較できます。
プロンプト例その5は、スタイル比較に最適なパーミュテーション活用例です。/imagine prompt a red panda sitting in autumn forest, {watercolor painting, pencil sketch, oil painting, digital art} style –chaos 20 –seed 5678 –ar 1:1。これで4種類のアートスタイルがカオス20の多様性を持ちながらそれぞれ生成されます。シード値を固定しているので、スタイルの違いが純粋に比較でき、どのテイストが自分のプロジェクトに合うかを一目で判断できます。
「カオスを使うと毎回違う結果が出て管理できない」問題再現性を持たせる具体的な方法
ここが最も見落とされているポイントです。カオスの最大のデメリットは「良い結果が出たのに再現できない」という問題です。気に入った画像が出ても、同じプロンプトを再実行しても同じものが出ない。これがカオスを嫌う人の最大の理由です。
解決のカギは「シード値の事後取得と記録」です。Midjourneyではすべての生成画像にシード値が割り当てられており、気に入った画像のシード値を取得して記録しておくことで、同じ構造の画像を後から再現できます。Discordでは生成画像に「封筒の絵文字(✉️)」でリアクションすると、ボットからシード値が届きます。WebのUIでは画像の詳細から確認できます。
実際のワークフローとして、まずカオス30〜40で探索し、良い画像が出たらシード値を控えます。次にそのシード値を使い、カオスを0〜10に下げて再実行します。すると、気に入った画像に近い構造を維持しながら、プロンプトをより忠実に反映した仕上がりの画像が得られます。これが「探索フェーズ(高カオス)→ 洗練フェーズ(低カオス+シード固定)」という2段階ワークフローの基本形です。
- まずカオス25〜40で同じプロンプトを2〜3回実行し、気に入ったコンセプトの方向性を掴む。
- 気に入った画像のシード値を取得して手元に控えておく。
- 取得したシード値を使い「–seed ○○ –chaos 0〜10」でプロンプトを再実行し、安定した品質で仕上げる。
- 最終的に使いたいプロンプトとパラメータの組み合わせをメモしておくことで、同じシリーズの画像を後日生成できる。
このワークフローを知っているだけで、Midjourneyの使い方が「毎回運任せのガチャ」から「方向性をコントロールしながら偶然の発見も活かせるシステム」に変わります。
カオスと相性の良い隠れた便利パラメータ使えば一段上の表現になる組み合わせ
カオスの効果をさらに引き出せる、知る人ぞ知るパラメータ組み合わせを紹介します。
まず、「–repeat(–r)×カオス」の組み合わせです。繰り返しパラメータのrepeatは、同じプロンプトを指定した回数だけ実行します。例えば「–r 5 –chaos 30」と設定すると、カオス30の多様性を持ちながら5セット(計20枚)の画像が一気に生成されます。アイデア出しのスピードが格段に上がり、大量の視覚的な可能性を一度に把握できます。ただしGPU時間の消費が大きいので、プランの残り時間には注意が必要です。
次に、「マルチプロンプト(::)×カオス」の組み合わせです。Midjourneyでは「::」を使って複数のコンセプトの重みを指定できます。例えば「forest :: sunset :: fog::2 –chaos 25」のように書くと、霧に重みを置きながら多様性を持たせた4枚が生成されます。カオスとマルチプロンプトを組み合わせると、「重要な要素は守りながら、それ以外の表現にバリエーションを持たせる」という繊細なコントロールが可能になります。
さらに、「–no(ネガティブプロンプト)×カオス」の組み合わせも見逃せません。カオスを上げると、プロンプトに書いていない要素が混入してくることがあります。例えば人物プロンプトでカオスを上げると文字や背景の建物が混入しやすくなります。こうした不要要素を「–no text, buildings, extra people」のように排除することで、カオスの多様性を保ちながら不要なノイズを減らすことができます。カオスと–noの組み合わせは、思ったより多くの場面で力を発揮します。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで読んでくれた方には正直に言います。カオス設定って、実は「いじりすぎると迷子になる」パラメータなんですよ。みんな最初に「カオス100」を試して、なんか違うってなって、次は「カオス50」を試してまた違う、の繰り返しで終わる。これ、すごくもったいない使い方です。
個人的にずっと使っていて気づいたことは、カオスはプロンプトの「品質」を上げるものではなく、作業フローの「フェーズ」を切り替えるスイッチだと思って使うのが一番しっくりくるということです。アイデアが何も決まっていない探索フェーズでは「–c 30前後」を使って広く網を張る。良い方向性が見えてきたら「–c 0〜10」に下げてシード値を固定し、プロンプトを磨いていく。この2段階の使い方を意識するだけで、GPU時間の無駄遣いも激減するし、目的の画像に向かって着実に近づいていけます。
そして、よく見落とされているのが「スタイライズを下げてからカオスを使う」という手順です。スタイライズが高い状態でカオスを上げると、MidjourneyのAI美学に引っ張られた多様性しか出てこない。でもスタイライズを50〜80程度に下げてからカオスを使うと、プロンプトの言葉に根ざした本当の多様性が生まれます。この違いは実際に比べてみると一目瞭然で、「あ、こっちの方がぜんぜんコントローラブルだ」と感じるはずです。
カオスはMidjourneyの中でも、使い方次第で劇的に体験が変わるパラメータです。「とりあえず高くすれば面白いものが出る」という発想から「フェーズに合わせて意図的に使い分ける」という発想に切り替えた瞬間から、Midjourneyの使い方は本当の意味でのコントロールに変わります。ぶっちゃけ、そこが一番大事なポイントです。
Midjourneyのカオス設定に関する疑問解決
カオスはいつ使えばいいの?デフォルトの0から変えるべきタイミングは?
