驚愕のGeminiスライド生成60枚超を完全自動化する実践ガイド徹底解説

「Gemini スライド 生成って便利そうだけど、実際に使うとイマイチ自分のスライドにならない…」「勝手にそれっぽい資料は出てくるけど、登壇にそのまま使えるレベルじゃない…」そんなモヤモヤを感じていませんか？

この記事は、NotebookLM（Gemini搭載）を使って実際に60ページ超の登壇スライドを作ったリアルな経験をベースに、「どうすればAIに自分の意思をきちんと込めたスライドを作らせられるのか？」を徹底的に分解したガイドです。

単に機能紹介をするのではなく、次のような悩みを一気に解消することをゴールにしています。

ここからじっくり読めば、あなたも「なんとなくAIが作ったそれっぽい資料」から卒業し、自分のストーリーをGeminiに再現させるところまで到達できます。

Geminiスライド生成で多くの人がハマる「3つの罠」

まずは、NotebookLMやGeminiでスライドを作るときに、ほとんどの人がハマりがちなポイントを整理しておきます。これを知っておくだけで、「なんでうまくいかないんだ…」というストレスがかなり減ります。

罠1きれいだけど「自分の講演」ではないスライド問題

NotebookLMの「スライド資料」機能は、ソースに入れたPDFやテキストから、驚くほど綺麗なスライドを一発生成してくれます。図表もそれっぽく、構成もそこそこ筋が通っているので、最初は本当に感動します。

でも、使い込むほどに違和感が出てきます。

それは、「自分が本当に話したいこと」になっていないからです。

NotebookLMは、ソースにある情報の「平均値」から、それっぽい内容を拾ってきます。その結果、これまで書いた原稿や資料の中で、よく出てくるフレーズやテーマだけが強調され、今回の登壇や会議の『目的』に合っていないスライドができがちです。

罠2チャットに書いたプロンプトがスライドに反映されない

多くの人がやりがちなのが、チャットエリアでこう指示する方法です。

「このイベント向けにスライドを作成してください」「ターゲットはエンジニアで、45分の講演です」

しかしNotebookLMでは、チャットエリアの指示だけではスライドPDFは出力されません。返ってくるのは「講演用スライド案」などのテキストで、Studio側の「スライド資料」には反映されないのです。

つまり、スライド生成専用のプロンプト入力欄を使わない限り、いくらチャットで丁寧に指示しても無視されます。ここを理解していないと「Gemini、話聞いてる？」状態になります。

罠3どう頑張っても20シート前後しか作れない

NotebookLM Proで試してみると、プロンプトを工夫しても15〜20シート前後で頭打ちになるケースが多いです。

「45分の基調講演だから60枚くらい欲しい」「教育用途で細かく段階を分けたスライドがほしい」と思っても、一発生成では届きません。ここを力技で何度もガチャを回していると、時間だけ溶けてメンタルが削られることになります。

この3つの罠を避けるには、Geminiに“丸投げ”するのではなく、自分の意思をファイルとプロンプトの設計に埋め込むことがカギになります。

NotebookLM×Geminiで「意思のあるスライド」を作る全体像

ここからは、実際に60ページ超のスライドを作ったときに使ったワークフローの全体像を整理します。ざっくり言うと、次のような流れです。

まずは「原稿ストック」をソースに集約する

NotebookLMの最大の強みは、自分で選んだソースだけをGeminiに読ませられることです。ここを活かすために、まずは過去の原稿や登壇資料を整理しておきます。

例えば、次のようなものをPDFやテキストにしてソースに登録します。

こうしておくことで、後から「自分の文体」や「得意な話」が反映されたスライドが出てきやすくなります。

ストーリーを「Agenda.txt」という1つのファイルで定義する

次に重要なのは、スライドのストーリーをファイルとして切り出すことです。

ここで登場するのが、記事中でも何度も出てきた「Agenda.txt」方式です。これは簡単に言うと、次のような情報を1つのテキストファイルにまとめたものです。

項目	Agenda.txtに書く内容の例
講演タイトル	開発が変わる！ミライが変わる！生成AIのイマ
ターゲット	インフラエンジニア・クラウドネイティブ開発者向けの基調講演であることを明記します。
ゴール	参加者が生成AI時代の開発・学びの変化を自分ごととして理解することをゴールとします。
章立て	誰のためのインターネット／なくなるアプリ／なくなるプログラマー／変わる学び、などを章として整理します。
ソースとの紐づけ	「第2章は資料1と資料2を中心に参照」など、NotebookLMに読ませたいファイル名を明示します。

このAgenda.txtこそが「あなたの意思」そのものです。NotebookLMのソースにアップロードしておくことで、「何を話したいのか」をGeminiに伝える“設計図”になります。

