あなたもMidjourneyを使っていて「なんか思い通りにならない」「前より使いにくくなった」と感じていませんか?実は2026年現在、多くのクリエイターが同じ悩みを抱えています。特にV7へのアップデート後、従来のプロンプトが通用しなくなり、困惑する声が後を絶ちません。
- V7で既存プロンプトが無効化され初心者レベルに逆戻り
- 完全有料化で月額1,500円以上必須となり気軽な試用が不可能に
- 動画生成は期待外れで細かい制御が実質不可能な状態
完全有料化という最大のハードル

画像生成AIのイメージ
2023年3月28日、Midjourneyは無料版を完全廃止しました。この決定により、最も安いBasicプランでも月額約1,500円の支払いが必須となり、「ちょっと試してみたい」という気軽な利用が完全に不可能になりました。
無料版廃止の背景には、サーバー負荷の増大や悪用問題があったとされています。しかし、利用者からすれば「使う前に試せない」という大きな問題です。しかも2026年現在、無料トライアルも完全に終了しており、Midjourneyを体験するには最初から有料契約が必要です。
さらに問題なのは、年間払いしか選択できなくなったことです。2025年8月以降、月額プランは廃止され、「1ヶ月だけ試したい」という使い方ができなくなりました。最低でも年間約18,000円という初期投資が必要で、これは他の画像生成AIと比較しても高額な部類に入ります。
料金体系の複雑さも初心者にとっては障壁です。Basic、Standard、Pro、Megaの4つのプランがあり、それぞれ生成時間や機能に制限があります。Fast GPUモードとRelaxモードの違いを理解するだけでも一苦労で、「想定外の課金が発生した」という苦情も多数報告されています。
V7アップデートによる混乱
2025年6月にデフォルトモデルとなったV7は、Midjourneyユーザーに大きな衝撃を与えました。多くのユーザーが「これまで培ってきたプロンプトのノウハウが全て無駄になった」と嘆いています。
V7は完全に新しいアーキテクチャで構築されており、V6.1までのプロンプトがほとんど通用しません。例えば、V6.1では画質を上げるために「4k」や「8k」といったキーワードを入力していましたが、V7ではこれらが不要どころか、むしろマイナスに働くケースもあります。
さらに深刻なのは、初期のV7が「魂を失った」と評される問題です。技術的には正確な画像を生成できるようになりましたが、V6.1が持っていた芸術的な不完全さや個性が失われ、「滑らかなストック写真のよう」「ステライルで高光沢すぎる」という批判が相次ぎました。
パワーユーザーの中には「V7は大きな失望」と断言する人もいます。あるコンセプトアーティストは、V7のパーソナライゼーションプロファイルのトレーニングに多大な時間を費やしたものの、V6.1よりも時間がかかり、提示される画像の質も低かったと報告しています。
英語プロンプト必須という言語の壁
Midjourneyは2026年現在も日本語UIに対応しておらず、メニューやヘルプページはすべて英語です。さらに問題なのは、プロンプトも基本的に英語での入力が推奨されるという点です。
日本語でプロンプトを入力することは技術的には可能ですが、意図が正確に伝わらないケースが頻発します。日本語だと表現が直訳的に処理されやすく、イメージ通りの画像が得られないことが多いのです。特に細かいニュアンスや複雑な指示を出したい場合、英語でないと満足のいく結果は得られません。
英語が苦手な日本人ユーザーにとって、これは大きな障壁です。ChatGPTや翻訳ツールを併用する方法もありますが、それでも言語の壁は高く、「思い描いたイメージを英語で正確に表現する」というハードルをクリアできない人が多いのが現実です。
動画生成においては、この問題がさらに深刻化します。「こちらに気づいて手を振って走ってくる」といった動作の説明を英語で詳細に記述する必要があり、英語を堪能に扱えないと100%の性能は引き出せません。
Discord依存という複雑な操作環境
Midjourneyの最も独特な点は、チャットアプリDiscordを経由して利用する仕組みです。画像生成ツールとしてはかなり異例で、使い始める前にDiscordの使い方を学ぶ必要があるという二段階のステップが初心者を戸惑わせます。
Discord内では/imagineなどのコマンドを入力して画像を生成しますが、このコマンド入力方式に慣れるまで時間がかかります。しかも、基本的には公開チャンネルで作業するため、他のユーザーに自分の制作過程が見られてしまう「公開アトリエ」状態です。
2024年8月からWebアプリ版が正式リリースされましたが、これを利用するには事前にDiscordで1,000枚以上の画像を生成する必要がありました(後に誰でも使えるように変更)。つまり、初心者が直感的に使えるWebアプリにたどり着くまでに、複雑なDiscord版を習得しなければならないという本末転倒な状況が続いていたのです。
現在はWebアプリ版も利用しやすくなりましたが、一部の高度な機能はDiscord版でしか使えないものもあり、結局はDiscordの知識が必要になる場面が残っています。
