「SunoAIって本当に安全なの?」「著作権で訴えられたりしないか心配…」そんな不安を抱えていませんか?実はSunoAIは2024年から複数の大規模訴訟に巻き込まれており、音楽業界を揺るがす歴史的な裁判が今も進行中です。でも安心してください。2025年末から状況は劇的に変化し、訴訟から和解・パートナーシップへと大きく舵が切られています。
この記事を読めば、SunoAI訴訟の全体像から最新の和解情報、そして今後AI音楽を安全に使うための具体的な知識まで、すべてが明確になります。
- 2024年6月から始まった3大レーベルとの歴史的訴訟の全容と争点
- 2025年末からの和解ラッシュで業界が「対立から協力」へ転換した経緯
- 2026年2月時点で継続中の訴訟と今後の展開予測
- SunoAIを巡る訴訟の全体像!2024年から2026年までの激動の軌跡
- デンマークからの新たな訴訟!Kodaが「音楽史上最大の盗難」と主張
- 独立アーティストたちのクラスアクション!集団訴訟の動き
- 2026年の現状!Sony MusicとUniversalの訴訟は継続中
- Spotifyによる削除事例!HavenのI RUNはなぜ消された?
- 2026年からの大変革!Sunoの新ライセンスモデルとは?
- 和解の背景にある音楽業界の戦略的転換
- 実践!著作権リスクを最小化するSunoAIプロンプトテクニック
- 体験者が語る!AI音楽で実際に困った問題と解決策
- 他のAI音楽サービスの訴訟状況!UdioやStable Audioは大丈夫?
- 収益化するなら知っておくべき!配信プラットフォーム別のAI音楽ポリシー
- 法的リスクを最小化する実践的チェックリスト
- ぶっちゃけこうした方がいい!
- SunoAIを巡る訴訟に関する疑問解決
- まとめ!SunoAI訴訟の現状と今後の展望
SunoAIを巡る訴訟の全体像!2024年から2026年までの激動の軌跡

音楽生成AIのイメージ
AI音楽生成サービスSunoAIは、2024年6月から複数の大規模訴訟に直面してきました。訴訟の経緯を時系列で整理すると、音楽業界とAI企業の対立が和解へと大きく転換していく様子が見えてきます。
2024年6月の衝撃!3大メジャーレーベルによる提訴
2024年6月24日、全米レコード協会(RIAA)が音楽業界史上最大級の訴訟を起こしました。訴えられたのはSunoAIとUdioという2つのAI音楽生成サービスです。
原告には世界の音楽業界を牛耳る3大メジャーレーベルが名を連ねています。具体的には、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ワーナー・ミュージック・グループです。これらの企業が所有する楽曲カタログは、世界中の音楽の大部分を占めており、その影響力は計り知れません。
訴状の核心は、SunoとUdioが著作権で保護された数百万曲の音源を無断でAIの学習データとして使用したという主張です。RIAAの最高法務責任者ケン・ドロショー氏は「これは大規模な録音の無許可コピーを伴う、著作権侵害の明白な事例だ」と厳しく批判しました。
損害賠償の請求額は、著作権侵害を受けた作品1点につき最大15万ドル(約2400万円)。総額だと数十億ドルに上る可能性があり、AI企業にとっては存続を脅かす巨額の賠償となります。
SunoとUdioの反論!フェアユースを主張
訴えられた側のSunoとUdioは、2024年8月に法廷で反論しました。両社の主張の核心は「フェアユース」という概念です。
フェアユースとは、著作権で保護された作品を、特定の条件下で許可なく使用できるとするアメリカ法の原則です。批評、教育、研究などの目的であれば、著作権侵害にならない場合があるのです。
SunoのCEOマイキー・シュルマン氏は「我々のAIは既存の楽曲を学習して新しい音楽を生み出している。これは変形的利用であり、フェアユースの範囲内だ」と主張しました。確かに、SunoとUdioは何百万もの楽曲をトレーニングに使用したことは認めていますが、それは新たな創造のためであり、単なるコピーではないという立場です。
しかし、音楽会社側はこの主張を強く否定しています。RIAAは「AI企業が商業的に大規模なサービスを運営して利益を得ている以上、フェアユースは適用されない」と反論しました。
2025年11月からの大転換!和解とパートナーシップへ
