ClaudeCodeでPythonを動かそうとして、最初に止まりやすいのはコードそのものではありません。環境、権限、実行場所、パッケージ、そして「AIにどこまで任せるか」の判断です。ターミナルに何を打てばいいのか、エラーが出たら何を見ればいいのか、本番データを壊さないために何を止めるべきか。そこまで決めてから始めると、怖さはかなり減ります。
- ClaudeCodeでPythonを実行する基本手順と、最初に確認すべき画面。
- uv、CLAUDE.md、hooksを使って、実行と型チェックを安定させる方法。
- 本番環境を壊さず、今日から小さく自動化を始める判断基準。
まず押さえるべき全体像

AIのイメージ
ClaudeCodeでPythonを動かすときは、いきなり大きな処理を任せるより、小さなフォルダで、読み書きしてよい範囲を決めて、結果を確認しながら進めるほうが安全です。Pythonは決まった処理を速く正確に繰り返す役、ClaudeCodeはコードを読み、修正案を考え、複数ファイルをまたいで作業する役です。
Pythonに任せる作業
CSVの整形、JSONの変換、ファイル名の一括変更、定期的なデータ取得、重複削除、単純な集計はPythonに向いています。毎回同じ手順で結果が決まる処理は、ClaudeCodeに毎回考えさせるより、Pythonスクリプトにして
uv run python main.py
で実行したほうが安定します。
ClaudeCodeに任せる作業
エラー原因の切り分け、設計の見直し、テスト追加、リファクタリング、複数ファイルを読んだうえでの修正はClaudeCodeに向いています。ただし、削除、上書き、データベース操作、本番環境への反映は、最初から自動承認にしないでください。画面に確認が出たら、コマンドの意味を見てから許可する流れが安全です。
最初に作る安全な実行環境
初心者が失敗しやすいのは、普段使っている大事なフォルダでいきなり試すことです。まずはデスクトップや作業用ディレクトリに小さな検証フォルダを作り、その中だけでClaudeCodeを開きます。こうすると、AIが読める範囲と編集できる範囲を自然に狭められます。
作業フォルダを分ける
たとえば
python-lab
というフォルダを作り、その中に
main.py
を置きます。ClaudeCodeを起動するときは、そのフォルダを作業場所にします。画面上で現在のディレクトリが検証フォルダになっていることを確認してから「このフォルダ内でPythonを実行できるようにして」と頼むと、余計な場所を触るリスクが下がります。
uvを使うと環境が散らかりにくい
Pythonの実行は、できるだけuvに寄せると管理が楽です。通常のPython、pip、仮想環境を別々に考えるより、
uv init
、
uv add requests
、
uv run python main.py
のように流れを統一できます。ClaudeCodeにも「Pythonの実行はuvを使う」と伝えておくと、毎回の指示が短くなります。
今日から動かす具体的な手順
最初の成功体験は、外部サービスや本番データに触れない処理で作るのが安全です。画面に文字を出すだけのPythonから始め、次にファイル読み込み、最後に外部パッケージへ進むと、どこでつまずいたか判断しやすくなります。
- 新しい検証フォルダを作り、ClaudeCodeでそのフォルダを開きます。
- 「uvを使ってPythonを実行する前提で、最小のmain.pyを作って」と依頼します。
- ClaudeCodeが提示する作成内容を確認し、問題なければ許可します。
- ターミナルで
uv run python main.pyを実行し、文字が表示されるか確認します。
- エラーが出たら、エラー全文を消さずにClaudeCodeへ渡し、原因と修正案を聞きます。
- 外部パッケージが必要になったら、
uv add パッケージ名で追加してから再実行します。
- 動いた処理だけを残し、不要なファイル変更がないか差分を確認してから次へ進みます。
成功判定は画面の出力で見る
Pythonが動いたかどうかは、気分ではなく画面の出力で判断します。
Hello
のような文字が出れば、実行経路は通っています。
ModuleNotFoundError
