もうターミナルを開く必要はありません。ブラウザさえあればどこからでもAIコーディングエージェントを使って開発できる時代がやってきました。2025年10月にリリースされたClaudeCodeのWeb版は、開発者の働き方を根本から変える可能性を秘めています。スマートフォンからプルリクエストを作成し、カフェでバグ修正を完了させ、通勤中にコードレビューを実施する。そんな未来が現実になっています。
- ClaudeCodeのWeb版はブラウザとiOSアプリから利用でき環境構築が不要
- 複数のタスクを並列実行できクラウド上でAIが自動的にコーディング作業を進める
- 創業者BorisCherry氏が公開した実践的な使い方で生産性が最大70%向上する
ClaudeCodeのWeb版とは何か?

AIのイメージ
ClaudeCodeのWeb版は、Anthropic社が2025年10月21日にリリースしたクラウドベースのAIコーディングエージェントです。従来のCLI版がローカル環境で動作していたのに対し、Web版はブラウザやiOSアプリから直接アクセスできるため、環境構築が一切不要になりました。
この革新的なツールの最大の特徴は、GitHubリポジトリと連携してコーディングタスクをAIに委任できる点にあります。開発者はブラウザから指示を出すだけで、Claudeがクラウド環境でコードを生成し、テストを実行し、プルリクエストまで作成してくれます。
現在はリサーチプレビュー版として、Proプラン(月額20ドル)およびMaxプラン(月額100ドル以上)のユーザーに提供されています。Team・Enterpriseプランのプレミアムシートユーザーにも2025年11月から順次展開されており、企業での本格的な活用が始まっています。
従来のローカル版との決定的な違い
ClaudeCodeのWeb版とローカル版には大きな違いがあります。最も重要なのは実行環境の違いです。ローカル版が開発者の端末上で直接実行されるのに対し、Web版はAnthropicが管理するクラウドサンドボックス環境で動作します。
これにより、ローカル環境の構築やリポジトリのクローンが不要になり、ブラウザさえあればすぐに使い始められるという圧倒的な手軽さを実現しています。さらに、iOSアプリからも利用できるため、外出先でもスマートフォンでタスクを開始し、後からPCで確認するといった柔軟な働き方が可能になりました。
セキュリティ面でも違いがあります。Web版では各セッションが独立した仮想マシンで実行され、ネットワークアクセスは信頼できるドメインのみに制限されています。GitHubとの連携も専用のプロキシを介して行われるため、機密情報の漏洩リスクを最小限に抑えられます。
一方で、ローカル版には社内ネットワークやVPN経由のプライベートリポジトリへの直接アクセスが可能という利点があります。実務では、定型的なタスクや素早い機能追加はWeb版で処理し、アーキテクチャレベルの変更や機密性の高い作業はローカル版を使うという使い分けが効果的です。
ClaudeCodeのWeb版の画期的な機能
ClaudeCodeのWeb版には、開発プロセスを劇的に効率化する機能が搭載されています。これらの機能を理解することで、AIを活用した開発の可能性が大きく広がります。
複数タスクの並列実行で生産性が爆発的に向上
Web版の最大の強みは複数のコーディングタスクを同時並行で実行できる点です。CLI版でも複数のターミナルを開けば並列実行できましたが、その場合はgitworktreeでリポジトリを分離したり、依存関係を各環境で再インストールしたりする手間がかかりました。
Web版では、それぞれのタスクが独立したクラウド環境で実行されるため、設定の手間なく簡単に並列作業が可能になります。例えば、リポジトリAのバグ修正を実行させながら、リポジトリBの新機能実装も同時に進められます。
ClaudeCodeの創業者であるBorisCherny氏は、2026年1月2日にXで自身のワークフローを公開し、大きな話題となりました。彼はターミナルで5つのClaude、ブラウザで5〜10個のClaudeを並列実行しており、通知機能を活用して各セッションを効率的に管理しています。この投稿は650万回以上閲覧され、開発者コミュニティに衝撃を与えました。
Boris氏によれば、Anthropicではエンジニア数が年初から3倍に増えたにもかかわらず、ClaudeCodeの導入によりエンジニア一人あたりの生産性が約70%向上したといいます。一人の開発者が小さなエンジニアチーム並みの出力を生み出せる時代が到来したのです。
モバイル対応で場所を選ばず開発できる
ClaudeCodeのWeb版はiOSアプリでも利用可能です。これにより、開発者は外出先や通勤中でもコーディングタスクを開始したり、進捗を確認したりできるようになりました。