ところが2025年10月から状況は劇的に変化します。訴訟一辺倒だった音楽業界が、和解とパートナーシップへと方向転換し始めたのです。
まず2025年10月、ユニバーサル・ミュージック・グループがUdioと和解しました。訴訟を取り下げるだけでなく、2026年にライセンスベースの新しいAI音楽プラットフォームを共同で立ち上げることで合意したのです。
続いて2025年11月19日、ワーナー・ミュージック・グループがUdioと和解。さらに驚くべきことに、わずか1週間後の11月26日にはワーナーがSunoとも和解し、画期的なパートナーシップを締結しました。
このワーナーとSunoの契約には、興味深い条件が含まれています。Sunoはワーナーからコンサート発見プラットフォーム「Songkick」を買収。さらに、2026年に新しいライセンスモデルを導入し、現在のAIモデルは廃止されることになっています。
ワーナーのCEOロバート・キンセル氏は「Sunoとのこのランドマーク的な協定は、クリエイティブコミュニティ全体に利益をもたらす勝利だ」と語り、対立から協力への転換を強調しました。
デンマークからの新たな訴訟!Kodaが「音楽史上最大の盗難」と主張
3大メジャーとの和解が進む一方で、Sunoは2025年11月4日に新たな訴訟に直面しました。訴えたのはデンマークの音楽権利団体Kodaです。
Kodaは作曲家、作詞家、音楽出版社など5万2000人以上のメンバーを擁する組織で、「Sunoはメンバーのクリエイティブ作品を同意も透明性も報酬もなく機械に取り込んだ」と主張しています。
KodaのCEO、ゴーム・アリルドセン氏は「これは音楽史上最大の盗難だ」と強烈に非難しました。訴状では、AquaやMØ、Christopherといったデンマークのアーティストの楽曲とAI生成曲の類似性を証拠として提示しています。
特に注目すべきは、KodaがSunoに対してストリームリッピング(YouTubeなどから音楽を違法にダウンロードすること)の疑いも追及している点です。これはAIのトレーニングデータの取得方法そのものが違法だったという主張で、単なる著作権侵害よりもはるかに深刻な問題となります。
独立アーティストたちのクラスアクション!集団訴訟の動き
大手レーベルだけでなく、独立系のアーティストたちもSunoに対して集団訴訟を起こしています。
2025年10月、独立ミュージシャンのグループがクラスアクションとしてSunoを訴えました。彼らは「1972年2月15日以降に登録された著作権を持つすべての独立アーティスト」を代表して訴訟を起こすことを求めています。
訴状では「AIの出力が特定の曲を直接コピーしていない場合でも、競争力のある、ラジオ品質の代替品を生み出すことで、人間が作った音楽への需要を減らす」と市場への悪影響を主張しています。
この訴訟は当初シカゴ連邦裁判所に提出されましたが、Suno側は2026年1月14日、「フォーラムショッピング(有利な裁判所を選ぶ行為)だ」として訴訟の却下またはボストンの連邦裁判所への移管を求めています。Sunoの本拠地がボストンであり、すでにボストンで他の訴訟が進行中であることから、重複する訴訟はボストンで一括して扱うべきだという主張です。
2026年の現状!Sony MusicとUniversalの訴訟は継続中
2026年2月現在、和解が進んでいる一方で、まだ解決していない訴訟も存在します。
最も注目されるのは、ソニー・ミュージックエンタテインメントによる訴訟です。Sonyは3大メジャーの中で唯一、SunoおよびUdioの両方に対する訴訟を継続しています。Warner、Universalが和解に転じたのに対し、Sonyは徹底抗戦の姿勢を崩していません。
また、ユニバーサル・ミュージック・グループもUdioとは和解したものの、Sunoに対する訴訟は継続中です。
業界関係者の間では「SonyとUniversalも最終的には和解に向かうのではないか」という見方が強まっています。実際、報道によると両社とも水面下でSunoおよびUdioとライセンス契約の交渉を行っているとされています。
2026年1月には、SonyとUniversalがライセンス料、過去の使用に対する損害賠償、そして少数株式の取得を要求しているという情報も流れました。つまり、単なる和解ではなく、AI企業の株式を取得して影響力を確保するという戦略的なアプローチを検討している可能性があります。
Spotifyによる削除事例!HavenのI RUNはなぜ消された?