が出たらパッケージ不足、
FileNotFoundError
が出たらファイルの場所違い、
PermissionError
が出たら権限や保存場所の問題です。エラー名の先頭だけでも読めると、対応が早くなります。
CLAUDE.mdで毎回の指示を固定する
毎回「uvを使って」「勝手に本番を触らないで」「テストしてから終わって」と書くのは面倒です。プロジェクトのルートに
CLAUDE.md
を置き、作業ルールを書いておくと、ClaudeCodeがそのフォルダで作業するときの前提になります。
書いておくべき内容
CLAUDE.md
には、Python実行は
uv run python
を使うこと、依存関係は
uv add
で追加すること、実行前に変更内容を説明すること、削除や本番操作は必ず確認することを書きます。文章は短くてかまいません。大切なのは、毎回忘れてほしくないルールをファイルとして置くことです。
ルールは命令ではなく安全柵
CLAUDE.mdを書いても、すべての失敗が消えるわけではありません。長い作業では見落としも起きます。そのため、重要な確認は人間が見る前提にしてください。特に
rm
、
delete
、
drop
、
production
、
.env
が見えたら、すぐ許可せず、何を消すのか、どの環境なのかを確認します。
hooksでPythonのミスを自動で見つける
Pythonファイルを編集するたびに、型チェックや静的チェックを走らせると、単純なミスを早く見つけられます。ClaudeCodeにはhooksという仕組みがあり、ファイル編集の直後などにコマンドを自動実行できます。
PostToolUseで編集後に確認する
Pythonファイルを作成または編集した直後に
pyright
を実行するようにしておくと、型の不一致、存在しない属性、戻り値の扱い間違いを早めに検出できます。ClaudeCodeの画面にチェック結果が返ると、その内容をもとに修正を続けられます。人間が毎回「型チェックして」と言わなくても、機械的に確認できる点が強みです。
無限修正を止める判断
型チェックがあると便利ですが、ClaudeCodeが存在しないライブラリ名や間違ったAPIを前提にしていると、同じ場所を何度も直そうとすることがあります。3回以上同じエラーが出たら、「このライブラリの公式な使い方を前提に、最小コードへ戻して」と頼みます。大きな修正を続けるより、動く最小形へ戻したほうが早く解決します。
権限確認とWindows環境でつまずかないコツ
ClaudeCodeは継続的に改善されており、権限確認、WindowsやPowerShellまわり、ログイン、ターミナル挙動の安定性も強化されています。それでも、初心者が見るべき場所は変わりません。どのフォルダで、どのコマンドが、何のために実行されるかです。
PowerShellで確認すること
Windowsでuvを使う場合、
uv --version
を実行してバージョンが表示されれば準備は進んでいます。認識されない場合は、uvの実行ファイルが置かれたフォルダにPATHが通っていない可能性があります。ClaudeCodeに「PowerShellでuvが認識されない原因を確認して。変更前に確認コマンドだけ出して」と頼むと、いきなり環境を書き換えずに原因を見られます。
MacやLinuxで確認すること
MacやLinuxでは、ターミナルの現在地を
pwd
で確認し、
ls
で対象ファイルが見えるか確認します。ファイルが見えない場所でPythonを実行すると、正しいコードでも
FileNotFoundError
になります。ClaudeCodeに実行を頼む前に、「現在のディレクトリと対象ファイルを確認してから実行して」と指示すると、場所違いの失敗を減らせます。
ClaudeCodeでPythonを動かす疑問解決
検索している人が本当に知りたいのは、「Pythonを実行できるのか」だけではありません。「自分のPCで安全に動くのか」「パッケージはどう入れるのか」「勝手に危ない操作をしないのか」「普通のPython実行と何が違うのか」です。
ClaudeCodeはPython実行ツールではなく作業エージェント