実際に、あるユーザーは2025年末の帰省中にPCがない状況で、スマートフォンだけを使ってClaudeCodeのWeb版で年越しカウントダウンアプリとおみくじ機能を完成させました。新規リポジトリを作成し、仕様を伝え、数分でコードが生成され、GitHubPagesにデプロイするまでの全工程をスマートフォンで完了させたのです。
Boris氏も毎朝スマートフォンから数件のセッションを開始し、後からPCでチェックするという使い方をしています。移動中にタスクを委任しておき、到着後に結果を確認するだけで作業が進んでいるという、まさに未来の働き方を実践しています。
安全なサンドボックス環境でセキュリティを確保
ClaudeCodeのWeb版では、各セッションが独立したAnthropicが管理する仮想マシン上で実行されます。gVisorというGoogleが開発したアプリケーションカーネルをベースにしたコンテナ環境により、高度なセキュリティが実現されています。
ネットワークアクセスは3つのレベルから選択できます。デフォルトの「信頼済み」設定では、PyPI・npmレジストリ・OSパッケージなど一般的な開発に必要なソースのみへのアクセスが許可されています。これによりセキュリティと利便性のバランスを保ちながら、通常のpipinstallやnpminstallが可能になります。
最も厳格な「なし」設定では、パッケージのインストールができない代わりに最高レベルのセキュリティ環境を提供します。一方「フル」設定では、あらゆるURLへのアクセスが可能になりますが、最もリスクが高くなります。企業での利用時は、組織のセキュリティポリシーに従って適切な設定を選択することが重要です。
ClaudeCodeのWeb版の使い方を完全マスター
ClaudeCodeのWeb版を効果的に活用するには、初期設定から実際の運用まで、正しい手順を理解することが重要です。ここでは具体的な使い方を段階的に解説します。
初期設定からGitHub連携まで
まず、公式サイトのclaudeaicodeにアクセスし、「GitHubに接続」をクリックします。GitHubアカウントとの連携画面が表示されるので、「AuthorizeClaude」を押して接続を許可します。
次に、ClaudeのGitHubアプリをインストールする必要があります。githubcomappsclaudeにアクセスし、ClaudeCodeで使用したいリポジトリを選択します。すべてのリポジトリにアクセス権を付与することもできますが、セキュリティの観点から特定のリポジトリのみを選択することを推奨します。
ネットワーク接続の設定を選択します。初めて使う場合は「おすすめ」の信頼済み設定を選ぶと良いでしょう。これでクラウド環境の準備が完了し、実際のコーディングタスクを開始できます。
プロンプトでタスクを指示する
リポジトリを選択したら、チャット欄に実行したいタスクを具体的に入力します。例えば「utilspyに数値をフォーマットする関数を追加してテストも書いてください」といった指示が考えられます。
ClaudeCodeは指示を受けると、まず実行計画(Todos)を立て、それに沿って実装を進めます。ファイルの構造を分析し、必要なコマンドを実行しながら、段階的にタスクを完了させていきます。
Boris氏の実践によれば、ほとんどのセッションをプランモードで開始することが推奨されています。ShiftTabを2回押してプランモードに入り、計画に納得できるまでClaudeとやり取りを繰り返します。その後、自動編集受け入れモードに切り替えると、Claudeが一度で実装を完了させることが多いといいます。
プルリクエストの作成とローカルへの引き継ぎ
タスクが完了すると、変更内容は自動的に新しいブランチにプッシュされます。画面下部の「PRを作成」ボタンをクリックすると、GitHub上でプルリクエストの作成画面が開きます。タイトルや説明も自動的に生成されているため、内容を確認して「Createpullrequest」をクリックするだけでPRが作成されます。
もしWeb版で開始したタスクをローカル環境で続けたい場合は、「CLIで開く」ボタンをクリックします。すると専用のclaudeコマンドがクリップボードにコピーされます。ローカルで該当のブランチをチェックアウトし、ターミナルでコマンドを貼り付けて実行すれば、セッションをシームレスにローカルに引き継げます。
Boris氏はこの機能を活用し、Web版とローカル版を行き来しながら作業を進めています。teleportコマンドを使えば、ブラウザで開始したセッションをターミナルに転送したり、その逆も可能です。
創業者が明かした生産性を最大化する秘訣