裁判とは別に、プラットフォーム側の独自判断による削除という問題も浮上しています。代表的な事例が、イギリスのプロデューサーユニットHavenが2025年10月にリリースした楽曲「I RUN」です。
Havenは音楽生成AI「Suno」を使用し、プロンプトに「soulful vocal samples(ソウルフルなボーカルサンプル)」と入力しました。特定のアーティスト名は入れていなかったにもかかわらず、出来上がった声は英国のR&Bシンガー、ジョージャ・スミスの歌声に酷似していました。
問題はプロモーション方法です。HavenはTikTokで#jorjasmithというハッシュタグを使用し、多くのリスナーが「ジョージャ・スミスの新曲?」と誤認しました。さらにジョージャ・スミス本人が「これは私の曲ではない」と否定する事態になります。
ジョージャ・スミスの所属レーベルFAMMによれば、Haven側はバズ後に「ジョージャ・スミスをリミックスに起用したい」と打診してきたといいます。FAMMはこれを「誤認を利用して正当化しようとした」と批判し、拒否しました。
最終的にSpotifyは2025年9月に強化したAI保護ポリシーに基づき、アーティストのなりすまし(impersonation)を理由に楽曲を削除しました。重要なのは、これは著作権侵害の確定判決ではなく、プラットフォームのリスク管理による判断だという点です。
この事例が示すのは、AI音楽の問題は法律だけでなく、プラットフォームの独自ルールやユーザーの受け止め方にも左右されるということです。
2026年からの大変革!Sunoの新ライセンスモデルとは?
和解を受けて、Sunoは2026年から大幅な変更を実施する予定です。12月にウェブサイトの「Rights & Ownership」セクションが更新され、具体的な内容が明らかになりました。
無料プランと有料プランの違いが明確に
最も重要な変更は、無料プランで作成した楽曲は商用利用不可という点です。Sunoのサイトには「無料プランで作成された楽曲は非商用利用のみで、収益化できません」と明記されています。さらに、「後から有料プランに加入しても、すでに作成した楽曲に対して遡及的なライセンスは付与されない」とされています。
一方、有料プラン(ProまたはPremierプラン)で作成した楽曲には商用利用権が付与されます。ストリーミング、ダウンロード、シンクロナイゼーション(映像への楽曲使用)などを通じて収益化でき、Sunoは収益の分け前を要求しないとされています。
所有権の扱いが変更!Sunoが「責任者」に
2025年11月以前、Sunoは「有料プランで作成した楽曲はあなたが所有する」と明記していました。しかし現在は表現が変更され、「あなたは一般的に楽曲の所有者とはみなされません。出力はSunoによって生成されたものだからです」となっています。
Sunoは「最終的に出力そのものに対して責任を負うのはSunoだ」と説明しています。これは権利関係の複雑さを反映した慎重な表現ですが、ユーザーからは「有料プランでも完全な所有権が得られないのか?」という疑問の声も上がっています。
ダウンロード制限と新モデルの導入
2026年からは、無料ユーザーはダウンロード不可となり、ストリーミングとシェアのみが可能になります。有料ユーザーにも月間ダウンロード上限が設けられ、上限を超える場合は追加料金が必要になります。
さらに重要なのは、新しいライセンスモデルが導入され、現在のモデルは廃止されるという点です。新モデルはWarner Music Groupのカタログでトレーニングされ、より高品質な音楽生成が可能になるとされています。ただし、アーティストがオプトアウト(自分の作品を学習データから除外すること)できるかどうかは明らかになっていません。
和解の背景にある音楽業界の戦略的転換
なぜ音楽業界は訴訟から和解へと方向転換したのでしょうか?その背景には複数の要因があります。
ストリーミング時代の教訓
音楽業界は過去に似たような技術革新に直面しています。2000年代初頭のNapsterやストリーミングサービスの台頭です。当時、業界は新技術に対して徹底抗戦しましたが、結果的に市場を失い、後から新技術を受け入れざるを得なくなりました。
Warner Music GroupのCEOロバート・キンセル氏は「Sunoは急速にスケールしており、ユーザー数も収益化も拡大している。我々はこの機会をとらえて、収益を拡大し、新しいファン体験を提供するモデルを形成した」と語っています。つまり、対立するより協力した方が利益になるという判断です。
AI技術の不可逆的な進化