ClaudeCodeは、Pythonを直接魔法のように動かす専用ボタンではありません。コードを読み、ファイルを作り、ターミナルコマンドを提案し、許可された範囲で実行する開発支援エージェントです。そのため、実際の実行はローカル環境のPythonやuvが担当します。ClaudeCodeが賢くても、PC側に実行環境がなければPythonは動きません。
まずはローカルファイルだけで試す
最初からAPI、データベース、社内ファイル、顧客情報に触らせる必要はありません。まずは手元のダミーデータで、読み込み、集計、出力だけを試します。たとえば
sample.csv
を作り、行数を数えて画面に出す処理なら、失敗しても被害はほぼありません。ここで実行の流れを覚えてから、本物のデータへ進むほうが安全です。
失敗しない役割分担
費用や時間を無駄にしないコツは、ClaudeCodeに全部考えさせないことです。毎回同じ処理はPythonへ切り出し、判断が必要なところだけClaudeCodeへ渡します。これだけで、実行回数、確認時間、トークン消費を抑えやすくなります。
| 場面 | 向いている担当 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| CSVの整形 | Python | 列名と変換ルールが決まっているならPythonに任せます。 |
| エラー原因の調査 | ClaudeCode | 複数ファイルやログを読む必要があるならClaudeCodeに任せます。 |
| 定期実行 | Python | 同じ時間に同じ処理をするだけならPythonとスケジューラで十分です。 |
| 設計変更 | ClaudeCode | どの構成がよいか迷う作業はClaudeCodeに相談します。 |
| 本番反映 | 人間確認 | 削除、上書き、公開、デプロイは必ず画面で確認します。 |
初心者が最初につまずく落とし穴

AIのイメージ
ターミナルを開いたのに今いる場所が違う
ClaudeCodeの画面で「Pythonを実行して」と頼んだのに、ターミナルに
ファイルが見つかりません
と出ることがあります。main.pyは作ったはずなのに、なぜか実行できない。これは初心者がかなり高い確率で最初に踏む落とし穴です。
原因は、ターミナルが開いている場所と、main.pyが置いてある場所が違うからです。パソコンの中では、フォルダが住所のようなものです。住所を間違えたまま「この荷物を開けて」と言っても、そこに荷物がないので開けられません。
こうすれば一発で確認できます。
- ClaudeCodeで作業フォルダを開いたら、まずターミナルに
pwdと入力します。
- 表示された場所の最後が、自分で作った検証フォルダ名になっているか確認します。
- 次に
lsと入力して、main.pyが一覧に表示されるか確認します。
- main.pyが表示されたら、
uv run python main.pyを実行します。
- main.pyが表示されない場合は、ClaudeCodeに「今いるフォルダにmain.pyがあるか確認して。なければ正しい場所へ移動するコマンドを出して」と伝えます。
この場面で、実行前にpwdとlsを1回ずつ打つと、場所違いのエラーはほぼ防げます。たった10秒ですが、初心者ほどこの10秒で30分の迷子を防げます。
uvを入れたのにコマンドが認識されない
PowerShellやターミナルで
uv --version
と入力したのに、
認識されません
や
command not found
のような表示が出ることがあります。インストールしたつもりなのに動かないので、ここで「もう無理かも」となりがちです。
原因は、uv本体は入っていても、パソコンがuvの場所を見つけられていないことです。PATH(パソコンがコマンドを探しに行く道案内のようなもの)が通っていない状態です。
この場合は、まず再起動よりも先に画面で確認します。WindowsならPowerShellをいったん閉じて、もう一度開き直してください。それでも動かなければ、ClaudeCodeに「uvが認識されない。PATHを壊さず、確認だけするコマンドをOS別に出して」と頼みます。大事なのは、いきなり環境変数を書き換えないことです。
初心者は、出てきた長いコマンドを全部貼り付けたくなります。でも最初は確認コマンドだけで十分です。uvの場所が表示されるか、バージョンが表示されるか、この2つだけを見れば次に進めます。