2026年1月に公開されたBorisCherny氏のワークフローには、ClaudeCodeを最大限活用するための重要な知見が詰まっています。彼のセットアップは驚くほどシンプルですが、その背後には緻密な戦略があります。
CLAUDEmdでチーム全体の知識を蓄積
Boris氏のチームでは、リポジトリのルートにCLAUDEmdというファイルを配置し、Claudeが従うべきルールや制約を記述しています。このファイルはGitで管理され、チーム全員が週に複数回更新しています。
最も重要なのは「Claudeが何か間違えたらCLAUDEmdに追加する」というルールです。これによりすべての失敗が次回への学びになり、同じミスを繰り返さない仕組みが構築されています。コードレビュー時に問題を見つけたら、PRに@claudeをタグ付けしてCLAUDEmdの更新を依頼することで、組織の知識が着実に蓄積されていきます。
この手法は「CompoundingEngineering(複利型エンジニアリング)」と呼ばれ、時間が経つほどClaudeの精度が向上していく仕組みです。個人の暗黙知をチーム全体で共有できる形式知に変換することで、属人化を防ぎつつAIの能力を組織の資産として育てられます。
カスタムスラッシュコマンドで定型作業を自動化
Boris氏は毎日何度も実行する作業をスラッシュコマンドとして定義しています。例えば、commitpushprというコマンドは、変更をコミットし、プッシュし、プルリクエストを作成する一連の流れを1回のコマンドで実行します。
これらのコマンドはclaudecommandsディレクトリに保存され、Git管理されるため、チーム全員が同じコマンドを利用できます。コマンド内ではインラインでbashを実行でき、gitstatus等の情報を事前に取得することで、AIとの往復を減らして高速に動作させています。
重要なのは、スラッシュコマンドは人間だけでなくClaude自身も利用できる点です。Claudeがタスクを実行する際、適切なコマンドを自動的に選択して使用するため、作業の標準化と効率化が同時に達成されます。
サブエージェントで専門的なタスクを分離
Boris氏はcodesimplifierやverifyappといった複数のサブエージェントを定期的に使用しています。サブエージェントは特定のタスクに特化したAIアシスタントで、独立したコンテキストウィンドウとシステムプロンプトを持ちます。
サブエージェントの利点は、メインの会話セッションのコンテキストを「汚染」せずにタスクに取り組める点です。例えば、膨大なドキュメントを調査するタスクでは、サブエージェント側で多くのコンテキストを消費したとしても、メインセッションには要約した情報のみが返されるため、効率的な情報管理が可能になります。
2026年の最新情報では、サブエージェントごとに異なるツールやMCPサーバーの権限を設定できるようになっています。バックエンドのサブエージェントにはデータベースアクセス権限を与え、フロントエンドのサブエージェントには与えない、といった最小権限の原則に基づいた運用が実現できます。
Opus45withThinkingモデルを一貫して使用
Boris氏はすべてのタスクでOpus45withThinkingモデルを使用しています。このモデルは大きく遅いものの、ツール使用能力が高く、AIへの指示回数が少なくて済むため、結果的には小さなモデルより高速に作業が完了することが多いといいます。
重要なのは一貫性を保つことです。複数のモデルを頻繁に切り替えるのではなく、1つのモデルで1週間使い続け、どれだけ再プロンプトが必要かを測定してから判断するという慎重なアプローチを取っています。
検証ループを構築して品質を2〜3倍向上
Boris氏が最も強調するのは「Claudeに作業を検証する方法を与えること」の重要性です。検証ループを持つことで最終成果物の品質が2〜3倍向上するといいます。
実際に、ClaudeCodeのWeb版の開発では、ChromeエクステンションでClaudeが自動的にブラウザを開き、UIをテストし、コードが動作しUXが良好になるまで反復するシステムを構築しています。テストスイート、ブラウザテスト、スマートフォンシミュレーターなど、あらゆる形での検証基盤への投資が、すべてのタスクで効果を発揮しています。
ClaudeCodeのWeb版の制限事項と今後の展望
ClaudeCodeのWeb版は革新的なツールですが、いくつかの制限事項も存在します。これらを理解することで、より効果的に活用できます。
現在の機能制限
2026年1月時点では、Web版で利用できる機能は基本的なチャット指示とPR作成に限定されています。CLI版で利用できるカスタムスラッシュコマンド、AgentSkills、一部のMCP機能はまだ完全には対応していません。
また、Web版は単一リポジトリ指定での作業に限定されています。マルチリポジトリ構成のプロダクトで、リポジトリ横断の調査や実装を行いたい場合は、現状ではローカル版を使用する必要があります。