2025年末にSunoはバージョン5を、Udioはバージョン4をリリース予定です。これらの新モデルはState-Space Models(SSMs)という新しいアーキテクチャを採用し、従来のTransformerモデルの計算ボトルネックを解決しています。
その結果、48kHzステレオの高品質音源を10分以上の長さで生成できるようになり、「AIっぽさ」を示す音質の粗さはほぼ消失しました。ジャズシンガーの息遣いや真空管アンプの歪みまで再現できるレベルに達しています。
こうした技術進化を止めることは不可能です。ならば、ライセンス契約を結んで合法的にコントロールする方が賢明だという判断が働いたと考えられます。
Sunoの資金調達とバリュエーション
2025年12月、Sunoは2.5億ドル(約375億円)の資金調達を完了しました。これによりSunoの企業価値は24.5億ドル(約3675億円)に達しています。
資金調達ラウンドをリードしたのはシリコンバレーの有力ベンチャーキャピタルMenlo Venturesで、NVIDIAのVC部門NVenturesも参加しています。つまり、AIと半導体業界の巨人たちがSunoを支持しているのです。
音楽業界としては、これだけの資金力と支持を得た企業を法廷で潰すより、株式を取得して内部から影響力を行使する方が現実的だという計算が働いていると見られます。
実践!著作権リスクを最小化するSunoAIプロンプトテクニック

音楽生成AIのイメージ
訴訟リスクを理解したところで、実際にSunoAIを使う際に「どんなプロンプトなら安全なのか?」という疑問が湧いてきますよね。ここでは、訴訟事例から学んだリスク回避のための具体的なプロンプト戦略を紹介します。
絶対に避けるべき危険なプロンプト表現
まず、HavenのI RUN削除事例が教えてくれるのは、特定のアーティスト名を連想させる表現は絶対にNGだということです。以下のようなプロンプトは訴訟リスクが高いと言えます。
- 「〇〇風の歌声で」「〇〇のスタイルで」といった特定アーティストの名前を直接入れる表現
- 「ビートルズみたいな」「マイケル・ジャクソンのような」など、著名アーティストを例示する表現
- 「2000年代のR&Bシンガー」など、特定アーティストが容易に特定できる曖昧な表現
これらのプロンプトを使うと、AIが特定アーティストの特徴を学習データから引き出してしまい、結果的に酷似した音楽が生成される危険性が高まります。
推奨される安全なプロンプトの組み立て方
では、どんなプロンプトなら安全なのでしょうか?訴訟リスクを避けるための5つの黄金ルールをお伝えします。
1つ目は「ジャンルと楽器編成で指定する」方法です。例えば「acoustic folk with guitar and harmonica」のように、具体的な楽器やジャンルで表現します。「誰々風」ではなく「どんな音楽か」で指定するのがポイントです。
2つ目は「感情や雰囲気で指定する」アプローチです。「melancholic and nostalgic atmosphere」「energetic and uplifting mood」など、楽曲の感情的な質感を言葉にします。これなら特定アーティストへの依存を避けられます。
3つ目は「時代やムーブメントで指定する」手法です。「1980s synth-pop」「90s grunge rock」のように、年代や音楽ムーブメントで特徴づけます。ただし、その時代を代表する特定アーティストを連想させないよう注意が必要です。
4つ目は「テクニカルな音楽理論用語を使う」方法です。「minor key progression」「jazz chord voicings」「syncopated rhythm」など、音楽理論の用語で指定すると、AIはより抽象的なパターンから生成してくれます。
5つ目は「オリジナルの造語や組み合わせを作る」創造的アプローチです。「cosmic lo-fi with underwater vibes」のように、既存のジャンルにはない独自の表現を使うと、AIも新しい組み合わせを試みます。
実際に使える安全プロンプト集
ここでは、訴訟リスクを避けつつ高品質な音楽を生成できる実用的なプロンプトテンプレートを紹介します。
ポップミュージックを作りたい場合「upbeat pop with electronic beats, catchy melody, modern production, bright synths」。特定アーティストを指定せず、音楽的特徴だけで十分に方向性を示せます。
