思ったより普通の画面しか出ない。おしゃれにしたいのに、白背景に無難な配置ばかりになる。どこまで細かく伝えればいいのか分からず、指示文を長くしても結果が安定しない。そんな状態なら、足りないのはセンスではなく伝える順番です。
クロードでデザインや試作品を作る場面では、いまは文章だけでなく、画面構成、雰囲気、文字の強弱、動き、使う人の行動まで一気に伝えたほうが結果が伸びやすくなっています。2026年4月には、AnthropicLabsからデザイン作業向けのClaudeDesignが登場し、同時期のClaudeOpus4.7では指示追従と長い作業の安定性も強まりました。だからこそ、曖昧な一文より、設計された指示文の差がそのまま完成物の差になりやすい時期です。Anthropic+2Anthropic+2
- 失敗しにくい指示文の組み方と、最初に決めるべき項目。
- 見た目が急に良くなる、配色、余白、文字、動きの伝え方。
- 今日からそのまま使える、初心者向けの実践手順と完成形の型。
まず知っておきたい、うまくいかない本当の理由

AIのイメージ
クロードでデザインを作らせたとき、結果が平凡になる理由はシンプルです。何を作るかだけ伝えて、どう見せるかを渡していないからです。
たとえば「営業管理ツールの管理画面を作って」とだけ入れると、機能はそれなりに揃っていても、見た目は無難になりやすいです。これはクロードの能力不足ではなく、安全で一般的な答えを返しやすいからです。見た目を変えたいなら、用途だけでなく、次の四つをセットで渡す必要があります。
一つ目は利用場面です。誰が、いつ、どんな焦りを持ってその画面を開くのか。二つ目は視覚の方向性です。落ち着いた高級感なのか、親しみやすい軽快さなのか。三つ目は情報の優先順位です。最初に目に入る数値、次に押してほしいボタン、読ませたい説明文を決めます。四つ目は避けたい見た目です。単調、安っぽい、白すぎる、装飾過多など、やってほしくないことを先に止めます。
この四つがないまま頑張って長文を書くと、文章量だけ増えて、結果はあまり変わりません。逆にこの四つがあると、短めの指示でも一気に安定します。Claudeの公式ガイドでも、明確さ、具体例、役割、構造化、段階化が軸として整理されています。Claude Platform
最初の一回で差が出る、指示文の正しい骨組み
指示文は、思いついた順ではなく、受け手が理解しやすい順で並べるのがコツです。おすすめは、次の流れです。
役割を先に固定する
最初に「優秀なデザイナーとして振る舞って」と雑に置くより、もっと具体的にします。たとえば、BtoB向け管理画面が得意なのか、採用サイトの世界観づくりが得意なのかで、出力の重心が変わります。
悪い書き方は、「おしゃれにしてください」です。
良い書き方は、「SaaSの初回デモで信頼感が伝わる管理画面として設計し、派手さより理解しやすさを優先する」です。
使う人の状況を一文で描く
「誰向けか」はよく書かれますが、それだけでは弱いです。大事なのは、その人がどんな状態で画面を見るかです。
たとえば、
「経営者向け」より、
「朝一番で売上と異常値だけを30秒で確認したい経営者向け」
のほうが、必要な大きさ、配置、配色が決まりやすくなります。
画面の勝ち筋を一つに絞る
初心者ほど、全部盛りにしがちです。すると、画面が重くなり、どこを見ればいいのか分からない試作品になります。
管理画面なら、
「最初の3秒でKPIを把握させる」
ランディングページなら、
「最初の1画面で登録したくさせる」
ポートフォリオなら、
「作品の世界観を先に見せて、あとから経歴を読ませる」
のように、一番勝たせたい行動を一つだけ決めると崩れにくくなります。
見た目が一段上がる、四つの伝え方
Anthropicのフロントエンド美観ガイドでも、クロードは何も指定しないと保守的な見た目に寄りやすく、見た目の方向性を明示したほうが洗練されやすいとされています。ここで効くのが、文字、配色、余白、動きの四つです。
文字は大きさではなく、役割で指示する
「見出しを大きく」では弱いです。
代わりに、
「最重要数値は一番強く、説明文は細く短く、補足は目立たせない」
と役割で伝えます。
これを入れると、文字の強弱が付きやすくなり、ただ大きいだけの画面を避けられます。特に初心者が作る指示では、見出しも本文も同じ熱量になりやすいので注意が必要です。