ClaudeCodeに丸投げして何が変更されたかわからなくなる
「いい感じにPythonを実行できるようにして」と頼むと、ClaudeCodeが複数のファイルを作ったり、設定を変えたり、パッケージを追加したりすることがあります。動けばうれしいのですが、あとで見返すと「何をしたのかわからない」状態になります。
原因は、依頼が広すぎるからです。ClaudeCodeは親切なので、必要そうな作業をまとめて進めようとします。初心者にとっては便利な反面、変更範囲が見えなくなります。
解決方法は、依頼を1回1作業に分けることです。最初は「main.pyを作るだけ」「実行コマンドを出すだけ」「エラー原因を説明するだけ」のように、1つずつ区切ります。
たとえば、Pythonファイルを作る場面で「まずmain.pyだけ作って。実行はまだしないで」と伝えると、ファイル作成だけで止まります。次に「このmain.pyを実行するコマンドだけ教えて」と聞くと、実行前に中身を確認できます。この順番なら、何が起きたかを目で追えます。
「知っている」と「できる」の差を埋める実践ロードマップ
1日目は作業場所だけ作る
所要時間は15分です。デスクトップに
claude-python-test
というフォルダを作り、ClaudeCodeでそのフォルダを開きます。ターミナルで
pwd
を打ち、表示された場所に
claude-python-test
が含まれていればOKです。
この日の目的は、Pythonを動かすことではありません。安全な実験場所を作ることです。本番ファイルや仕事のフォルダで試さないだけで、失敗の怖さが半分以下になります。
2日目は1行だけ動かす
所要時間は20分です。ClaudeCodeに「main.pyを作って、画面に今日からPythonを練習しますと表示するだけのコードにして」と頼みます。その後、ターミナルで
uv run python main.py
を実行します。
完了の判断基準は、画面に
今日からPythonを練習します
と表示されることです。ここで大事なのは、便利な処理を作らないことです。最初のゴールは、コードを書く、実行する、結果を見るの3点だけです。
3日目はエラーをわざと出す
所要時間は25分です。main.pyの中で、わざと存在しないファイルを読み込むコードを作ります。たとえば
missing.txt
を開こうとすると、エラーが出ます。
完了の判断基準は、エラー画面に
FileNotFoundError
が表示され、その意味をClaudeCodeに説明してもらうことです。エラーは敵ではありません。エラーは「どこで止まったかを教えてくれる通知」です。3日目にわざと1回見ておくと、本番で出ても焦りにくくなります。
4日目は小さなファイルを読む
所要時間は30分です。作業フォルダに
memo.txt
を作り、中に
りんご
、
みかん
、
バナナ
と3行で書きます。ClaudeCodeに「memo.txtを読み込んで、行数を表示するmain.pyに直して」と頼みます。
完了の判断基準は、実行後に
3行あります
のような結果が表示されることです。この場面で、テキストファイルをPythonで読むと、画面に処理結果が出ることを体で覚えられます。
5日目はパッケージ追加を1回だけ試す
所要時間は30分です。ClaudeCodeに「requestsを使う最小例を作る前に、必要なuvコマンドだけ教えて」と頼みます。次に
uv add requests
を実行し、そのあとサンプルコードを実行します。
完了の判断基準は、
ModuleNotFoundError
が出ずに処理が終わることです。requests(外部サイトと通信するためによく使う部品)を使うかどうかより、必要な部品を追加してから実行する流れを覚えるのが目的です。
6日目は変更前に説明させる
所要時間は20分です。ClaudeCodeに「main.pyを少し改善して。ただし、変更する前に何を変えるか3行で説明して」と頼みます。説明を読んでから許可します。
完了の判断基準は、実行結果が変わり、かつ自分が変更内容を1文で説明できることです。「行数だけでなく、中身も表示するようになった」くらいで十分です。理解できない変更は、初心者のうちは進めないほうが安全です。