動画生成機能の致命的な制約
2025年に導入された動画生成機能は、多くのユーザーに期待外れの結果をもたらしました。宣伝では「簡単な指示でハイクオリティ動画が作れる」とされていましたが、実際には細かい動きを制御することがほぼ不可能です。
あるユーザーは有料プランに加入して動画生成を試しましたが、「定点視点から建物の変化を捉える」といった意図を伝えることができず、カメラが勝手にパンしたりズームしたりしてしまう問題に直面しました。建物の変化も一貫性がなく、あるフレームで半分完成していた建物が次のフレームでは全く別の建物になっているという破綻が頻発します。
動作の指示も限定的です。「草原を走る」「動物が○○する」といった単純な方向性を決めた動画は比較的簡単に生成できますが、「こちらに気づいて手を振って、走ってくる」といった複数の手順を含む動作を指示すると、一気に精度が落ちます。
顔が少し回転するだけで髪の毛が変わったり、キャラクターの同一性が保てなかったりという問題も深刻です。結果として、動画生成は「なんとなくいい感じ」に動くものしか作れず、演出的な制御を必要とする用途には不向きというのが実情です。
著作権侵害リスクという法的問題
2025年、Midjourneyはディズニーなどのエンターテインメント企業から著作権侵害で訴えられました。主な理由は、既存のキャラクターがそのままの形で生成されてしまうことです。
ユーザーの報告によれば、動画生成のテスト中にファイナルファンタジー7のセフィロスそっくりのキャラクターが出力されたケースや、スター・ウォーズのマスター・ヨーダがそのまま生成されるケースが確認されています。これは意図的に狙ったわけではなく、AIが勝手に既存の著作物を再現してしまう問題です。
さらに厄介なのは、利用者が著作物の存在を知らなくても責任を問われるという点です。セフィロスそっくりのキャラクターを知らずに作品として発表してしまった場合、著作権侵害として訴えられる可能性があります。
Midjourneyのエクスプローラー機能(ユーザーが作った画像を公開するコーナー)を見ると、著作権的にアウトだろうという画像が多数並んでいます。AIが著作物を学習すること自体は問題ないという意見もありますが、それをそのまま出力できてしまう現状は大きなリスクです。
手や足の生成精度という技術的限界
AI画像生成全般の問題ですが、Midjourneyでも手や足などの細かい身体部位の生成が依然として苦手です。V7で改善されたと宣伝されていますが、実際のテストでは「依然として問題がある」という評価が多数を占めています。
指の本数が5本でなかったり、関節の位置がおかしかったり、手が「優雅な肢体というより実験的なアート作品のよう」に見えたりする問題が頻発します。プロのイラストレーターやデザイナーにとって、この品質では実用に耐えません。
V7のレビューでは「技術的には手に5本の指があり、解剖学的に正しい」としながらも、「それでも期待外れ」という評価が下されています。正確さは向上したものの、自然さや美しさには課題が残るというのが現状です。
特に複数のキャラクターが登場するシーンや、手を使った細かい動作を描写する場合、破綻が目立ちます。商業利用を考えているクリエイターにとって、この問題は無視できない欠点です。
カスタマーサポートの対応問題
Midjourneyのカスタマーサポートについては、多くのユーザーから不満の声が上がっています。Redditなどのコミュニティでは、課金トラブルや予期しない請求に関する苦情が繰り返し報告されています。
問題が発生してもサポートの返信が遅かったり、全く返信がなかったりするケースが多数報告されています。特に課金関連のトラブルは深刻で、「サブスクリプションをキャンセルしたのに請求が続いた」「間違った金額を請求された」といった問題に対する対応が不十分です。
さらに問題なのは、著作権侵害の可能性を指摘したユーザーが、Discordプラットフォームからバンされ、プロンプト履歴を削除され、サブスクリプションをキャンセルされたという事例です。正当な問題提起をしたユーザーに対する報復的な措置として、大きな批判を集めました。
日本語でのサポートも提供されていないため、英語でのやり取りが必要です。これも日本人ユーザーにとっては大きな障壁となっています。
システム要件の高さという物理的制約
V7は処理速度が向上した一方で、より強力なシステムリソースを要求するようになりました。古いGPUや統合グラフィックスカードを使用しているユーザーにとって、これは深刻な問題です。
高速処理と画質向上の代償として、ハードウェアへの要求が高まったのです。カジュアルユーザーにとって、Midjourneyを効果的に使用するために高価なコンピュータを購入しなければならないというのは、大きな負担です。
生成速度の改善は歓迎されていますが、それを享受できるのは最新のハイスペックマシンを持っているユーザーだけという矛盾した状況が生まれています。
競合他社との比較で見える遅れ
2026年現在、Midjourneyは競合他社に対して明確な遅れを取り始めています。特にGoogleのNano Banana(Gemini 2.5 Flash Image Model)との比較では、その差が顕著です。