バラードを作りたい場合「emotional piano ballad, soft vocals, orchestral strings, minor key, slow tempo」。楽器編成とテンポ、キーで指定することで、誰かの曲に似ることを避けられます。
ロック系を作りたい場合「guitar-driven rock, powerful drums, distorted electric guitar, energetic chorus, anthemic」。ジャンルの核となる楽器と雰囲気で表現します。
ヒップホップ系を作りたい場合「boom bap hip hop beat, vinyl scratches, jazzy samples, laid-back groove」。サウンドの質感やビートの特徴で指定すると安全です。
アンビエント系を作りたい場合「ethereal ambient soundscape, layered synthesizers, gentle pads, meditative atmosphere」。抽象的な音響表現は最も安全なプロンプトカテゴリーです。
体験者が語る!AI音楽で実際に困った問題と解決策
理論だけでは分からない、実際にSunoを使って音楽を作ったときに直面する問題とその解決法を、具体的な体験談ベースで紹介します。
問題1生成した曲が既存曲に似ていると指摘された
最も多い悩みがこれです。AI音楽を公開したら「〇〇の曲に似てる」とコメントされた経験、ありませんか?
まず冷静に対応することが重要です。完全に同じでない限り、似ているだけでは著作権侵害にはなりません。音楽理論的に、コード進行やリズムパターンには著作権がないためです。
ただし、メロディラインが酷似している場合は要注意です。対処法としては、まず問題の箇所を特定します。イントロなのか、サビなのか、全体的なのか。局所的な類似なら、その部分だけSunoの「Extend」機能で再生成すると良いでしょう。
より確実な方法は、音楽分析ツールで波形を比較することです。無料ツールの「Sonic Visualiser」を使えば、周波数スペクトルを視覚的に比較できます。本当に似ているのか、それとも単に同じジャンルだから似て聞こえるだけなのかが判別できます。
最終的には、念のため該当楽曲は非公開にして別バージョンを作り直すのが最も安全です。訴訟リスクを冒すより、少し手間をかけて作り直す方が賢明でしょう。
問題2YouTubeやSpotifyにアップしたら削除された
AI音楽をプラットフォームにアップロードしたら、Content IDに引っかかって削除されたという経験も増えています。
これは必ずしもあなたの楽曲が違法だという意味ではありません。Content IDは機械的に類似性を検出するため、誤検出も頻繁に発生します。特にドラムパターンやベースラインなど、汎用的な音楽要素で誤検出されることが多いです。
対処法は、まず異議申し立て(Appeal)を行うことです。YouTubeなら「Content IDの異議申し立て」フォームから、自分が権利者であることを主張できます。Spotifyの場合は、ディストリビューター(TuneCore、DistroKidなど)を通じて異議を申し立てます。
異議申し立ての際は、以下の情報を明記しましょうSunoの有料プランで作成したこと、プロンプトの内容、生成日時、Sunoの利用規約に基づき商用利用権を持っていること。
もし異議申し立てが認められない場合は、楽曲の一部を変更して再アップロードする方法もあります。特に問題になっているセクション(通常はサビ)を差し替えれば、Content IDをすり抜けられる可能性が高まります。
問題3無料プランで作った曲を商用利用してしまった
これは非常に危険な状況です。2026年の新規約では、無料プランの楽曲は商用利用厳禁と明記されています。
すでに商用利用してしまった場合、まずすぐに該当コンテンツを非公開にすることが最優先です。YouTubeなら動画を限定公開または非公開に、Spotifyなら配信を停止します。
次に、有料プランに加入して同じ楽曲を再生成します。全く同じプロンプトを使えば、ほぼ同じ楽曲が生成されるはずです。ただし、Sunoの規約では「遡及的なライセンス付与はない」とされているため、厳密には新しく生成し直す必要があります。
最も安全なのは、最初から有料プランで作り直した新バージョンを公開することです。少し手間ですが、後々の訴訟リスクを考えれば必要なコストです。
今後は、必ず作成時のプラン状況を記録しておきましょう。スクリーンショットや、Sunoのダッシュボードで確認できる作成履歴を保存しておくと、万が一の際に証拠になります。
他のAI音楽サービスの訴訟状況!UdioやStable Audioは大丈夫?