配色は色名より、感情と禁止事項で伝える
「青系で」だけでは足りません。
たとえば、
「安心感のある深い寒色を基調にし、安っぽいネオン感は避ける」
「健康アプリらしく清潔感を出しつつ、病院っぽく冷たくしすぎない」
のように書くと、方向が揃います。
ここで迷ったら、主役色一つ、支え色一つ、警告色一つまでに抑えると失敗しにくいです。色数を増やしすぎると、初心者ほど一気に散らかります。
余白は広くではなく、呼吸できる画面にする
「余白を多めに」だと、必要以上にスカスカになることがあります。
おすすめは、
「カード同士を詰め込みすぎず、視線が次へ流れる呼吸感を持たせる」
「重要な数値の周囲だけ余白を厚くして、他要素との差を作る」
のように、どこに余白を使うかまで言うことです。
余白は飾りではなく、順番を作る道具です。どのブロックを先に見せるかを決めてから余白を指定すると、急にまとまって見えます。
動きは派手さではなく、理解補助に限定する
最近の生成では、動きも自然に入れやすくなっています。ただし、初心者がここで失敗しやすいです。全部を動かすと、安っぽくなります。
動きを入れるなら、
「初回表示では主要カードだけ軽く現れ、ホバー時はボタンの反応だけを強める」
のように、動く場所と目的を限定してください。
動きの役目は、驚かせることではなく、押せる場所を気づかせることです。
今日から使える実践12手順
ここからは、実際に迷わず進めるための順番です。最初の一回は、この順番をそのまま使うだけで十分です。
- 作るものを一言で決めます。「営業管理画面」「採用サイト」「美容院の予約ページ」のように、用途を一つに絞ります。
- 使う人の状態を書きます。「初めて触る人」「忙しくて急いでいる人」「比較検討中の人」まで入れると方向が定まります。
- 最優先の行動を一つ決めます。「問い合わせしてほしい」「数値を把握してほしい」「作品を読んでほしい」のどれか一つです。
- 見た目の雰囲気を二語で決めます。「高級感と静けさ」「親しみやすさと軽快さ」のように、相性の良い二つにします。
- 避けたい見た目を二つ書きます。「テンプレ感」「配色過多」「白すぎる画面」など、失敗を先に止めます。
- 必要な要素を絞ります。初心者の一回目は、見出し、説明、主要ボタン、補助情報、カード三つ程度で十分です。
- 情報の順番を指定します。「最初に数値、次に変化、最後に詳細」のように、視線の流れを固定します。
- 文字の役割を指定します。最重要、中位、補足の三段階に分けるだけで読みやすさが変わります。
- 配色の気分を書きます。色名だけでなく、「信頼感」「温かさ」「先進感」まで添えると安定します。
- 動きの範囲を限定します。主要ボタンとカードだけに絞ると、やりすぎを防げます。
- 完成条件を書きます。「実装しやすい構造」「スマホでも崩れにくい」「初見で使い方が分かる」など、判定基準を置きます。
- 最後に改善指示を追加します。「初稿を出したあと、情報過多な部分を3点減らして再提案して」と続けると、二回目で急に良くなります。
そのまま使える、初心者向けの型
ゼロから書くのが難しいなら、型を使うのが早いです。下の考え方で組むと、長すぎず、でも薄くなりません。
まず一行目で役割を決めます。
「信頼感のあるSaaS画面が得意なプロダクトデザイナーとして設計する」
次に目的を書きます。
「初回デモで好印象を与える営業管理画面を作る」
そのあと利用者の状態です。
「営業責任者が朝に30秒で状況を確認できるようにする」
続いて見た目です。
「上品で落ち着いた印象にしつつ、堅すぎず、数字の読みやすさを最優先にする」
次に構成です。
「上部に重要KPI、中央に推移、下部に担当者別の状況を置く」
そして禁止事項です。
「白一色で平板にしない。紫寄りのありがちな配色にしない。装飾を増やしすぎない」
最後に改善条件です。
「初稿のあと、余計な要素を削ってより洗練した第二案も出す」
この流れなら、短くても芯が通ります。逆に失敗しやすいのは、「かっこよく」「今風に」「いい感じで」のような言葉だけで終わることです。読む側が補ってくれる余地を増やすほど、結果のぶれも増えます。
クロードデザイン向け指示文の疑問解決
初心者が詰まりやすいのは、技術より判断です。どこまで細かく書くべきか。長く書くほどいいのか。何回くらい直せばよいのか。この疑問を先に片づけると、手が止まりません。
長い指示文のほうが有利?