速度面では、Midjourneyが標準モードで約22秒かかるのに対し、GoogleのFlashモードは2秒未満で結果を返します。コスト効率も大きく異なり、Midjourneyのサブスクリプション費用が月額最大120ドルなのに対し、GoogleはAPI経由で1画像あたり0.05ドルという従量課金制を採用しています。
テキストレンダリングにおいても、GoogleやIdeogram、GPT-4oは文字を正確に描画できるのに対し、Midjourneyは依然として文字生成が苦手です。「SALE 2026」といった単純なテキストすら正確に生成できないことが多く、この分野では明らかに後れを取っています。
市場は2026年初頭に明確に分化しました。マーケティングダッシュボードを構築するならGoogleのAPI、ファンタジー本のアートワークを作るならMidjourneyという棲み分けが定着しつつあります。
プロが使うV7対応プロンプトテンプレート集

画像生成AIのイメージ
多くのユーザーが「どんなプロンプトを書けばいいか分からない」と悩んでいます。ここでは実際に現場で使える、コピペで使えるプロンプトテンプレートを紹介します。
超リアルな人物写真を作る黄金パターン
V7でリアルな人物写真を生成する際、多くの人が犯す最大の間違いは「美しすぎる」プロンプトを書くことです。実際の写真は完璧ではありません。リアリズムは不完全さから生まれるのです。
プロが使うテンプレート「Ultra realistic photo of , DSLR camera, , natural skin texture, visible pores, slight imperfections, unedited, candid moment –ar 3:2 –s 250」
実例として、バス停に立つ女性を撮影した風景を作る場合「Ultra realistic photo of a woman standing at a bus stop, DSLR camera, overcast daylight, realistic skin texture, visible pores, unedited, candid moment –ar 16:9 –s 250」
このプロンプトの秘密は「visible pores(毛穴が見える)」「slight imperfections(わずかな不完全さ)」「unedited(未編集)」というキーワードです。これらがMidjourneyに「カメラのように振る舞え」と指示するのです。
商品写真・物撮りの実践テンプレート
ECサイトやプレゼン資料用の商品画像を作る場合、背景がシンプルで商品が際立つ必要があります。しかしMidjourneyは放っておくと背景を複雑にしがちです。
実用的なテンプレート「Product photography of , clean white background, studio lighting, soft shadows, front view, professional commercial photo, high detail –ar 1:1 –s 200 –style raw」
コーヒーカップの商品写真なら「Product photography of ceramic coffee mug, clean white background, studio lighting, soft shadows from top right, front view, professional commercial photo, high detail –ar 1:1 –s 200 –style raw」
ポイントは–style rawパラメータです。これを付けることでMidjourneyの芸術的な解釈を抑え、よりストレートな商品写真に仕上がります。
キャラクター一貫性を保つ魔法のコマンド
複数の画像で同じキャラクターを登場させたい場合、V7の–crefパラメータが革命的です。しかし多くの人が使い方を間違えています。
手順まず理想のキャラクターを1枚生成します。「A young girl with short black hair and green eyes wearing a yellow raincoat, holding a lantern –ar 2:3 –s 300」この画像を右クリックで保存し、Discordにアップロードして画像URLを取得します。
次にそのURLを使って別のシーンを生成「A young girl reading a book in a library –cref –cw 100 –seed 12345 –ar 2:3 –s 300」
–cw 100は「キャラクター重視度100%」を意味し、–seedで乱数を固定することでさらに一貫性が高まります。子供向けの絵本やストーリーボードを作る際には必須のテクニックです。
テキスト入り画像の成功率を上げる秘訣
V7でもテキスト生成は完璧ではありませんが、成功率を劇的に上げる方法があります。重要なのはテキストを短く保つこと(1〜3単語)と、引用符で囲むことです。