Sunoだけでなく、他のAI音楽サービスも訴訟リスクを抱えています。各サービスの法的状況を比較して、最も安全な選択肢を見極めましょう。
Udioの現状UMGとWarnerは和解済み
Udoは2025年10月にUniversal Music Groupと和解し、11月にはWarner Music Groupとも和解しました。ただし、和解条件が非常に厳しいのが特徴です。
最も大きな変更は、ユーザーがプラットフォームから楽曲をダウンロードできなくなった点です。これに対してユーザーから猛烈な抗議が起きました。Sunoの和解条件では有料ユーザーのダウンロードは継続されるため、現時点ではSunoの方がユーザーフレンドリーと言えます。
ただしUdioは、Universal Music Groupとの和解により新しいライセンスベースのAI音楽プラットフォームを2026年に立ち上げる予定です。これは完全に合法的な枠組みで運営されるため、訴訟リスクはゼロになります。
Stable Audio Openの立ち位置
Stability AIが提供する「Stable Audio Open」は、オープンソースモデルとして公開されています。訴訟の対象にはなっていませんが、それは規模が小さいからという側面もあります。
Stable Audio Openの最大の利点は、ローカルで動作するため、プライバシーが保たれることです。また、モデル自体を改変・商用利用できるライセンスになっています。
ただし、生成できる音楽の長さが最大11秒程度と短く、実用性では Suno や Udio に劣ります。また、どのようなデータで学習されたかの透明性が高い一方、音楽業界との正式なライセンス契約はないため、将来的に訴訟リスクがないとは言い切れません。
KlayとMubertライセンス済みの安全な選択肢
2025年11月、報道によると3大メジャーレーベルすべてがKlayとライセンス契約を締結しました。Klayは従来の音楽ストリーミングサービスとAI機能を組み合わせたプラットフォームで、ユーザーは既存曲を別スタイルにリメイクできます。
最初からライセンス契約を結んでいるため、訴訟リスクはほぼゼロです。ただし、完全にオリジナルな楽曲を生成するのではなく、既存曲のリミックスという位置づけのため、クリエイティブな自由度では Suno に劣ります。
Mubertも同様に、ライセンスされた音源ライブラリからAIが音楽を組み合わせるサービスです。法的には最も安全ですが、生成される音楽のオリジナリティは限定的です。
収益化するなら知っておくべき!配信プラットフォーム別のAI音楽ポリシー
AI音楽を商用利用する場合、各プラットフォームのAI音楽に対する具体的なポリシーを理解しておくことが不可欠です。
Spotifyの厳格なAI保護ポリシー
Spotifyは2025年9月にAI保護ポリシーを大幅に強化しました。特に厳しいのが「アーティストのなりすまし(impersonation)」に対する取り締まりです。
具体的には、以下のような楽曲は削除対象になります特定アーティストの声に酷似した AI 音声を使用、既存アーティストのスタイルを模倣して誤認を誘発、メタデータやアートワークで既存アーティストとの関連を示唆。
HavenのI RUN削除事例が示すように、法的に著作権侵害でなくても、Spotifyの独自判断で削除される可能性があります。安全策として、AI音楽であることを明示し、既存アーティストとの関連を示唆しないことが重要です。
YouTubeのContent ID問題
YouTubeで最も問題になるのがContent IDによる誤検出です。AI音楽が既存曲と類似していると機械的に判定され、広告収益が著作権者に移転されたり、動画自体が削除されたりします。
対策としては、まずYouTube Studioの著作権チェックツールで事前にスキャンすることです。アップロード前に問題が検出されれば、該当部分を修正できます。
また、動画の説明欄にAI生成であることを明記しましょう。「This music is created using Suno AI with a paid commercial license」のように記載すると、誤解を防げます。
もしContent IDに引っかかった場合、異議申し立ての際は具体的な証拠を提示します。Sunoのダッシュボードのスクリーンショット、プロンプト履歴、有料プランの証明などが有効です。
Apple MusicとAmazon Musicの対応
Apple MusicとAmazon Musicは、現時点ではAI音楽に対する明確なポリシーを公表していません。ただし、両プラットフォームとも音楽業界との関係を重視しているため、今後ポリシーが厳格化される可能性があります。
配信する際は、必ず信頼できるディストリビューターを使用しましょう。TuneCore、DistroKid、CD Babyなどの主要ディストリビューターは、AI音楽の取り扱いについてガイドラインを持っています。