長ければ有利、ではありません。必要な順で整理されていることのほうが重要です。長文でも、役割、目的、利用場面、構成、禁止事項に分かれていれば強いです。逆に、思いつきを詰め込んだ長文は崩れます。Claudeの実務系ガイドでも、構造化や段階化、タグ分けが効く理由はここにあります。
一回で完成を狙うべき?
狙わなくて大丈夫です。むしろ、初稿で方向を合わせ、二回目で削るほうが失敗しにくいです。特にデザインでは、足すより削るほうが仕上がりが良くなります。
一回目で「要素を全部見せる」。
二回目で「重要度の低いものを減らす」。
三回目で「文字、余白、配色を整える」。
この順にすると、迷子になりません。
例を見せたほうがいい?
はい。ただし、数は多すぎないほうが扱いやすいです。似た例を大量に渡すより、方向の違う二つか三つを渡して、どこが好きかを言葉で添えるほうが効きます。例は答えそのものではなく、判断軸を渡す道具です。
細かい工程まで全部指定したほうがいい?
複雑な作業では有効ですが、細かすぎると窮屈になります。特に最近のClaude系モデルは指示追従が強く、以前より文字どおりに受け取りやすくなっています。だから、方向ははっきり、途中の工夫は少し任せる、くらいがちょうどいいです。Opus4.7でも、以前のモデル向け指示がそのままだと意図しない結果になる場合があると案内されています。
初心者が最初につまずく落とし穴

AIのイメージ
何を作ればいいか決めないまま入力してしまう
最初にありがちなのは、Claudeの入力欄を開いて、「おしゃれなデザインを作って」とだけ入れて送信する場面です。数秒待って画面案が出ても、なんとなく普通で、「思っていたのと違うな」で止まりやすいです。特に、最初の画面で入力して送信したあと、見出しもボタンもそれっぽいのに、どこが悪いのか自分でも言えない状態になったときに固まります。
そうなる原因は簡単で、完成形ではなく気分だけを渡しているからです。AIは便利ですが、目的地を決めずにタクシーに乗るようなものなので、無難な場所に着きやすいです。
こうすれば一発で解決します。
- 最初にメモ帳を開きます。
- 1行目に「作るもの」を書きます。例は「美容院の予約ページ」「英会話教室の案内ページ」「売上確認用の管理画面」です。
- 2行目に「見る人」を書きます。例は「初めて来た人」「忙しい店長」「スマホで見る保護者」です。
- 3行目に「最初にしてほしい行動」を1つだけ書きます。例は「予約ボタンを押してほしい」「無料相談を申し込んでほしい」「売上の異常を見つけてほしい」です。
- その3行を、そのままClaudeの入力欄に貼ります。
- 続けて「この条件で、最初の1画面だけを作る前提で、必要な要素を少なくして提案して」と入力します。
- 返答を見て、見出し、説明、ボタンの3つがはっきり分かれていたらOKです。ごちゃごちゃ並んでいたら、「要素を3割減らして」と追加します。
このやり方だと、「何となく依頼したら、何となく微妙だった」が起きにくくなります。最初の場面で、作るもの、見る人、最初の行動の3点だけ固定すると、急に動きやすくなります。
見た目を直したいのに、どこを直せばいいか分からない
次によくあるのは、最初の案が出たあとに、「なんかダサい」「安っぽい」と感じるのに、どこを触れば改善するのか分からない場面です。画面を見ながら「配色かな」「文字かな」「余白かな」と迷って、結局「もっとかっこよくして」と入力してしまい、また似たような案が返ってきます。
原因は、感想で止まっていて、修正箇所に分解できていないからです。デザインは一気に直すより、見る場所を順番に分けたほうが圧倒的に早いです。
こうすれば一発で解決します。
- 出てきた案を見ながら、紙かメモに「文字」「色」「余白」の3項目だけ書きます。
- まず「文字」を見ます。見出しが一番目立つか、説明文が長すぎないか、ボタンの文が短いかを確認します。
- 次に「色」を見ます。主役の色が1色に絞られているか、警告や強調が同じ色で埋もれていないかを見ます。
- 最後に「余白」を見ます。ボタンのまわりに息苦しさがないか、カード同士が詰まりすぎていないかを見ます。
- この3つのうち、いちばん気になるものを1つだけ選びます。
- Claudeに「文字だけ直したい」「色だけ直したい」「余白だけ直したい」のどれか1つを入れます。
- 例として、「この案は情報は悪くないので、余白だけ見直して。カード同士を少し離し、重要な数値の周囲だけ余白を厚くして」と入力します。