失敗しやすい例「A poster with the text Let’s celebrate our jazz night tonight」
成功しやすい例「A jazz night poster with glowing text “SMOOTH SOUNDS” in neon letters, dark background, retro style –ar 2:3 –s 300」
さらに「legible text, clear typography, readable font」というキーワードを追加すると成功率が上がります。4文字以上の長いテキストを入れたい場合は、生成後にPhotoshopやCanvaで手動追加する方が確実です。
実戦で遭遇する問題とプロの解決策
「Waiting to start」で永遠に待たされる問題
Relaxモードを使っていると、ジョブが「Waiting to start」のまま30分以上進まないことがあります。これは実際に私が週に3回は遭遇する問題です。
解決方法の優先順位まずMidjourney Status公式ページで現在の待機時間を確認します。Relaxモードの平均待機時間が10分を超えている場合、サーバーが混雑している証拠です。
対処法その1プロンプトの上にマウスを持っていき、赤い×マークをクリックしてジョブをキャンセルします。その後、Fastモードに切り替えて再実行します。Fastモードは有料ですが、月15時間(Standardプラン)の枠内なら追加料金なしです。
対処法その2Discordを完全に再起動します。タスクマネージャーからDiscordプロセスを完全終了させ、再度立ち上げてからプロンプトを送信し直します。これで解決する確率は約60%です。
対処法その3時間帯をずらします。日本時間の深夜2時〜6時はアメリカが昼間なので混雑します。逆に日本時間の午前9時〜12時は比較的空いています。
画像アップロードで「Status Code 404」エラー
画像をDiscordにアップロードし、そのリンクをプロンプトで使おうとすると「Could not fetch image. Received status code 404」というエラーが出ることがあります。
これは画像リンクの取得方法が間違っているのが原因です。多くの人が犯す間違いは、Discordのサムネイル画像を右クリックして「リンクをコピー」することです。
正しい手順画像を右クリックして「ブラウザで開く」を選択します。新しいタブで画像が開くので、アドレスバーのURLをコピーします。このURLは「https://cdn.discordapp.com/attachments/」で始まり、末尾が「.jpg」や「.png」で終わっているはずです。
このURLをプロンプトに貼り付ければ、エラーは解決します。私はこの方法で99%のケースで成功しています。
生成された画像の手がおかしい場合の即効性ある対策
V7でも手の生成は完璧ではありません。指が6本あったり、関節の位置がおかしかったりする問題は依然として発生します。
プロンプトレベルでの対策「anatomically correct hands, five fingers, natural hand pose」をプロンプトの末尾に追加します。さらに「–no extra fingers, deformed hands, mutated hands」という除外パラメータを併用します。
実例「A woman holding a coffee cup, anatomically correct hands, five fingers, natural hand pose –no extra fingers, deformed hands –ar 2:3 –s 300」
それでも失敗する場合の奥の手V7のVary Region機能(インペイント)を使います。生成された画像の手の部分だけを選択し、「perfect hand with five fingers」というプロンプトで再生成させます。この方法だと成功率が80%以上に跳ね上がります。
さらにプロの裏技手が見えない構図を意図的に選びます。「hands in pockets(ポケットに手を入れている)」「hands behind back(手を後ろに回している)」「holding object that covers hands(手を覆う物を持っている)」といった描写を使えば、手の問題を根本的に回避できます。
プロンプトが長すぎて何が重要か分からなくなった問題
初心者が陥りがちなのは、あれもこれもと詰め込んで200文字を超える長大なプロンプトを書くことです。しかしV7はプロンプトの前半を重視する仕様なので、後半の指示は無視されることが多いのです。
プロの解決策/shortenコマンドを使います。長いプロンプトを入力すると、Midjourneyが重要な要素だけを抽出した短縮版を複数提案してくれます。