特にDistroKidは2025年からAI音楽専用のカテゴリーを設け、適切なメタデータ付与を求めています。「AI-generated」タグを付けることで、プラットフォーム側も適切に処理できるようになります。
法的リスクを最小化する実践的チェックリスト
AI音楽を公開・収益化する前に、必ず確認すべき10項目のチェックリストを提示します。これを守れば、訴訟リスクを大幅に減らせます。
まず、プラン確認です。有料プランで作成したか?無料プランの楽曲を商用利用しようとしていないか?を必ず確認します。Sunoのダッシュボードで作成履歴を見れば、どのプランで作ったか分かります。
次に、プロンプト内容の記録です。使用したプロンプトを必ず保存しておきましょう。特定アーティスト名を使っていないか、後で確認できるようにします。
3つ目は、類似性チェックです。生成された楽曲を主要音楽認識アプリ(Shazam、SoundHound)で検索し、既存曲として認識されないか確認します。認識された場合は使用を避けるべきです。
4つ目は、ボーカルの特徴確認です。生成されたボーカルが特定アーティストに酷似していないか、客観的に評価します。友人や家族に聞いてもらうのも有効です。
5つ目は、メタデータの適切な設定です。アーティスト名、曲名、アルバム名などが既存アーティストを連想させないか確認します。ジャンルタグも適切に設定しましょう。
6つ目は、アートワークの確認です。カバーアートに既存アーティストの写真や名前を使用していないか、商標権を侵害していないかチェックします。
7つ目は、配信プラットフォームのポリシー確認です。各プラットフォームのAI音楽に関するポリシーを読み、遵守しているか確認します。
8つ目は、AI生成であることの明示です。説明文やクレジットに「AI-generated music」と記載することで、誤解を防ぎます。
9つ目は、ライセンス文書の保存です。Sunoの利用規約、有料プラン契約書、支払い証明など、商用利用権を証明できる文書を保管します。
最後10個目は、定期的なポリシー更新チェックです。Sunoや各配信プラットフォームのポリシーは頻繁に更新されるため、月1回程度は最新情報を確認しましょう。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで訴訟の詳細や法的リスク、プロンプトテクニックなど細かく見てきましたが、正直に言うと、過度に怖がる必要はないと思います。ただし、無知は本当に危険です。
個人的には、SunoでAI音楽を作るなら最初から月24ドルのPremierプランに入るのが最も賢明だと考えています。年間288ドル(約4万円)で訴訟リスクから解放されるなら、安い投資です。無料プランで試して「これいいじゃん」と思ってから商用利用しようとすると、結局作り直しになって二度手間です。
プロンプトに関しては、特定アーティスト名は絶対に使わないというシンプルなルールだけ守れば、ほとんどの問題は避けられます。「〇〇風」と書きたくなる気持ちは分かりますが、代わりに「どんな楽器で」「どんな雰囲気で」「どんなテンポで」という音楽的特徴で表現する習慣をつければ、むしろオリジナリティの高い音楽が生まれます。
そして、生成した音楽は必ずShazamで検索してから公開すること。これ、たった30秒でできる作業ですが、後々のトラブルを防ぐ最強の防御策です。既存曲として認識されたら、その時点で使用を諦める勇気も必要です。「ちょっと似てるけど大丈夫だろう」という甘い判断が、HavenのI RUNのような削除につながります。
音楽業界の変化を見ていると、2026年以降は「AI音楽=違法」ではなく「適切なライセンス=合法」という時代になります。Warner、Universal、Sonyといった巨大企業が和解に動いているのは、AI音楽を潰すのではなく、コントロール下に置いて共存する道を選んだからです。
だから、私たちクリエイター側も「どうせグレーゾーンだし」みたいな中途半端な姿勢ではなく、有料プランに入って堂々と商用利用するか、趣味として無料プランで楽しむか、どちらかに割り切った方が結果的に楽です。中途半端が一番リスクが高いんです。
最後に、もし本気でAI音楽で収益を得たいなら、Sunoだけに依存しないことをお勧めします。生成したAI音楽を土台にして、自分でボーカルを差し替えたり、楽器を追加したり、アレンジを加えたりする。そうすれば完全にオリジナル作品になるし、「AI丸投げ」という批判も避けられます。音楽制作ソフトのGarageBandやAbleton Liveを使えば、初心者でもAI音楽をベースに本格的な編集ができます。
結局、技術は道具であって、使い方次第なんです。包丁が料理にも凶器にもなるように、AI音楽も適切に使えば素晴らしいツールですが、無知なまま使えば訴訟リスクになります。この記事で紹介した知識を武器に、安全に、そして堂々とAI音楽を楽しんでください。2026年は「AI音楽元年」として後世に語られる年になるはずですから。
SunoAIを巡る訴訟に関する疑問解決
SunoAIの訴訟で最も重要な争点は何?