NotebookLMの3カラム構成を理解して役割分担する

NotebookLMの画面は大きく次の3エリアに分かれています。

Gemini スライド 生成の観点では、特に右側Studioエリアの「スライド資料」ボタンと鉛筆アイコンが超重要です。ここを使いこなせるかどうかで、スライドの質が大きく変わります。

60枚超のスライドを作る実践ステップ

ここからは、実際に60枚超のスライドを作成したときの具体的な手順を、できるだけ再現性のある形で紹介します。

ステップ1ノートブックを作成し、すべてのソースを投入する

最初に行うのは、今回の登壇・プレゼン用に専用ノートブックを1つ作ることです。そのうえで、次のような流れで準備を進めます。

1. NotebookLMで新しいノートブックを作成し、名前をイベントや案件名にして管理しやすくします。
2. 過去スライドのPDF、技術ブログ記事、企画書、メモなど、関連するファイルをすべてソースエリアに追加します。
3. 先ほど作成したAgenda.txtもソースとして追加し、他の資料と同じように参照できる状態にしておきます。
4. 必要に応じて、チャットエリアで「このソースを要約して」などと指示し、内容をざっと把握しながら取捨選択します。

ここまでで、Geminiに読ませたい“自分専用の知識ベース”が出来上がります。

ステップ2スライド用プロンプトは「鉛筆マーク」から入力する

次に、Studioエリアの「スライド資料」ボタンに注目です。このボタンには小さな鉛筆アイコンが重なって表示されています。

この鉛筆アイコンをクリックすると、「作成するスライドについて説明してください」というテキストボックスが出てきます。ここが、Gemini スライド 生成専用のプロンプト入力欄です。

ポイントは次の2つです。

• チャット欄に書いた指示はスライド生成には使われないため、必ずこの鉛筆マークのテキストボックスに書く必要があります。
• ここは見た目は小さい入力欄ですが、遠慮せずに長いプロンプト（Agenda.txtをほぼ丸ごと）を貼り付けてしまって問題ありません。

おすすめは、Agenda.txtの中身をベースにしつつ、次のような指示を具体的に書き足すことです。

• 想定聴衆（例インフラエンジニア、学生、経営層など）を明確に書きます。
• 時間（例45分、90分など）と、それに対してほしいスライド枚数を指定します。
• 「必ず章構成に沿ってスライドを作ること」「ストーリーを途中で変えないこと」などの制約条件を書きます。

プロンプトを入力して「生成」を押すと、ようやくあなたの意思を反映したスライドが出てきます。

ステップ320シート制限を「分割設計」で乗り越える

とはいえ、一度に作れるスライド枚数には実質上限があります。多くのケースでは15〜20シート程度のスライドしか生成されません。

この制約はプロンプトの工夫だけではなかなか突破できないため、発想を変えて「章ごとに分割してスライドを生成する」方法を取ります。

例えば、次のように分割するイメージです。

• 第0章表紙・Agenda・自己紹介（約10枚）
• 第1章誰のためのインターネット（約20枚）
• 第2章なくなるアプリ／なくなるプログラマー（約20枚）
• 第3章変わる学び（約20枚）

各章ごとに、先ほどの鉛筆アイコンのプロンプト欄に次のようなイメージで指示を書きます。

「Agenda.txtの構成のうち、第1章『誰のためのインターネット』に対応する部分だけを使って、20スライド前後を作ってください。事例はソースファイル〇〇.pdfと△△.pdfを優先的に参照してください。」

こうすることで、各章ごとに20枚前後のスライドを作ることができ、最終的には60〜70枚規模のスライドセットに仕上げられます。

ステップ4最終的な仕上げはプレゼンツール側で行う

NotebookLMで生成されるスライドはPDF形式で、しかも中身はほぼ「画像」として扱われます。そのため、テキストを直接編集するのはかなり難しいです。

現実的には次のような流れがおすすめです。

1. NotebookLMで生成された各章のPDFを開き、画面キャプチャで1ページずつ画像として取り出します。
2. PowerPointやGoogleスライドなど、いつも使っているプレゼンツールの1ページに1枚ずつ貼り付けます。
3. 上から図形やテキストボックスを重ねる形で、タイトルの修正、誤字の修正、アイコンの差し替えなどを行います。
4. 不要なスライドを削除したり、順番を入れ替えたりして、実際の登壇用のストーリーに調整します。

この工程だけ聞くとかなり泥臭く感じるかもしれませんが、「ゼロから60枚を作る」のとは比較にならないほど早く終わります。AIは素材づくりとラフ構成に徹し、人間は最後の10〜20％の仕上げに集中するイメージです。