さらに、GitHubでホストされているリポジトリのみが対象で、GitLabやその他のバージョン管理システムのリポジトリはクラウドセッションで使用できません。企業によってはこの制限が採用の障壁になる可能性があります。
動作の不安定性
リサーチプレビュー版という性質上、まだ動作に若干の不安定さがあります。複数のユーザーからは、アクセスが集中した際に処理が突然止まってしまったり、リロードするまで処理が終わっていることに気づかなかったりする事例が報告されています。
このような状況に遭遇した場合は、一度ブラウザをリロードしてみて、それでも変化がなければ新しいセッションで再実行することが推奨されています。正式リリース前の段階であるため、今後のアップデートで安定性が改善されることが期待されます。
競合サービスとの比較
ClaudeCodeの競合として、OpenAIのCodexCloudやGoogleのJulesといったクラウド型AIコーディングエージェントが存在します。これらのサービスも同様の機能を提供していますが、CodexCloudには自動PRレビュー機能が搭載されているなど、差別化ポイントがあります。
現状、ClaudeCodeには同等の機能がありませんが、Boris氏のチームの開発ペースを考えると、近い将来に追加される可能性は高いでしょう。実際、ClaudeCodeは2025年10月のリリース以降、わずか数ヶ月で多数の機能追加を行っており、アップデート頻度の高さが特徴です。
料金とプラン
ClaudeCodeのWeb版は、ProプランやMaxプランの追加料金なしで利用できます。ただし、通常のClaudeaiチャットと同じレート制限が適用されるため、Web版で多くのタスクを実行すると、チャットで利用できるメッセージ数が減少します。
複数のタスクを並列実行すると、それに応じてレート制限をより多く消費します。頻繁に使用する場合は、より上位のプランを検討する必要があるかもしれません。実際、サブエージェントやMCPを多用するユーザーの中には、Proプランではすぐに制限に達してしまうため、Max5xプランに切り替えた事例も報告されています。
月額換算すると、Proプランは約20ドル(約3000円)、Maxプランは100ドル以上(約15000円以上)となります。開発の効率化による時間節約を考えれば、十分に投資価値のある金額といえるでしょう。
実際に現場で使える超実践的なプロンプトテクニック

AIのイメージ
ClaudeCodeのWeb版を使いこなすには、効果的なプロンプトの書き方を理解することが不可欠です。ここでは、実際の開発現場で即座に使える具体的なプロンプト例と、成果を劇的に向上させるテクニックを紹介します。
プランモードを活用した段階的な開発指示
多くの開発者が陥りがちな失敗は、いきなり実装を指示してしまうことです。ClaudeCodeのプランモード(ShiftTabを2回押す)を使えば、実装前に詳細な計画を立て、レビューできます。
例えば、新機能を実装する際は以下のようなプロンプトが効果的です。「ユーザー認証機能を実装したい。要件を整理してから、段階的に実装計画を立ててください。実装前に必ず計画の承認を得ること」
この指示により、Claudeは要件定義、技術選定、実装手順を順を追って提案します。計画段階でアーキテクチャの問題や不足している要件を早期に発見でき、後からの大規模な修正を防げます。Boris氏も「ほとんどのセッションをプランモードで開始し、計画に納得してから実装に移る」と述べています。
コピペで使える即戦力プロンプト集
実際の開発現場で頻繁に使用される、コピー&ペーストですぐに使えるプロンプトを紹介します。
バグ修正依頼のプロンプトは「エラーログを添付します。原因を特定し、修正案を3つ提案してください。それぞれの修正案について、メリット・デメリット・実装難易度を評価してください」という形式が効果的です。単に「バグを直して」と指示するより、複数の選択肢を提示させることで最適な解決策を選べます。
コードレビュー依頼では「このプルリクエストをレビューしてください。セキュリティ、パフォーマンス、可読性、テストカバレッジの観点から問題点を指摘し、具体的な改善案を提示してください」と指示すると、多角的な視点でのレビューが得られます。
リファクタリング依頼は「このコードをSOLID原則に従ってリファクタリングしてください。変更前後でテストが通ることを確認し、変更点を明確に説明してください」という形式が理想的です。変更の影響範囲を明確にすることで、安全なリファクタリングが実現します。
役割設定で専門性を引き出す