最大の争点は「AIのトレーニングにおける著作物の使用がフェアユースに該当するか」という点です。SunoとUdioは、AIが既存の楽曲を学習することは変形的利用でありフェアユースだと主張しています。一方、音楽会社側は、大規模な商業サービスで利益を得ている以上、フェアユースは適用されないと反論しています。裁判所がどう判断するかは、AI業界全体に大きな影響を与えます。
和解した会社と訴訟継続中の会社の違いは?
2026年2月時点で、Warner Music Groupは SunoとUdioの両方と和解しています。Universal Music GroupはUdioとは和解しましたがSunoとは継続中です。Sony Music Entertainmentは両方と訴訟を継続しています。各社の戦略の違いは、AI技術への姿勢や交渉の進捗状況を反映しています。
ストリームリッピングの疑いとは何?
ストリームリッピングとは、YouTubeやSpotifyなどのストリーミングサービスから音楽を違法にダウンロードする行為です。デンマークのKodaは、SunoがYouTubeから楽曲をストリームリッピングして学習データとして使用した疑いを提起しています。これが事実なら、トレーニングデータの取得方法自体が違法となり、フェアユースの主張は成立しなくなります。
今後Sunoで作成した楽曲は削除される可能性がある?
既存の楽曲が削除されることはありませんが、2026年に新しいライセンスモデルが導入されると、現在のモデルで作成した楽曲のダウンロードには有料プランが必要になります。無料ユーザーはストリーミングとシェアのみ可能です。また、Havenの事例のように、特定のアーティストに酷似した楽曲や誤認を招く楽曲は、プラットフォームの判断で削除される可能性があります。
独立アーティストも訴訟に参加できる?
はい、可能です。現在進行中のクラスアクション訴訟は、1972年2月15日以降に登録された著作権を持つすべての独立アーティストを代表することを目指しています。もしクラス認定が承認されれば、該当するアーティストは自動的に訴訟の一部となり、和解金の分配を受ける権利が生じる可能性があります。
まとめ!SunoAI訴訟の現状と今後の展望
SunoAIを巡る訴訟は、2024年6月の提訴から2年弱で対立から協力へと大きく転換しています。Warner Music Groupの和解とパートナーシップ締結は、音楽業界がAI技術を排除するのではなく、ライセンス契約でコントロールする戦略に移行したことを示しています。
しかし、Sony MusicとUniversal Music Groupによる訴訟は継続中であり、デンマークのKodaや独立アーティストからの新たな訴訟も起きています。また、ストリームリッピングの疑いなど、トレーニングデータの取得方法そのものが問われる可能性もあります。
2026年にSunoが導入する新しいライセンスモデルは、AI音楽の未来を占う試金石となるでしょう。有料プランでも完全な所有権が得られない点や、ダウンロード制限の導入など、ユーザーにとっては制約が増える一方で、合法的に安心して使える環境が整いつつあります。
AI音楽を使用する際は、無料プランと有料プランの違いを正しく理解し、商用利用する場合は必ず有料プランに加入すること、そして特定のアーティストに酷似した楽曲や誤認を招く表現は避けることが重要です。訴訟の行方を注視しながら、責任あるAI音楽の利用を心がけましょう。


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