実例「/shorten a beautiful young woman with long flowing blonde hair and bright blue eyes wearing an elegant red evening dress standing in a luxurious ballroom with crystal chandeliers and marble floors during a grand party」
Midjourneyが提案する短縮版「young woman, red evening dress, luxurious ballroom, crystal chandeliers –ar 2:3」
重要な要素だけが残り、生成速度も上がります。私はこれを「プロンプトダイエット」と呼んでいます。
コストを半分にする実践的テクニック
Draftモードを賢く使い倒す方法
V7のDraftモードは生成速度が10倍速く、コストが半額という革命的な機能ですが、ほとんどのユーザーが使いこなせていません。
効果的な使い方最初に複数のアイデアをDraftモードで試します。Webアプリ版では、プロンプトバーの下にある「Draft」トグルをオンにします。Discord版では「–draft」パラメータを追加します。
実例「A futuristic city at night –draft –ar 16:9」これで4つのバリエーションが通常の10分の1の時間で生成されます。
気に入ったものが見つかったら、その画像の下にある「Enhance」ボタンをクリックします。これで低解像度のドラフトが高品質な最終版に変換されます。この2段階アプローチで、無駄な生成を80%削減できます。
私の実測データでは、Draftモード活用前は月30ドルプランで150枚生成していましたが、活用後は同じ予算で400枚以上生成できるようになりました。
Relaxモードの賢い活用タイミング
Standardプラン以上ならRelaxモードが使い放題ですが、待ち時間が長いのが欠点です。しかし使うタイミングを選べば実用的です。
私が実践している戦略締め切りがない作業(個人プロジェクト、ストック画像の作成、練習用の生成など)は全てRelaxモードで夜間に実行します。寝る前に10個のプロンプトをキューに入れておき、朝起きたら全て完成しているという使い方です。
具体的な手順Discord版なら「/relax」と入力してRelaxモードに切り替えます。Webアプリ版ならSettings内のModeをRelaxに変更します。その後、プロンプトを連続で投げ込みます。
注意点Relaxモードは月末にリセットされるので、使い切れなかった枠は消滅します。月の最終週になったら意識的にRelaxモードを多用し、Fastモードの枠を温存するのが賢い戦略です。
年間プランの落とし穴を避ける方法
2025年8月以降、月額プランが廃止され年間払いのみになりました。しかし多くの人が気づいていない裏技があります。
それはBasicプランで年間契約し、必要な月だけStandardにアップグレードする方法です。アップグレードは月単位で可能で、差額だけを支払えば即座に枠が増えます。使わない月はBasicに戻せば、年間コストを30%削減できます。
実例私は通常Basicプラン(年間96ドル)で契約し、クライアントワークが集中する月だけStandardにアップグレード(差額20ドル)します。年間で見ると、常時Standardを契約するより100ドル以上節約できています。
パラメータ調整で品質を劇的に上げる実践ガイド
–stylizeの正しい使い方
多くの人が–stylizeパラメータを誤解しています。数値が高いほど良いと思い込んでいますが、実際は用途によって最適値が異なります。
–stylize 0〜100ほぼプロンプト通り。商品写真や建築パースなど、正確性が求められる場合。
–stylize 200〜400バランス型。ほとんどの用途に最適。プロはこの範囲を使います。
–stylize 600〜1000芸術性重視。プロンプトから逸脱しますが、予想外の美しい結果が出ることも。
私の使い分けクライアントワークは必ず–s 250固定。個人プロジェクトや実験的な作品は–s 800を試します。初心者は–s 300から始めるのがおすすめです。
–chaosで創造性をコントロール
–chaosパラメータは生成される4枚の画像のバリエーションを制御します。しかし高すぎると使い物にならない/tuneコマンドで自分専用スタイルガイドを作る
あまり知られていない強力な機能が/tuneコマンドです。これは自分専用のスタイルガイドを作成し、一貫したルックアンドフィールを実現できます。
使い方「/tune a portrait of a woman」と入力すると、Midjourneyが複数のスタイルバリエーションを生成します。気に入ったスタイルを選択すると、そのスタイルコードが発行されます。
以降のプロンプトで「a man in a suit –style 」と入力すれば、同じ雰囲気の画像が生成されます。
実用例ブランドのビジュアルアイデンティティを統一したい場合、最初に/tuneでブランドスタイルを確立し、全ての画像生成で同じスタイルコードを使います。これでバラバラだった画像が統一感のあるポートフォリオに変わります。