Claudeに特定の役割を与えることで、より専門的で適切な回答を引き出せます。「あなたは10年以上の経験を持つシニアフロントエンドエンジニアです。React18とTypeScript5を使った、パフォーマンスを最優先したコンポーネント設計を提案してください」
このように経験年数や専門分野を具体的に指定することで、Claudeはその立場から回答を生成します。対象者も設定すると効果的です。「初心者エンジニア向けに、各行にコメントを付けて説明してください」と追加すれば、理解しやすい形での出力が得られます。
段階的な指示で複雑なタスクを分解
大規模な開発タスクでは、一度にすべてを指示するのではなく、段階的に指示を出すことが効果的です。「ステップ1まず既存のデータベーススキーマを分析してください。ステップ2新しいテーブル設計を提案してください。ステップ3マイグレーションスクリプトを作成してください。各ステップの完了後、次に進む前に確認を求めてください」
この手法により、各段階でレビューと修正が可能になり、最終的な成果物の品質が大幅に向上します。特にWeb版では複数セッションを並列実行できるため、各ステップを別々のセッションで進めることも有効です。
現場で必ず遭遇するトラブルと即効解決法
ClaudeCodeのWeb版を使い始めると、誰もが必ず遭遇する問題があります。ここでは実際の開発現場で頻繁に発生するトラブルと、その場で使える解決方法を体験ベースで紹介します。
セッションが突然止まって動かなくなる問題
これは最も頻繁に報告されている問題です。タスクを実行中に画面が「StartingClaudeCode」のまま固まってしまい、どれだけ待っても進まない状態になります。
即効性のある解決方法は、まずブラウザをリロードすることです。多くの場合、リロード後に処理が完了していることに気づきます。表示上は止まっているように見えても、バックグラウンドでは処理が進行していることがあるためです。
リロードしても状況が変わらない場合は、該当セッションを諦めて新しいセッションを開始します。ただし、同じタスクを繰り返し実行するとさらに不安定になる可能性があるため、指示を少し変えたり、タスクを分割したりする工夫が必要です。
根本的な原因は、アクセスが集中した際のサーバー負荷と考えられます。特に日本時間の夕方から夜にかけてはアメリカの昼間と重なるため、混雑しやすい傾向があります。可能であれば早朝や深夜など空いている時間帯を選ぶと、より安定して動作します。
レート制限にすぐ達してしまう問題
複数のタスクを並列実行したり、サブエージェントを多用したりすると、あっという間にレート制限に達してしまいます。エラーメッセージが表示され、「しばらく待ってから再試行してください」と言われても、実際にいつ復帰するのか分からず困惑します。
ProプランのレートリミットはMax5xプランより厳しいため、頻繁に制限に達する場合はプランのアップグレードを検討する必要があります。ただし、すぐにアップグレードできない場合の対処法もあります。
まず、並列実行するタスク数を減らします。5つのタスクを同時実行するのではなく、2〜3つに絞ることで消費速度を抑えられます。また、サブエージェントには必要最小限のツール権限のみを付与し、不要な処理を減らすことも効果的です。
実用的なテクニックとして、レート制限に達する前に定期的に休憩を入れることが挙げられます。2〜3時間作業したら30分程度休憩することで、使用量がリセットされるタイミングを活用できます。
GitHubとの連携が突然切れる問題
作業中に突然「GitHubへのアクセス権限がありません」というエラーが表示されることがあります。これはGitHubアプリのトークンが期限切れになったか、権限設定が変更されたことが原因です。
解決するには、claudeaicodeにアクセスし、GitHubとの連携を一度解除してから再接続します。その際、必ず作業対象のリポジトリにアクセス権限が付与されていることを確認してください。
予防策として、長期間使用しない場合は定期的にログインして接続状態を確認することが重要です。また、組織のリポジトリを使用している場合は、管理者がClaudeアプリの権限を変更していないか確認しましょう。
生成されたコードが期待と全く違う問題
指示通りに動いているはずなのに、出力されるコードが期待と大きく異なることがあります。これはプロンプトの曖昧さが原因であることがほとんどです。
効果的な解決策は、CLAUDEmdファイルを作成してプロジェクト固有のルールを明記することです。「このプロジェクトではReactのクラスコンポーネントではなく関数コンポーネントを使用します」「CSS-in-JSではなくTailwindCSSを使用します」といった技術スタックの選択基準を明確に記述します。