明確に作りたい画像のイメージが決まっているなら、カオスは0のままで問題ありません。カオスを上げるべきタイミングは主に2つです。1つ目は「どんなアプローチが面白いか探索したい」というインスピレーション収集のフェーズ。2つ目は「同じプロンプトで何度生成しても似たような結果しか出ない」と感じたとき。特に後者では、カオス10〜25程度を試すだけで生成結果に新鮮な多様性が生まれることがあります。
カオスを上げると画質が下がる?
カオスは画像の解像度や細部の精細さには直接影響しません。あくまでも「4枚の構図・スタイル・構成の多様性」を調整するパラメータです。ただし、カオス値が高くなるとMidjourneyがプロンプトから大きく逸脱した解釈をすることがあり、「プロンプトで指定した構図が崩れる」という意味での品質低下に見えることはあります。これは解像度の問題ではなく「意図通りの構図が得られない」という問題です。
カオスとウィアードを同時に使ってもいい?
技術的には可能ですが、両方を高い値で設定すると効果が予測しにくくなります。どちらも「通常とは異なる表現」を生み出すパラメータなので、高い値を同時に使うと意図からかなり外れた結果になりがちです。2つを同時に使うときはどちらか一方を低く抑えるのが賢明で、例えば「–chaos 30 –weird 100」のように片方を制限することで、ある程度コントロールした状態で実験できます。
カオスとスタイライズはどちらを先に調整するべき?
最初はスタイライズを調整して1枚の画像の芸術性を整え、次にカオスで4枚の多様性を広げるというステップが基本です。スタイライズがデフォルト(100)の状態でカオスをいじるより、先に自分が求める画風のスタイライズ値を見つけてからカオスで探索を広げるほうが、方向性のブレが少なくなります。
V7ではカオスの効果が変わった?
V7では全体的にプロンプト理解度が大きく向上しているため、低いカオス値でもより多様かつ高品質な4枚が生成されやすくなっています。つまり、以前のバージョンで「カオス50が必要だった」という状況でも、V7では「カオス25で十分」となるケースが増えています。V7を使っているなら、まず低めの値(0〜25)から試して、必要に応じて上げていくアプローチが特におすすめです。
まとめカオス設定は「使わない勇気」と「使いこなす知恵」の両方が大切
Midjourneyのカオス設定(–chaos)は、4枚の生成画像に多様性を与えるパラメータです。デフォルトの0でも十分な場面は多く、特に人物・製品・コマーシャル用途ではカオスを低く抑えることが基本方針になります。一方でアイデア探索やインスピレーションが欲しいフェーズでは、10〜50の範囲で積極的に活用することで、単調な生成ループから抜け出せます。
最終的な判断軸は「自分がどのフェーズにいるか」です。明確なビジョンがある制作フェーズではカオスを低く。アイデアを探している探索フェーズではカオスを中〜高めに。この使い分けを意識するだけで、Midjourneyの使い方は格段に洗練されていきます。
まずは今使っているプロンプトに「–c 25」を付け加えるところから試してみてください。きっと新しい発見がある4枚が目の前に現れるはずです。


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