- 修正後に、最初より見やすくなったと感じたらOKです。まだ違和感があるなら、次に別の1項目だけ直します。
一度に3つ直そうとすると、初心者はほぼ迷います。1回の修正で1か所だけにすると、改善理由が自分でも分かるようになります。
いい案が出たのに、再現できず毎回やり直しになる
三つ目はかなり多いです。たまたま良い案が出て、「これいい!」となったのに、次の日に同じ感じで作ろうとして再現できない場面です。昨日の入力を少し変えただけなのに、今日は別物になって、「結局その日限りだったな」となりがちです。
原因は、良かった理由を保存していないからです。初心者は完成画面だけを見て満足しやすいですが、実際に再現するには「何を入れたらそうなったか」を残す必要があります。
こうすれば一発で解決します。
- 良い案が出たら、その場で別メモを1つ作ります。
- タイトルを「当たりプロンプト保管用」にします。
- その中に、実際に使った入力文を丸ごと貼ります。
- その下に「何が良かったか」を3行だけ書きます。例は「見出しが短い」「ボタンが目立つ」「色が落ち着いている」です。
- さらに「次も残したい条件」を3つ書きます。例は「主役色は1色」「上部に大きい見出し」「1画面目は要素少なめ」です。
- 次回は新しくゼロから書かず、その保存文を開きます。
- 変えるのは「作るもの」と「見る人」だけにします。それ以外はできるだけ残します。
- 前回に近い見た目の方向で出たらOKです。毎回ゼロから書いていたときより、安定感が出たら成功です。
初心者のうちは、うまく書くことより、当たりを残すことのほうが大事です。保存しておけば、2回目から急にラクになります。
知っているとできるの差を埋める実践ロードマップ
最初の7日間は、難しいことを増やさず、同じ型を少しずつ回すのがいちばん効きます。1日20分前後で十分です。大事なのは、毎日何かを1つだけ終わらせることです。
- 1日目から3日目は、作る対象を絞って、最初の1画面だけに集中します。
- 4日目から5日目は、修正のやり方を覚えて、見た目を自分で動かせる状態にします。
- 6日目と7日目で、再現できる自分用テンプレートを作ります。
1日目やること
やる作業は、Claudeを開いて、作る対象を1つに決めることです。おすすめは、自分がすぐ想像できるものです。たとえば「近所のカフェの紹介ページ」「自分の副業用プロフィールページ」「読書記録アプリのトップ画面」あたりがやりやすいです。
入力する内容は3行で十分です。
「作るもの」
「見る人」
「最初にしてほしい行動」
この3つを入力して、「最初の1画面だけ提案して」と続けます。
所要時間の目安は15分です。
完了の判断基準は、見出し、説明文、ボタンが分かれた形で1案出ることです。1案も出せずに迷ったら、その日は対象をもっと身近なものに変えればOKです。
2日目やること
昨日の案を開いて、情報を減らす練習をします。Claudeの入力欄で、昨日の返答の下に「この案から不要な要素を3つ減らして。最初に目立たせるものは1つだけにして」と入力します。
この日の目的は、足すことではなく減らすことです。初心者は盛りがちなので、ここで一度引き算を覚えると後がラクです。
所要時間の目安は20分です。
完了の判断基準は、昨日より要素が少ないのに、何の画面か分かることです。見た瞬間に「予約ページだな」「管理画面だな」と分かればOKです。
3日目やること
今日は文字だけを直します。昨日の整理後の案を見て、「見出しは短いか」「説明は長すぎないか」「ボタンの文が動詞になっているか」を確認します。
そのうえで、Claudeに「文字だけ整えて。見出しは14文字前後、説明は2文以内、ボタンは6文字前後で提案して」と入力します。
所要時間の目安は15分です。
完了の判断基準は、ボタンを見たときに何を押すか迷わないことです。「無料で試す」「予約する」「資料を見る」のように、行動がすぐ分かればOKです。
4日目やること
今日は色だけを触ります。昨日の案を開いて、「主役色を1色にして、補助色を1色だけ追加して。安っぽく見えない落ち着いた方向にして」と入力します。
この場面で、色名を増やしすぎないのがコツです。3色や4色を最初から狙うと、初心者はかなり崩れやすいです。
所要時間の目安は15分です。
完了の判断基準は、いちばん押してほしいボタンや見せたい数字が、他の部分よりひと目で分かることです。目線が迷わなければOKです。
5日目やること
今日は余白だけを調整します。Claudeに「余白だけ見直して。ボタンの周囲は広め、説明文どうしは少し狭め、情報ブロック同士は詰めすぎないで」と入力します。
