Gemini CLIを使おうとしたときに直面する「ログインできない」という問題。特に、「Failed to login. Message: This account requires setting the GOOGLE\_CLOUD\_PROJECT env var」というエラーメッセージが表示された場合、どのように対処すべきか悩んでいませんか?この記事では、この問題を解決するための具体的な手順とコツを、わかりやすく解説します。Gemini CLIを使用する際の基本的な設定から、環境変数の設定、APIの有効化まで、初心者でも理解できる内容を盛り込み、エラー解消に必要な知識を提供します。
Gemini CLIのログインエラーとは?発生する原因とその背景

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Gemini CLIを使うときに、最も多く見られるログインエラーが、Google Cloudプロジェクトの設定に関する問題です。特に、「Failed to login. Message: This account requires setting the GOOGLE\_CLOUD\_PROJECT env var」というエラーメッセージは、Google Cloudの設定が不完全であることを示しています。初心者には少し敷居が高いかもしれませんが、この記事ではその原因を深掘りし、問題を解決するためのステップをわかりやすく解説します。
Gemini CLIログインエラー解決法2つの簡単なステップ
まず最初に確認すべきは、Google CloudプロジェクトIDの設定とAPIの有効化です。これさえ押さえれば、Gemini CLIのログインエラーは簡単に解消できます。
ステップ1: プロジェクトIDの設定
Gemini CLIは、どのGoogle Cloudプロジェクトを使用すべきかを認識できないため、このエラーが発生します。この場合、まずはGoogle CloudコンソールでプロジェクトIDを確認しましょう。以下の手順で設定できます
- Google Cloud Consoleにログインし、「プロジェクト」を選択します。
- 「プロジェクトID」をコピーしておきます。
- ターミナルを開き、次のコマンドを実行して環境変数を設定します
export GOOGLE_CLOUD_PROJECT=your-project-id
これで、次回Gemini CLIコマンドを実行したときに、この設定が反映されるようになります。
ステップ2: APIの有効化
Google Cloudプロジェクトに紐づいているAPIが無効になっている場合、次のエラーメッセージが表示されます「API Error: … “PERMISSION\_DENIED” … “Gemini for Google Cloud API has not been used in project … or it is disabled.”」このエラーは、Gemini CLIが必要とするAPIがまだ有効化されていないために発生します。
解決策としては、以下の手順でAPIを有効化します
- Google Cloud Consoleに再度ログインします。
- APIとサービスのダッシュボードに移動し、「Gemini for Google Cloud API」を検索します。
- APIを選択し、有効化ボタンをクリックします。
これで、APIの設定が完了し、再度Gemini CLIを実行すると問題なく動作するはずです。
APIが有効にならない場合の対処法
もし、APIを有効化できない場合、最も多い原因は、Google Cloudプロジェクトに請求先アカウントが正しくリンクされていないことです。これを解決するためには、以下の手順で請求先アカウントの設定を確認します
- Google Cloud Consoleで「請求」セクションを開きます。
- 請求先アカウントが正しく設定されていることを確認します。
- もしリンクされていない場合、指示に従って請求アカウントをリンクしてください。
これで、APIの有効化やGemini CLIの利用に必要な設定が整います。
Gemini CLIログインエラー解決に必要な追加の設定と注意点
場合によっては、APIを有効化してもエラーが続くことがあります。特に、Gemini CLIを使用するには、さらに以下の設定が必要になることがあります。
追加設定1: その他の必要なAPIの有効化
上記の「Gemini for Google Cloud API」以外にも、Google Cloud内のさまざまなAPIが関与している可能性があります。もし問題が解決しない場合は、次のAPIも有効化してみてください
- Cloud Resource Manager API
- Cloud Storage API
- Cloud Billing API
これらのAPIを有効にすることで、エラーが解消されることがあります。
追加設定2: クレデンシャルの確認
Google Cloudのクレデンシャル設定が間違っている場合、CLIの認証エラーが発生することがあります。以下の手順で、クレデンシャルが正しく設定されているか確認します
- ターミナルで、
gcloud auth list
を実行し、ログイン中のGoogleアカウントが表示されるか確認します。
- もし表示されていない場合、
gcloud auth login
で再ログインしてください。
- さらに、
gcloud config set project your-project-id
でプロジェクトを再設定します。
Gemini CLIログインエラー解決に関するよくある質問
Q1: Google CloudプロジェクトIDを設定してもエラーが解決しません。
プロジェクトIDの設定後にAPIが無効になっていることがあります。Google Cloud ConsoleでAPIの有効化を確認し、それでも解決しない場合は、クレデンシャルや請求先アカウントの設定を再確認してください。
Q2: APIの有効化後も「PERMISSION_DENIED」が表示されます。
「PERMISSION\_DENIED」エラーが表示される場合、APIの設定に加えて、Google Cloudの請求先アカウントが正しくリンクされているか確認してください。これが原因でエラーが発生することがあります。
まとめ
Gemini CLIのログインエラー「Failed to login. Message: This account requires setting the GOOGLE\_CLOUD\_PROJECT env var」を解決するためには、まずプロジェクトIDを設定し、APIを有効化することが最も重要です。これらの設定を正しく行うことで、Gemini CLIを問題なく利用できるようになります。また、エラーが続く場合は、Google Cloudの請求先アカウントやクレデンシャルの確認も忘れずに行いましょう。
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