NotebookLM/Geminiスライド生成の制約とTIPSまとめ

ここで、実際に使ってみてわかった制約とそれに対するTIPSをひとまとめにしておきます。

課題	回避・対処のコツ
20シート前後の上限があり、一度に長大なスライドを作れません。	章ごとに分割してスライドを生成し、後でプレゼンツール側で連結する前提で設計するとよいです。
Studioのプロンプト欄に書いた内容が、生成後に消えてしまいます。	必ずローカルのテキストエディタやメモアプリにプロンプトをコピーしておき、改善しながら何度も再利用できるようにします。
ソースに入れたファイルをそのままの形式でダウンロードしたり編集したりできません。	必ずローカルPC側に同じフォルダ構成でバックアップを作り、編集はローカルで行ってから再アップロードする運用にします。
PDFのページ番号を指定して「3ページ目から参照して」といった指示がうまく通りません。	ページ番号ではなく「第2章のタイトル」「見出しの文言」など、テキストの内容で参照範囲を指定します。
Studioの「メモ」はチャットには便利ですが、スライド生成のソースとしては自動で参照されません。	重要なメモは一度ダウンロードしてテキストファイルにし、「ソースを追加」から正式なソースとして登録します。

これらを踏まえて、最初から「完璧な全自動」を狙わないことが、Gemini スライド 生成をうまく使いこなすコツです。

Gemini スライド 生成に関する疑問解決

ここからは、実際に使い始めると多くの人が抱きがちな疑問をピンポイントで解消していきます。

NotebookLMとGoogleスライドどっちを使えばいい？

ざっくり分けると、役割は次のようになります。

• NotebookLMは、自分専用の知識ベースからストーリーと素材を一気に生み出す頭脳担当として使います。
• GoogleスライドやPowerPointは、フォントや配色、アニメーションなどを整える最終仕上げ担当として使います。

「構成を考えるところ」「テキストや図のたたき台を作るところ」はNotebookLMに任せ、「ブランドカラーの反映」「細かいレイアウトの調整」はスライドツール側でやる、という役割分担が現実的です。

プロンプトは日本語で書いても大丈夫？

はい、日本語プロンプトで問題なく動きます。むしろ登壇や研修が日本語で行われるのであれば、プロンプトも日本語で書いた方がニュアンスが伝わりやすくなります。

特におすすめなのは、プロンプトの中に次のような情報を具体的に書いておくことです。

• 「参加者はクラウドネイティブ開発経験のあるエンジニアで、生成AIの導入は初級〜中級です。」というように聴衆の理解度を明記します。
• 「専門用語は使うが、1枚ごとに必ず平易なまとめを入れてください。」のように、難易度とトーンを指示します。
• 「冗長な説明は避け、各スライドに1メッセージだけを載せてください。」といったスライド作法のルールを書きます。

曖昧な日本語よりも、少し長くても具体的な日本語の方が、Gemini スライド 生成の精度は高くなりやすいです。

社内機密資料を読み込ませても大丈夫？

ここは技術的な仕組みだけでなく、会社のポリシーやルールの問題でもあります。

一般的な考え方としては次のようになります。

• 公開前の資料や機密度の高い契約書などは、原則として外部サービスにはアップロードしない方が安全です。
• どうしても使いたい場合は、社内ルールや情報システム部門のガイドラインを必ず確認し、それに従うようにします。
• 可能であれば、固有名詞や数値などをマスクした「疑似データ」を作り、それをもとに構成案だけを作らせる運用にすると安心です。

Gemini スライド 生成はとても強力ですが、守るべき情報との距離感だけは冷静に保っておくと長く安心して使えます。

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まとめ

ここまで、NotebookLMとGeminiを使った実践的なスライド生成ワークフローをかなり具体的に見てきました。

重要なポイントを最後にもう一度だけ整理します。

• 「なんとなくそれっぽいAIスライド」から卒業するには、Agenda.txtのような設計図ファイルに自分の意思を込めることが最初の一歩です。
• Gemini スライド 生成はチャット欄ではなく、Studioの鉛筆アイコンから長文プロンプトを入力することで本領を発揮します。
• 一度に大量のスライドを作ろうとせず、20枚前後×複数章という分割設計で考えると、60〜70枚の登壇資料も現実的になります。
• 仕上げはPowerPointやGoogleスライドなどのプレゼンツール側で行い、AIは「素材作り」と「構成」に集中させると効率が最高になります。

今日からできる第一歩としては、まず1本の講演や社内説明のためのAgenda.txtを書いてみるところから始めてみてください。そのファイルをNotebookLMに読み込ませてスライドを生成してみれば、「AIに自分の意思を埋め込む」とはどういうことかが、きっと体感としてわかるはずです。

Gemini スライド 生成は、使い方次第であなたのプレゼンづくりを圧倒的に加速してくれる相棒になります。ぜひこの記事を参考に、自分のスタイルに合ったワークフローを育てていってください。