また、過去に失敗したパターンも記録しておくことが重要です。「○○の実装方法は△△の理由で採用しない」と明記することで、同じ失敗を繰り返すことを防げます。Boris氏のチームでは、コードレビューで問題を発見するたびにCLAUDEmdを更新し、組織の知識として蓄積しています。
ローカル環境との同期がうまくいかない問題
Web版で開始した作業をローカルに引き継ごうとすると、ブランチの不一致やマージコンフリクトが発生することがあります。これはWeb版とローカル環境のGit状態が同期していないことが原因です。
トラブルを避けるには、Web版で作業を開始する前に、必ずローカルのブランチを最新状態にプッシュしておきます。その後、Web版で「CLIで開く」ボタンからコマンドをコピーし、ローカルで実行することで、スムーズに引き継ぎができます。
もしコンフリクトが発生した場合は、慌てずにgitstatusでどのファイルが競合しているか確認します。多くの場合、手動でマージするより新しいセッションで作業し直す方が早いことに気づきます。
ClaudeCodeのWeb版を最大限活用する裏技
公式ドキュメントには書かれていないものの、実際の使用経験から見えてきた効率的な活用方法を紹介します。これらの裏技を知ることで、ClaudeCodeのWeb版の可能性が大きく広がります。
スマートフォンをリモコンとして使う
iOSアプリの真の力は、PCでの作業を遠隔コントロールできる点にあります。通勤中にスマートフォンから複数のタスクを開始しておき、オフィスに到着したらPCで結果を確認するという使い方が非常に効率的です。
具体的には、朝の電車内で「バグ修正タスク3件」「新機能の設計検討」「ドキュメント更新」といった複数のセッションを立ち上げます。それぞれ並列で動作するため、移動時間を有効活用して複数の作業を進行させられます。
さらに進んだ使い方として、会議中にスマートフォンから次のタスクを開始しておくこともできます。会議が終わった頃には処理が完了しているため、すぐに次の作業に取りかかれます。
プロンプトを1万文字超に育てる技術
開発者のmasuidrive氏が公開した手法ですが、最初に2万文字のプロンプトを書き、Claudeに添削させて1万文字に圧縮する方法が非常に効果的です。この手法のポイントは、プロンプトは自分で書くことです。
具体的なプロセスは以下の通りです。まず、思いつく限りのルールや制約を詳細に書き出します。次に、Claudeに「読みやすく間違えにくいように書き直して。ただし情報の削除や改変は行わず同じ結果が出るように」と指示します。
その後「AIにとって常識な部分を取り除いて」と指示することで、本当に必要な独自のルールだけが残ります。最後に新しいチャットで「前のプロンプトから抜け落ちた部分はないか」と確認することで、意図のズレを事前に発見できます。
この手法により、プロンプトの曖昧さや誤解を招く表現が洗練され、Claudeが一度で正確に理解できる指示に仕上がります。
カスタムスラッシュコマンドで定型作業を自動化
頻繁に実行する作業は、カスタムスラッシュコマンドとして定義することで劇的に効率化できます。例えば、commitpushprというコマンドは、変更のコミット、プッシュ、プルリクエスト作成を一度に実行します。
コマンドファイルはclaudecommandsディレクトリに保存し、Git管理することでチーム全員が共有できます。コマンド内ではインラインでbashを実行でき、gitstatus等の情報を事前に取得することで、AIとの往復を減らせます。
実用的なコマンド例として、investigateコマンドは新機能実装前の調査を自動化します。「関連ファイルの収集」「技術的制約の確認」「既存システムとの整合性チェック」といった定型的な調査手順をコマンド化することで、毎回同じプロンプトを入力する手間が省けます。
複数ブラウザで並列作業を極限まで高速化
Boris氏は5〜10個のブラウザセッションを同時実行していますが、これをさらに効率化する方法があります。異なるブラウザ(Chrome、Firefox、Safari)で別々のタスクを実行することで、それぞれのレート制限を分散できます。
ただし、これは厳密にはグレーゾーンの手法です。規約上問題がある可能性もあるため、自己責任での利用となります。より安全な方法は、タスクの優先順位を明確にして順次実行することです。
実際には、並列度を上げるより、各タスクの指示を明確にして一発で成功させることの方が重要です。10個の曖昧なタスクを並列実行するより、3つの明確なタスクを確実に完了させる方が結果的に早いことが多いです。
現場の開発者が語る失敗談と学び
実際にClaudeCodeのWeb版を使用した開発者たちが経験した失敗事例から、重要な教訓を学びましょう。これらの失敗を知ることで、同じ轍を踏まずに済みます。
いきなり本番環境で試して大惨事
