Claudeに資料を読ませようとして「アップロードできません」と弾かれた経験はないでしょうか。あるいは添付はできたのに、肝心の後半の内容を読み飛ばされてしまう。原因のほとんどは、ファイルの上限と形式を正しく把握できていないことにあります。先に結論をお伝えすると、よく出回っている「1ファイル30MBまで」という情報は2026年に入って変わりました。今のチャット添付は1ファイル500MBまで対応しています。この記事では2026年6月時点の公式仕様を整理し、超過したときの現実的な逃がし方まで一気にまとめます。
結論 添付できる形式と上限の早見表
まずは全体像から押さえてください。Anthropicの公式ヘルプ(2026年4月22日更新)をもとにした、いま現在の仕様が下の表です。
| 項目 | チャットへの添付 | プロジェクト(ナレッジ)への添付 |
|---|---|---|
| 1ファイルの最大サイズ | 500MB | 30MB |
| ファイル数 | 1チャットあたり最大20ファイル | 数の上限なし(ただし後述のコンテキスト窓に収まる範囲) |
| 画像の最大サイズ | 8000×8000ピクセル | |
意外に感じるかもしれませんが、1ファイルの上限はチャットのほうが大きく、プロジェクト機能のほうが30MBと小さめです。大きな単発ファイルを読ませたいならチャットに直接、複数の資料を貯めて横断的に使いたいならプロジェクト、という使い分けになります。
対応しているファイル形式の一覧
Claudeが扱えるのは文書系と画像系です。動画と音声は2026年6月時点で添付に対応していません。
| 種類 | 対応形式 |
|---|---|
| 文書 | PDF / DOCX(Word) / CSV / TXT / HTML / ODT / RTF / EPUB / JSON / XLSX(Excel) |
| 画像 | JPEG / PNG / GIF / WebP |
| 非対応 | 動画(MP4等) / 音声(MP3等) |
ひとつ注意したいのがXLSX(Excel)です。これだけは、アカウント設定で「コード実行とファイル作成」を有効にしておかないとアップロードできません。Excelを読ませたいのに弾かれるときは、まずこの設定を確認してください。表が崩れて読まれてしまう場合は、いったんCSVに書き出してから添付すると素直に解釈されやすくなります。
「30MBまで」という古い情報に注意
ネット上の解説記事の多くは、いまだに「Claudeは1ファイル30MBまで」と書いています。これは過去の仕様で、2026年4月時点の公式ヘルプではチャット添付の上限が1ファイル500MBに引き上げられています。古い記事を見て「30MB超えだから無理だ」と諦めてしまう人が多いので、まずは実際に添付を試してみるのが正解です。
ただし、30MBという数字が完全に消えたわけではありません。プロジェクト機能のナレッジに登録するファイルは、いまも1ファイル30MBが上限です。「チャットは500MB・プロジェクトは30MB」と、置き場所によって基準が違う点だけ覚えておけば迷いません。
受け取れることと全部読めることは別問題
ここが多くの人がつまずく落とし穴です。大きなファイルが「アップロードできた」ことと、Claudeが「中身を最後まで読めた」ことは別の話です。
Claudeには一度に処理できる情報量の上限(コンテキストウィンドウ)があります。500MBのファイルを添付できても、文字数が膨大ならモデルに届くのは前半だけで、後半は実質的に無視される可能性があります。長い資料を読ませたあとに「12ページ目の表を要約して」と指定すると、見当違いの答えが返ってくるのはこれが原因です。
長い文書を扱うときは、容量よりも「読ませたい部分を絞る」ことを意識してください。章ごとに分けて添付する、必要なページだけ抜き出す、要点をテキストで貼り付ける。この一手間が、精度を大きく左右します。
PDFと画像で読める範囲が変わる
PDFはページ数で挙動が変わります。100ページ未満のPDFなら、テキストに加えて図やグラフ、画像といった視覚的な要素もあわせて解析できます。グラフの読み取りや、図表の多い資料の理解を狙うなら100ページ未満に収めるのが安全です。
一方で1000ページを超える巨大なPDFは、テキストだけが抽出されます。図の中身は読まれなくなるため、ビジュアルが重要な資料は分割してから渡すのがおすすめです。
画像については、JPEG・PNG・GIF・WebPに対応し、8000×8000ピクセルまで扱えます。スクリーンショットを読ませて内容を説明させる、手書きメモを文字起こしさせるといった使い方も問題なくこなします。
上限を超えるファイルを読ませる対処法
容量やページ数で弾かれたとき、あるいは長すぎて読み切れないときの逃がし方を、効きやすい順にまとめました。
| 状況 | やること |
|---|---|
| サイズが大きすぎる | ファイルを章や章節で分割して複数回に分けて添付する |
| PDFが重い | PDF圧縮ツールで軽くする・スキャン画質を下げる |
| Excelの表が崩れる | CSVに書き出してから添付する |
| 長くて後半が読まれない | 必要な箇所だけテキストとして本文に直接貼り付ける |
| XLSXが添付できない | 設定で「コード実行とファイル作成」を有効化する |
いちばん確実なのは、最後の「読ませたい部分をテキストで直貼り」です。ファイルにこだわらず、欲しい答えに直結する情報だけを渡すと、Claudeは驚くほど素直に応えてくれます。
Claude Codeでファイルや画像を添付するには
開発者向けのClaude Codeでも画像やファイルを渡せます。方法はドラッグ&ドロップ、クリップボードからの貼り付け、ファイルパスの指定、URL指定の4通りです。デスクトップアプリやVS Codeのターミナルなら、入力欄にそのまま放り込めば認識されます。
注意点として、Windowsの一部環境(WSL上など)では貼り付けがうまく動かないことがあります。その場合はファイルパスを直接打ち込む方法に切り替えると確実です。読み込める画像形式はPNG・JPEG・GIF・WebPで、ここはチャット版と同じです。
よくある質問
Claudeに動画や音声は添付できますか
2026年6月時点では、動画(MP4など)や音声(MP3など)の直接添付には対応していません。文字起こし済みのテキストや、要点をまとめたメモにしてから渡す形になります。
無料版と有料版でファイルの上限は違いますか
公式ヘルプではプランごとのサイズ差は明記されていません。サイズや形式の基本仕様は共通と考えてよいでしょう。ただし1日に送れるメッセージ量は無料版のほうが少ないため、大きなファイルを何度もやり取りすると無料枠では早く上限に達しやすい点には注意してください。
30MBを超えるPDFはもう添付できないのですか
いいえ。チャットへの添付なら、2026年4月時点で1ファイル500MBまで対応しています。「30MBまで」という解説は古い情報なので、まずはそのまま添付を試してみてください。プロジェクト機能に登録する場合のみ30MBが上限です。
なお、本記事の数値は2026年6月時点でAnthropicの公式ヘルプを確認したものです。仕様は予告なく変わるため、最終的な上限は公式ページと実際の画面でご確認ください。