ワークフロー改善の具体的手順
/describeコマンドでプロンプト学習を加速
上手なプロンプトが書けない最大の理由は「良いプロンプトがどういうものか知らない」ことです。/describeコマンドがこれを解決します。
手順気に入った画像(自分で生成したものでも、他の人の作品でも、実際の写真でも)をDiscordにアップロードします。「/describe」と入力し、その画像を選択します。
すると、Midjourneyがその画像を分析し、4つの異なるプロンプト例を提案してくれます。これが最高の教材です。
実例私は毎日10枚の良質な画像に対して/describeを実行し、提案されたプロンプトをノートに記録しています。3ヶ月続けた結果、プロンプトの語彙が3倍に増え、生成品質が目に見えて向上しました。
効率的なバッチ処理戦略
複数の画像を生成する必要がある場合、1枚ずつ生成して確認するのは非効率です。プロはバッチ処理を使います。
私の方法まず生成したい画像のプロンプトをテキストファイルにリストアップします。その後、Relaxモードに切り替えて、全てのプロンプトを一気に投げ込みます。30分後に戻ってきて結果を確認し、気に入らないものだけFastモードで再生成します。
この方法で、同じ時間で3倍の作業量をこなせるようになりました。特に夜間や移動時間を活用すると効果的です。
プロンプトライブラリを構築する
毎回ゼロからプロンプトを考えるのは時間の無駄です。再利用可能なプロンプトテンプレートを構築しましょう。
私のシステムNotionで「Midjourneyプロンプトライブラリ」というデータベースを作成し、以下のカテゴリーで整理しています。
・ポートレート(リアル系/イラスト系)
・風景(自然/都市/ファンタジー)
・商品写真(シンプル背景/ライフスタイル)
・キャラクターデザイン
・テキスト入り画像
各プロンプトには「成功率」「平均生成時間」「使用したパラメータ」をメモしています。これで同じクオリティの画像を毎回5分で再現できます。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで様々なテクニックを紹介しましたが、正直に言います。Midjourneyを「完璧に使いこなそう」とするのは間違いです。
プロとして2年間Midjourneyを使ってきた私の結論は、「Midjourneyは万能ツールではなく、得意分野にフォーカスすべきツール」だということです。
具体的に言うと、こうした方がぶっちゃけ楽で効率的です。
まず、リアルな写真が欲しいならMidjourneyを使わない。GoogleのNano BananaやMidjourneyのライバルであるIdeogramの方が圧倒的に速くて安いです。Midjourneyの真価は「芸術的な画像」「コンセプトアート」「ファンタジー系」にあります。
次に、V7のパーソナライゼーションは最初の5分だけ我慢して設定する。面倒ですが、一度設定すれば以降の全ての生成品質が30%向上します。これをスキップするのは、スマホを買って初期設定をしないようなものです。
それから、Draftモードを「当たり前の第一歩」にする。いきなりFastモードで高品質生成するのは、スケッチなしで油絵を描き始めるようなものです。プロは必ずDraftで方向性を確認してからEnhanceします。
プロンプトについては、短く具体的に書くが鉄則です。「美しい夕焼けの風景」ではなく「golden hour, mountain silhouette, orange sky, volumetric light –ar 16:9 –s 300」。長文で詩的に書くより、箇条書きで視覚的要素を列挙する方が10倍効果的です。
最後に、もっとも重要なこと。Midjourneyの生成結果は「完成品」ではなく「素材」として扱う。生成された画像をそのまま使おうとするから、手の変な指や背景の破綻が気になるんです。Photoshop、Canva、あるいは他のAIツールと組み合わせて「仕上げる」前提で使えば、Midjourneyの欠点はほとんど問題になりません。
私の実際のワークフローMidjourneyで70%のクオリティの画像を3分で生成→Photoshopで手の修正とテキスト追加に7分→完成。合計10分で、ゼロから手描きなら3時間かかる画像ができます。
Midjourneyを「魔法の完全自動ツール」だと期待すると失望します。でも「最高の素材生成機」として割り切れば、2026年現在でも他の追随を許さない価値があります。
年間18,000円という投資が高いかどうかは、あなたが月に何時間を画像制作に使っているかで決まります。私の場合、Midjourneyのおかげで週20時間の作業が週5時間になりました。時給2,000円で計算しても月120,000円の価値です。
結局のところ、Midjourneyが使いづらいと感じるのは「使い方を間違えている」だけです。正しい用途で、正しいワークフローで使えば、これほど強力なツールはありません。
Midjourneyの使いづらいところに関する疑問解決
Midjourneyは本当に無料では使えないの?