ある開発者は、Web版の手軽さに魅了され、本番環境のリポジトリで直接作業を開始してしまいました。Claudeが生成したコードに致命的なバグがあり、mainブランチにマージされる寸前で気づいたという冷や汗ものの体験です。
教訓は明確です。必ず開発用ブランチを作成してから作業を開始し、テスト環境で動作確認することです。Web版は手軽ですが、それゆえに慎重さを欠きやすいという落とし穴があります。
また、重要なプロジェクトでは、Claudeが作成したコードを必ず人間がレビューする体制を整えることが不可欠です。AIは強力なアシスタントですが、最終責任は人間が持つという原則を忘れてはいけません。
プロンプトをコピペして大量の無駄コードを生成
ネット上で見つけた「最強のプロンプト」をそのままコピペして使用したところ、プロジェクトに全く合わない大量のコードが生成されてしまったという失敗例があります。
他人のプロンプトは、その人のプロジェクト構成や技術スタックに最適化されています。そのまま流用しても、自分のプロジェクトには適さない可能性が高いのです。プロンプトは必ず自分のプロジェクトに合わせてカスタマイズする必要があります。
効果的な方法は、他人のプロンプトを参考にしつつ、自分のプロジェクトのCLAUDEmdファイルに少しずつルールを追加していくことです。時間をかけて育てたプロンプトが最も強力だという教訓です。
並列実行しすぎてどれが何だか分からなくなる
並列実行の便利さに夢中になり、10個以上のセッションを同時に立ち上げた結果、どのセッションがどのタスクを処理しているのか分からなくなったという失敗です。
Boris氏がタブに番号を振っているのは、この問題への対処です。各セッションに明確な名前や番号を付け、タスクの内容をメモしておくことが重要です。Google Sheetsやメモアプリで簡単な管理表を作ることも有効です。
現実的には、同時に管理できるのは3〜5セッション程度です。それ以上増やすと管理コストが上がり、並列化のメリットが失われます。
レート制限を気にせず使いまくって月末に後悔
Proプランで使い始めた開発者が、並列実行とサブエージェントを多用した結果、月の半ばでレート制限に頻繁に達するようになった事例です。結局、Maxプランにアップグレードせざるを得なくなりました。
教訓は、最初から自分の使用パターンを把握し、適切なプランを選択することです。本格的に業務で使用するなら、最初からMaxプランを選ぶ方が結果的にコストパフォーマンスが良いことが多いです。
また、使用量を定期的にチェックし、月末にクリティカルなタスクができなくなる事態を避ける計画性も重要です。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで様々なテクニックや注意点を紹介してきましたが、正直なところ、最初から完璧を目指す必要はありません。むしろ、完璧主義が足かせになることの方が多いです。
個人的には、まずProプランで小さく始めて、実際に使いながら自分のスタイルを見つけるのが一番良いと思います。いきなり1万文字のプロンプトを書いたり、複雑なカスタムコマンドを設定したりする必要はありません。
実際、Boris氏自身も「セットアップは驚くほどバニラ(標準的)」と言っています。重要なのは派手な設定ではなく、基本原則を愚直に実行することです。
具体的には、まずCLAUDEmdファイルを作成し、Claudeが間違えたことを1つずつ追加していく。この積み重ねだけで、1ヶ月後には驚くほど精度が上がります。カスタムコマンドも、本当に毎日使う作業だけを厳選して1〜2個作れば十分です。
並列実行も、最初は2〜3セッション程度にとどめておく方が無難です。管理できる範囲で始めて、慣れてきたら徐々に増やす方が、結果的に効率的だったという声が多いです。
そして最も重要なのは、AIを盲信しないことです。Claudeが生成したコードは必ず自分で確認し、理解してからマージする。この習慣があるかないかで、長期的な開発品質が大きく変わります。
Web版の最大の魅力は、その手軽さにあります。PCがなくてもスマートフォンから開発を進められる、環境構築なしで即座に使い始められる。この利便性を活かしつつ、慎重さと計画性を失わないバランスが重要です。
ぶっちゃけ、最初の1週間は試行錯誤の連続になるはずです。でも、それでいいんです。失敗から学び、自分のワークフローを確立していく過程こそが、AIと協働する新しい開発スタイルを身につける最短経路だと、私は確信しています。
今すぐPro
プランに登録して、まずは1つの小さなタスクから始めてみてください。完璧なセットアップを待つより、不完全でも今日から使い始める方が、3ヶ月後の自分にとって圧倒的に価値があります。
ClaudeCodeのWeb版に関する疑問解決
ClaudeCodeのWeb版はどのプランで利用できますか?