7日目は自分専用の型を作る
所要時間は40分です。7日目は、毎回使う流れを固定します。ClaudeCodeに「このフォルダでは、Pythonはuvで実行し、変更前に説明し、削除は確認してから行うというCLAUDE.mdを作って」と頼みます。
完了の判断基準は、フォルダ内に
CLAUDE.md
ができていて、その中に実行方法、変更前説明、削除時確認の3つが書かれていることです。これで、次回から毎回同じ注意を手入力しなくて済みます。
現実でよくある「あるある失敗」と専門家の対処法
失敗1サンプルコードを貼っただけで動くと思ってしまう
初心者がよくやるのは、ネットやAIが出したコードをmain.pyに貼って、そのまま実行することです。すると、
ModuleNotFoundError
や
NameError
が出て止まります。本人としては「そのまま貼ったのに、なぜ?」という気持ちになります。
根本原因は、コードには前提があるからです。必要なパッケージ、ファイル名、実行場所、Pythonのバージョンがそろっていないと、正しいコードでも動きません。
専門家なら、まずコードを貼る前に前提を分解します。「このコードは何のファイルを読むのか」「外部パッケージは必要か」「実行コマンドは何か」を確認します。そのうえで、必要なものを1つずつそろえます。
予防策は簡単です。ClaudeCodeに「このコードを実行する前に、必要なファイル、必要なパッケージ、実行コマンドを3つに分けて確認して」と頼みます。この場面で、前提を先に確認すると、実行後に出るエラーがかなり減ります。
失敗2エラー全文を読まずに最後の1行だけ見る
Pythonのエラーは長く見えます。初心者は怖くなって、一番下の1行だけを見ます。もちろん最後の1行も大事ですが、その上に「どのファイルの何行目で止まったか」が書かれています。そこを見ないと、原因にたどり着けません。
根本原因は、エラー文を文章として読もうとするからです。エラー文は小説ではなく、事故現場の地図です。全部を美しく理解する必要はありません。
専門家なら、まず
File
と書かれた行を探し、ファイル名と行番号を見ます。次に最後のエラー名を見ます。最後に、その行のコードだけを確認します。全部を一気に直そうとしません。
予防策として、エラーが出たら消さずにそのままClaudeCodeへ貼ります。そのとき「初心者向けに、見るべき行を3つだけ教えて」と頼みます。この場面で、エラー全文を渡すと、ClaudeCodeは原因の位置をかなり正確に絞れます。
失敗3便利にしようとして初日に大きく作りすぎる
「せっかくだからCSVを読んで、グラフを作って、API(アプリ同士をつなぐ窓口のようなもの)からデータを取って、毎日自動実行したい」と考える初心者は多いです。気持ちはわかります。でも初日にこれをやると、エラーが5種類くらい同時に出て、どこを直せばいいかわからなくなります。
根本原因は、学習と実装を同時にやりすぎることです。Python実行、ファイル操作、外部通信、定期実行、グラフ作成は、それぞれ別の山です。全部を1日で登ろうとすると、途中で迷います。
専門家なら、最初に機能を削ります。1日目は表示だけ、2日目はファイル読み込みだけ、3日目は1つのパッケージだけ、というように、失敗しても原因が1つに絞れる大きさにします。
予防策は、最初の7日間は「1日1機能」ルールにすることです。この場面で、1日1つだけ増やすと、エラーが出ても昨日との差分だけを見れば原因がわかります。初心者にとって、速く進む一番の方法は、実はゆっくり分けることです。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ぶっちゃけ、初心者は最初からhooksやSDKや自動化パイプラインまで触らなくていいです。名前がかっこいいので気になりますが、最初の1週間でやることはもっと地味で大丈夫です。作業フォルダを作る、main.pyを動かす、エラーを1つ読む。まずこの3つだけに集中するのが一番コスパいいです。
特に最初のゴールは、「すごいものを作る」ではありません。「自分のパソコンで、ClaudeCodeに手伝ってもらいながら、Pythonを1回動かせた」と言える状態です。これができると、次の行動が一気に楽になります。