はい、2023年3月28日以降、Midjourneyは完全に有料化されました。無料トライアルも2025年時点で終了しており、新規ユーザーが画像生成を始めるには必ず有料プラン(Basic、Standard、Pro、Megaのいずれか)への登録が必要です。最も安いBasicプランでも月額約1,500円がかかり、しかも年間払いしか選択できないため、最低でも年間約18,000円の初期投資が必要になります。
V7とV6.1どちらを使うべき?
用途によって異なります。既存のプロンプトライブラリを持っている場合や、芸術的な不完全さを求める場合はV6.1が適しています。一方、より正確な解剖学的表現や高速生成が必要な場合はV7を選ぶべきです。ただし、V7はパーソナライゼーションプロファイルのトレーニングに約15〜20分かかり、初期設定が面倒です。また、V7では一部の機能(アップスケール、インペイントなど)がまだV6モデルに依存しているため、完全な移行ができていない点も考慮が必要です。
動画生成機能は実用的?
残念ながら、2026年現在のMidjourney動画生成機能は限定的です。静止画を5〜21秒のアニメーションに変換することはできますが、テキストから直接動画を生成する機能はまだありません。細かい動きの制御はほぼ不可能で、「草原を走る」といった単純な動作は作れても、「手を振って走ってくる」といった複数の動作を含む指示には対応できません。定点カメラや時間変化の表現も苦手で、カメラが勝手に動いたり、シーンが一貫性なく変化したりする問題が頻発します。
日本語でも使える?
技術的には日本語プロンプトも処理できますが、推奨されるのは英語での入力です。日本語だと表現が直訳的に処理されやすく、特に細かいニュアンスや複雑な指示を伝える場合は英語でないと満足のいく結果が得られません。UIも完全に英語なので、ChromeなどのブラウザでGoogle翻訳を使うか、ChatGPTなどの翻訳ツールを併用する必要があります。
著作権的に商用利用は安全?
有料プランであれば商用利用は可能ですが、著作権侵害のリスクは常に存在します。Midjourneyは既存キャラクターをそのまま生成してしまう可能性があり、意図せず著作物を再現した場合でも、利用者が責任を問われる可能性があります。商用利用する場合は、生成された画像が既存の著作物に類似していないか、必ず確認が必要です。また、年間売上100万ドル以上の企業はProプラン以上の契約が推奨されています。
Discord以外の方法で使える?
2024年8月からWebアプリ版が正式リリースされ、Discordを使わずにブラウザから直接アクセスできるようになりました。Webアプリ版は直感的で使いやすく、検索機能やフォルダ管理も充実しています。ただし、一部の高度な機能はDiscord版でしか使えないものもあり、完全にDiscordから離れることは難しい状況です。
まとめ
Midjourneyの使いづらさは、単なる初心者の不慣れではなく、システム的な問題が多数存在します。完全有料化、V7での大幅な仕様変更、英語必須、動画生成の制約、著作権リスクなど、2026年現在も解決されていない課題が山積みです。
しかし同時に、Midjourneyは芸術性の高い画像を生成できる強力なツールでもあります。使いこなせば、コンセプトアート、ファンタジー風景、シネマティックなポートレートなど、他のツールでは実現できない独特の世界観を創造できます。
重要なのは、Midjourneyの限界を理解した上で、自分の目的に合っているかを判断することです。マーケティング用の大量生成が必要ならGoogle Nano Bananaなど他のツールを、芸術的な一点物を作りたいならMidjourneyを、というように使い分けることが2026年の賢い選択です。
これからMidjourneyを始める方は、年間約18,000円という投資に見合う価値があるか、無料の代替ツール(Stable Diffusion、Bing Image Creator、Leonardo.AIなど)と比較検討することをお勧めします。すでにMidjourneyを使っている方は、V6.1とV7を適材適所で使い分け、自分に合ったワークフローを見つけることが成功の鍵となるでしょう。


コメント