この日のポイントは、見た目を華やかにすることではなく、読みやすさを上げることです。
所要時間の目安は20分です。
完了の判断基準は、画面を3秒見たときに、目が自然に上から下へ流れることです。どこを見ればいいか迷わなければOKです。
6日目やること
今日は当たりパターンの保存です。これまででいちばん良かった案を1つ選び、そのときに使った入力文を全部メモに移します。その下に「残したい条件」を3つ書きます。
例はこんな感じです。
「最初の1画面だけ」
「主役色は1色」
「ボタンは1つだけ目立たせる」
所要時間の目安は10分です。
完了の判断基準は、次回使うときの元文が1本保存できていることです。これができると、毎回ゼロから考えなくて済みます。
7日目やること
最後は再現テストです。6日目に保存した文を使って、作る対象だけ変えます。たとえば、カフェ紹介ページで使った型を、今度は英会話教室ページに変えて試します。
やることは、保存した入力文を開き、「作るもの」と「見る人」だけを入れ替えて送信するだけです。
所要時間の目安は20分です。
完了の判断基準は、前回と似た安定感のある案が出ることです。対象は違っても、「見やすい」「押す場所が分かる」「最初の1画面がまとまっている」が残っていれば成功です。
現実でよくあるあるある失敗と専門家の対処法
1回目で欲張って全部入りにしてしまう
すごくよくあります。たとえば、副業用のサービス紹介ページを作ろうとして、「自己紹介も入れたい」「実績も見せたい」「価格表も入れたい」「口コミも入れたい」「よくある質問も入れたい」となり、そのまま全部入力してしまうパターンです。出てきたものを見ると、情報は多いのに、何をしてほしいページなのか分からなくなります。
この失敗の根本原因は、不安を情報量で埋めようとしていることです。初心者ほど、「たくさん入れたほうが親切」と考えますが、最初の1画面では逆です。多いほど迷います。
専門家ならこう対処します。
- まず「最初の1画面に絶対必要なもの」を3つだけ書き出します。
- 次に「なくても困らないもの」を別に書きます。
- Claudeには、必要3つだけを渡して「最初の1画面はこの3つだけで作る」と入力します。
- いったん案ができたあとで、「2画面目に追加するなら何を置くべきか」を聞きます。
- この順番にすると、最初の画面は軽く、次の画面で情報を足せます。
予防策はシンプルで、最初の1画面では3要素までと自分でルールを決めることです。見出し、説明、ボタン。この3つだけでも十分に形になります。
修正のたびに前の条件を消してしまう
これも初心者あるあるです。最初にかなり丁寧に条件を書いたのに、途中で「もっと柔らかくして」「もっと高級感を出して」と短い追加だけを何回も送っているうちに、最初の条件がどんどん薄れます。気づいたら、もとの目的とまったく違う雰囲気になっています。
根本原因は、修正の軸を維持できていないからです。会話型AIは便利ですが、修正回数が増えるほど、あとから入れた指示の比重が上がることがあります。
専門家ならこう対処します。
- 最初の条件文を別メモに必ず保存します。
- 修正するときは、その保存文の下に「追加の修正条件」を1行だけ足します。
- Claudeには、元の条件と追加条件をまとめて貼り直します。
- 例として、「元の目的はそのままで、色味だけもう少し柔らかくして」のように、変える場所を限定します。
- 修正後に目的がずれていたら、また元文に戻ってやり直します。
予防策は、場当たり的に短文修正を重ねないことです。3回以上直すときは、必ず元文を見返してから再入力すると崩れにくいです。
完成画面だけ見て満足して、次の行動が決まっていない
これは実務でかなり多いです。たとえば、きれいな案が出て、「おお、いいじゃん」と思って終わる。でも、翌日になると何を改善すればいいか分からず、また別の新しい案を出してしまう。結果として、完成はしないのに案だけ増えます。
根本原因は、評価のものさしがないからです。感覚だけで見ていると、その日の気分で良し悪しが変わります。
専門家ならこう対処します。
- 案を見る前に、評価項目を3つ決めます。
- おすすめは「何の画面か3秒で分かるか」「押してほしい場所が1つに見えるか」「説明が長すぎないか」です。
- 案が出たら、その3項目だけで判定します。
- 1つでも弱い項目があれば、「3秒で用途が伝わるように見出しを短くして」「押す場所を1つだけ目立たせて」のように修正します。