ぶっちゃけ、ClaudeCodeに全部任せるより、最初は面倒でも毎回こう言ったほうがいいです。「変更する前に説明して」「実行する前にコマンドの意味を説明して」「削除はしないで」。この3文を入れるだけで、初心者の事故率はかなり下がります。
そして、最初に作るPythonは、役に立たなくていいです。画面に1行表示するだけでいいです。次にテキストを3行読むだけでいいです。その次にCSVを5行読むだけでいいです。10分で終わる小さな成功を7回積むほうが、3時間かけて大きな自動化に失敗するより、ずっと実力になります。
経験者の近道をそのまま言うなら、最初の型はこれです。検証フォルダを作る。uvで実行する。pwdとlsを確認する。main.pyだけ触る。エラー全文を消さない。変更前に説明させる。この6つだけ守れば、初心者でもかなり安全に前へ進めます。
ClaudeCodeでPythonを動かす場面で、いきなり仕事の大事なファイルを使う必要はありません。ダミーのmemo.txtで十分です。3行のメモを読めたら、次は10行のCSVにできます。10行のCSVが読めたら、100行の家計簿データにできます。100行が扱えたら、仕事の一部を置き換えられます。
最短で結果を出したいなら、最初の7日間は「便利な完成品」ではなく「失敗しても壊れない練習場」を作ってください。そこで何度も実行して、何度もエラーを見て、何度も直します。気づいたころには、ClaudeCodeに何を頼めばいいか、自分で判断できるようになります。
最初は、かっこいい自動化より、確実に動く1ファイルです。そこから始める人が、結局いちばん早く実務で使えるところまでたどり着きます。
よくある質問
ClaudeCodeだけでPythonは動きますか?
PC側にPython実行環境が必要です。uvを入れておけば、Python本体、依存関係、実行コマンドをまとめて扱いやすくなります。画面で
uv --version
が表示される状態を先に作ると、その後の作業がスムーズです。
pipではなくuvを使うべきですか?
初心者ほどuvに寄せる価値があります。理由は、実行、依存関係追加、プロジェクト初期化の流れを同じ道具でそろえられるからです。すでにpipで運用している既存プロジェクトなら無理に変える必要はありませんが、新しい検証フォルダならuvで始めると迷いが減ります。
外部パッケージが見つからないときは?
ModuleNotFoundError
が出たら、まずパッケージ名を確認します。次に
uv add パッケージ名
で追加し、もう一度
uv run python main.py
を実行します。似た名前の別パッケージを入れてしまうこともあるため、ClaudeCodeには「実在するパッケージ名か確認してから追加して」と頼むと安全です。
AIが危ないコマンドを実行しそうで不安です
不安は正しい感覚です。削除、移動、上書き、本番データ接続、秘密情報の読み取りは、確認なしで許可しないでください。作業フォルダを分け、CLAUDE.mdに禁止事項を書き、最初は読み取り中心で使うと安全です。慣れるまでは「実行前にコマンドの意味を日本語で説明して」と毎回入れるだけでも事故を減らせます。
hooksは初心者にも必要ですか?
最初の1回目から必須ではありません。まず手動でPythonを動かし、エラーを読めるようになってからで十分です。ただし、Pythonファイルを何度も編集する段階に入ったら、型チェックや整形をhooksで自動化すると、見落としが減ります。手作業で毎回確認していることが出てきたら、hooks化のタイミングです。
まとめ
ClaudeCodeでPythonを動かす近道は、特別な裏技を探すことではありません。小さな検証フォルダを作り、uvで実行経路をそろえ、CLAUDE.mdでルールを固定し、必要になったらhooksで確認を自動化する。この順番なら、初心者でも画面を見ながら一歩ずつ進められます。
最初に作るべきものは、壮大な自動化ではなく、確実に動く
main.py
です。文字を表示し、ファイルを読み、エラーを直し、型チェックを通す。その小さな成功を積み重ねると、ClaudeCodeは単なるチャット相手ではなく、Python作業を安全に進める実用的な開発パートナーになります。