ClaudeCodeのWeb版は、個人向けのProプラン(月額20ドル)とMaxプラン(月額100ドル以上)で利用可能です。2025年11月からは、法人向けのTeamおよびEnterpriseプランのプレミアムシートユーザーにも提供が開始されています。追加料金は不要ですが、通常のClaudeチャットとレート制限を共有するため、使用量には注意が必要です。
スマートフォンからでも本当に開発できますか?
はい、iOSアプリから完全に開発できます。実際に、ユーザーが帰省中にPCなしでスマートフォンだけを使い、新規リポジトリの作成からコード生成、GitHubPagesへのデプロイまでを完了させた事例があります。ただし、細かいコードの確認や複雑な編集作業は、画面の大きなPCの方が効率的です。モバイルでタスクを開始し、PCで仕上げるという使い方が現実的でしょう。
セキュリティ面で企業利用は安全ですか?
ClaudeCodeのWeb版は、各セッションが独立した仮想マシンで実行され、ネットワークアクセスが厳密に制限されています。GitHubとの連携も専用プロキシを介して行われるため、基本的なセキュリティは確保されています。ただし、企業のセキュリティポリシーによっては、クラウド上でコードを処理することが許可されない場合もあります。その場合はローカル版の使用を検討してください。
ローカル版とWeb版のどちらを使うべきですか?
タスクの性質によって使い分けるのが理想的です。定型的なバグ修正や機能追加、複数の小規模タスクの並列実行にはWeb版が適しています。一方、社内ネットワーク上のプライベートリソースへのアクセスが必要な場合や、アーキテクチャレベルの大規模な変更、機密性の高いコードベースでの作業にはローカル版が適しています。両者は相互に補完する関係にあり、状況に応じて柔軟に切り替えることができます。
現在の機能制限はいつ解消されますか?
公式の発表はありませんが、ClaudeCodeの開発ペースから判断すると、2026年中には多くの機能が追加される可能性が高いでしょう。現在リサーチプレビュー版として提供されているため、正式リリースまでに段階的に機能が拡充されることが予想されます。最新情報は公式ドキュメントやAnthropicのブログで確認することをお勧めします。
まとめ
ClaudeCodeのWeb版は、開発者の働き方を根本から変える可能性を秘めたツールです。ブラウザやスマートフォンからアクセスでき、環境構築不要で複数タスクを並列実行できる手軽さは、これまでのAIコーディングツールにはなかった革新性を持っています。
創業者のBorisCherny氏が公開した実践的なワークフローには、CLAUDEmdによるチーム知識の蓄積、カスタムスラッシュコマンドによる定型作業の自動化、サブエージェントによる専門タスクの分離など、すぐに応用できる具体的な手法が詰まっています。彼のチームでは、エンジニア一人あたりの生産性が約70%向上したという驚異的な結果が報告されています。
現在はリサーチプレビュー版のため、一部機能制限や動作の不安定性がありますが、Anthropicの急速な開発ペースを考えると、近い将来にはさらに強力な機能が追加されるでしょう。ローカル版との使い分けを理解し、セキュリティ設定を適切に管理することで、企業でも安全に活用できます。
AIがコードを書く時代はすでに到来しています。重要なのは、AIをどう使いこなすかです。ClaudeCodeのWeb版を活用し、検証ループを構築し、チーム全体で知識を蓄積することで、あなたの開発生産性は飛躍的に向上するでしょう。まずはProプランで試してみて、その可能性を自分の目で確かめてください。


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