- 3項目とも通ったら、その案を保存して次の段階に進みます。
予防策は、毎回同じ3項目で判定することです。感想で終わらず、見る基準を固定すると、初心者でも自分で直せるようになります。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ぶっちゃけ、初心者の最初の失敗はほぼ同じです。気合いを入れて長文を書きすぎるか、逆に「いい感じで」で済ませるか、そのどちらかです。でも、最短で結果を出したいなら、その真ん中だけやれば十分です。
まず本音で言うと、最初はおしゃれさにこだわりすぎなくていいです。そこに時間を使うより、「何の画面で、誰が見て、最初に何をしてほしいか」を固定するほうが10倍効きます。ここがブレたまま色や雰囲気をいじっても、きれいな迷子ができるだけです。
次に、ぶっちゃけ最初は難しい言葉もいりません。情報設計(見せる順番を決めること)とかビジュアルトーン(全体の空気感)とかを覚えなくても大丈夫です。最初は、見出し、説明、ボタンの3つだけ見てください。この3つが整うだけで、初心者の出力はかなり変わります。
それから、最初の1週間は、毎回違うものを作らないほうがいいです。正直、いろんな題材に手を出すと、上達が散ります。いちばんコスパがいいのは、同じ題材で7日回すことです。たとえば「カフェの予約ページ」と決めたら、7日間はそれだけでいいです。そのほうが、「今日は文字を直したら変わった」「昨日は余白を触ったら読みやすくなった」が自分の体で分かります。
あと、かなり大事なのが、1回で完成を狙わないことです。最初の案は方向確認。2回目で減らす。3回目で整える。これだけで十分です。初心者ほど、1回目から完成を狙って消耗します。でも実際は、慣れている人ほどラフに出してから削ります。最初から完璧に書ける人はいません。
最後に、いちばん近道になるアドバイスを一つだけ言うなら、自分の当たりプロンプトを1本育てることです。10本の新規文を書くより、1本の使える型を育てたほうが速いです。昨日うまくいった文を保存して、今日もそれを使って、明日も少し直して使う。このやり方が、結局いちばんラクで、結果も安定します。
だから、今日やることはシンプルです。Claudeを開いて、次の3行だけ先に書いてください。
- 何を作るのか。
- 誰が見るのか。
- 最初に何をしてほしいのか。
この3行を書いてから送るだけで、最初の一歩としては十分です。ぶっちゃけ、最初はそこだけに集中するのがいちばんコスパがいいです。そこが決まると、見た目の修正も、次の改善も、全部やりやすくなります。
よくある質問
最初はどのモデルや使い方で試せばいい?
日常的な作業なら、まずは標準的な使い方で十分です。重い設計や長いやり取りで精度を上げたい場面では、より強いモデルや高めの思考量が効きやすくなります。2026年4月時点では、Opus4.7は指示追従、長い作業の継続、自己確認の強さが打ち出されています。デザイン系でも、単発生成より、直しを含む数ターン運用のほうが良さを出しやすいです。
おしゃれにしてと頼むだけではだめ?
だめではありませんが、再現性が低いです。「誰向け」「何を先に見せるか」「避けたい見た目」の三点がないと、毎回結果が揺れます。おしゃれは感想なので、そのままだと解釈が広すぎます。
指示文に専門用語は必要?
必須ではありません。むしろ初心者のうちは、専門用語よりも、場面、操作、結果で伝えたほうが強いです。
「余白を増やす」より、
「数字が先に目に入り、説明はあとから自然に読めるようにする」
のほうが伝わります。
うまくいかなかったとき、何を直せばいい?
最初に直すのは文章量ではなく、勝たせたい行動です。そこが曖昧だと、他をいくら直しても整いません。次に、禁止事項を足します。最後に、文字、配色、余白の順で微調整します。順番を逆にすると、表面だけ直って中身が散らかります。
まとめ
クロードでデザインをうまく出すコツは、長文を書くことではありません。役割を決める。使う人の状態を書く。勝たせたい行動を一つに絞る。見た目の方向と禁止事項を添える。まずはこの四つです。
次にやることは簡単です。作りたい画面を一つ決めて、実践12手順の一番から順に埋めてください。そのあと、一回目は広く出し、二回目で削り、三回目で整える。この流れに変えるだけで、「なんとなく頼む」状態から抜け出せます。
今日やるべきことは一つです。最初の指示文に、誰が、いつ、何のためにその画面を見るのかを一文追加すること。それだけで、次の出力はもう別物になります。


コメント