暑中見舞いの文面をAIで作る例文と直すコツ

「暑中見舞いを出さなきゃ」と思いつつ、白紙のはがきを前に手が止まる。あの感じ、よく分かります。書き慣れていないと、季語も敬語もどう並べればいいのか迷いますよね。

そこでChatGPTやGeminiに下書きを作らせると、数秒でそれっぽい文章が出てきます。ただ、出てきたまま送ると少し危うい。妙に大げさな敬語が混ざっていたり、季語がちぐはぐだったりするんです。

この記事では、AIに実際に暑中見舞いを書かせて、どこが不自然になったかと、それをどう直したかを相手別(上司・取引先・友人)に見ていきます。あわせて、見落としがちな「いつまでが暑中見舞いで、いつから残暑見舞いか」も公式情報で整理します。

結論。AIの下書きは8割使えるが、2割を必ず人が直す

先に答えを書きます。AIが出す暑中見舞いは骨組みとしては十分使えます。ただ、そのまま送るのは避けたほうがいい。よくつまずくのは次の3点です。

ひとつめは敬語の盛りすぎ。AIは丁寧に寄せようとして、相手や場面に合わない過剰な言い回しを足しがちです。ふたつめは季語と時期のズレ。立秋を過ぎているのに「暑中お見舞い」と書いてしまうと、マナー違反になります。みっつめは具体性のなさ。誰に出しても通用する当たり障りのない文章になり、気持ちが伝わりません。

逆に言えば、この3点さえ人の目で直せば、AIは下書き係としてかなり優秀です。以下で実例を見ていきます。

まず押さえる。暑中見舞いと残暑見舞いの境目は「立秋」

文面の前に、時期を間違えると全部が台無しになります。ここは暦が基準で、実際の暑さは関係ありません。

日本郵便の案内では、暑中見舞いは二十四節気の「小暑(7月7日頃)」から「立秋の前日」までに送るのが通例とされています。立秋以降に届くものは、同じ内容でも「残暑見舞い」として出すのが正式です。

そして2026年の立秋は8月7日です(小暑は7月7日)。これを今年に当てはめると、こうなります。

2026年に暑中見舞いとして出すなら、相手に届くのが7月7日頃から8月6日まで。8月7日以降に届くものは残暑見舞いに切り替える、という区切りです。書き出しの言葉も「暑中お見舞い申し上げます」から「残暑お見舞い申し上げます」へ変わります。AIに頼むときも、この日付を最初に伝えておくと取り違えが減ります。

日本郵便「暑中・残暑見舞いのマナー」。送る時期(立秋を境に切替)の公式案内(2026年6月時点)
日本郵便「暑中・残暑見舞いのマナー」。送る時期(立秋を境に切替)の公式案内(2026年6月時点)(出典元を開く

実例。同じ条件でAIに暑中見舞いを書かせてみた

ここからが本題です。ChatGPTとGeminiに、相手だけを変えて同じ依頼を出しました。プロンプトはこんな形にしました。

「暑中見舞いのはがき文面を作ってください。相手は[上司/取引先/友人]。季節は2026年7月下旬で立秋前。書き出しは『暑中お見舞い申し上げます』。3〜4文程度、堅すぎず温かい印象で。」

上司あて。AIは敬語を盛りすぎる

AIが出した上司あての文面は、一見きれいでした。ただ読み返すと「平素より格別のご高配を賜り」のような、ビジネス文書の決まり文句がそのまま入っていました。暑中見舞いは堅い挨拶状ではなく季節の便りなので、ここまで硬いと距離を感じさせます。

直すときは、決まり文句を一段やわらげました。「いつもお世話になっております」程度に置き換え、そのうえで相手の体調を気づかう一文を足す。「暑さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ」のように、定型でも相手の顔を思い浮かべて選ぶと体温が乗ります。

取引先あて。当たり障りがなさすぎる

取引先あては、敬語の崩れこそ少なかったものの、誰に送っても同じになる無難な文章でした。AIは相手の情報を知らないので、これは仕方ありません。

ここは人にしか足せない部分を一文だけ入れます。「先日は新製品のご相談をいただきありがとうございました」のような、その相手との具体的なやり取りです。一文あるだけで、テンプレ感が消えて「ちゃんと自分に宛てて書いてくれた」という印象に変わります。

友人あて。逆に堅すぎて他人行儀

友人あては想定外でした。AIが気をつかいすぎて、友人相手なのに妙にかしこまった文章を返してきたんです。これでは距離を感じさせます。

ここは思い切ってくだけさせます。「毎日暑いね、そっちは元気にしてる?」くらいの語りかけに変え、最後に「落ち着いたらまたごはん行こう」と次につながる一言を添える。AIには「親しい友人あてで、敬語は使わず話しかけるように」と条件を足して作り直させると、近い雰囲気まで持っていけます。

AIを使うときのちょっとしたコツ

実際に何度か試して感じたのは、最初の頼み方で仕上がりが大きく変わるということです。

相手との関係(上司なのか親友なのか)、今年の時期(立秋前なのか後なのか)、入れてほしい具体的なエピソードを、はじめのプロンプトに書き込んでおく。これだけで手直しの量がぐっと減ります。

それから、出てきた文章は声に出して一度読んでみてください。読んでいて引っかかる箇所が、たいてい不自然なところです。「賜り」「ご高配」あたりが続いたら盛りすぎのサイン。自分の言葉に近づける方向で削ると、ちょうどよくなります。

最後にもうひとつ。AIは年号や立秋の日付を間違えることがあります。2026年なら立秋は8月7日、と自分で押さえたうえで、書き出しが暑中見舞いなのか残暑見舞いなのかは人の側で最終確認しましょう。

よくある質問

AIで作った暑中見舞いを送るのは失礼ですか

下書きにAIを使うこと自体は問題ありません。手書きで清書したり、自分の言葉を一文足したりして、最終的に「自分の便り」に仕上げれば、受け取る側がAI製と気づくことはまずありません。丸ごとコピーして送るのではなく、整える工程を挟むのがおすすめです。

立秋を過ぎてから出す場合、文面はどう変えますか

書き出しを「暑中お見舞い申し上げます」から「残暑お見舞い申し上げます」に変えます。本文も「厳しい暑さ」から「立秋を過ぎてもなお続く暑さ」といったニュアンスに寄せると自然です。AIに頼むときは「残暑見舞いとして」と明記して作らせると取り違えが減ります。

無料のAIでも暑中見舞いは作れますか

作れます。ChatGPTもGeminiも無料の範囲で十分使えます(各サービスの無料枠の内容は2026年6月時点のもので、最新は公式の案内を確認してください)。短い挨拶文の生成なら無料枠で実用的です。

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