開発者にとって、作業効率を高めるためにツールや自動化を駆使することは日常的な課題です。しかし、手間のかかる作業をどれだけ簡素化できるかが、成果を大きく左右します。今回は、Googleの生成AIツール「Gemini CLI」を使って、VS Codeの拡張機能を開発する方法をご紹介します。難しそうに思える開発プロセスも、これを使えばあっという間に実現できるのです!今回はその実践的な手順と、開発中に気づいた貴重なポイントを、初心者でもわかりやすく解説します。
Gemini CLIを使った開発の魅力とは?

AIのイメージ
開発者として何より大切なのは、効率よく高品質なコードを作成することです。そのためには手作業でのコーディング作業を減らし、ツールに頼ることが重要。しかし、多くのツールは初心者にとって敷居が高かったり、設定が複雑だったりします。そんな中、Gemini CLIは生成AIを活用して、開発者の作業を大幅にサポートしてくれるツールとして注目されています。
Gemini CLIを活用すると、面倒な作業を自動化し、開発を加速することができます。VS Codeの拡張機能を開発する際にも、Gemini CLIを使えば、面倒なプロジェクト設定やコーディングの大部分を短時間で済ませることが可能です。では、実際にどのように開発を進めていったのでしょうか。
実際に開発したVS Code拡張機能とは?
簡単な機能で実現したVS Code拡張機能
今回開発した拡張機能は、VS Codeのプロファイルに対応するフォルダを一覧表示するというシンプルなものでした。この機能を通じて、ユーザーがVS Codeの設定やプロファイルを管理しやすくすることが目的です。しかし、プロファイルに関する情報は設定画面だけでは確認しにくいため、手軽にパスを確認できる方法を提供しました。
Gemini CLIを使う前、これを実現するためにはBashやPythonでスクリプトを書く必要がありましたが、Gemini CLIがあれば自動的にコードが生成されます。これにより、時間と手間を大幅に削減できます。
Gemini CLIによる自動化の利点
Gemini CLIの最大の利点は、自動でコードを生成してくれる点です。これにより、例えばプロファイルのパスを取得する処理をBashやPythonで実装しなくても、数行のコードで実現できます。開発者はこれを基にさらに拡張機能を作り込み、すぐに実行可能な状態にすることができました。
Gemini CLIを使った開発では、手動のコーディング作業をほとんどせずに、必要な機能を一から作り上げることが可能です。これによって、開発スピードが大幅に向上し、ユーザーにとってもメリットが大きいです。
開発手順とプロセス
では、実際にどのように開発が進められたのでしょうか。以下の手順でVS Code拡張機能を開発しました。
VS Code拡張機能の雛形作成
Gemini CLIを使うと、最初の段階からプロジェクトの雛形を自動で作成することができます。具体的には、VS Code拡張機能を開発するためのテンプレートが用意されており、それを基に開発を進めることができます。
Gemini CLIを使えば、拡張機能開発に必要な基本的な設定や構造が最初から整っているため、ゼロからプロジェクトを構築する手間を省くことができます。
コードの自動生成と修正
次に、Gemini CLIが生成したコードをもとに、必要な修正を加えます。たとえば、プロファイルの情報を取得し、表示する部分を作成しました。ここでは、ユーザーがより使いやすくなるように、プロファイル名が長すぎる場合には省略する処理を追加しました。
また、表示方法については、サイドバーを使うか、パネルの出力タブを使うかという選択肢が出ましたが、今回は後者を選択。ユーザーにとって使いやすいインターフェースを提供することが重視されました。
テストとデバッグ
開発が完了したら、次はテストとデバッグです。Gemini CLIを使ってコードが自動生成されていても、実際にVS Codeで動作するか確認する必要があります。
最初は、F5キーで動作確認を試みましたが、動作しない問題が発生。そこで、手動で実行環境を設定し直して、テストを進めました。テストコードも追加し、特に重要な処理については確認を行いました。
Gemini CLI VS Code拡張機能開発に関する疑問解決
Gemini CLIを使用して拡張機能のデバッグをうまく行う方法
Gemini CLIを使う際、デバッグに関して問題が発生することがあります。例えば、F5キーを使ってのデバッグ実行がうまくいかないことがありました。この場合、手動で設定を変更して実行環境を整える必要があります。
また、VS Codeで拡張機能を実行するには、launch.jsonやtasks.jsonの設定をシンプルにすることが重要です。これにより、手動での確認作業を減らし、効率よくテストができます。
拡張機能の公開について
完成した拡張機能は、GitHubに公開し、バージョン管理を行いました。今回はMITライセンスで公開しましたが、実際のところ、拡張機能をマーケットプレイスで公開するほどの大規模なものではありませんでした。それでも、Gemini CLIを使うことで、あっという間に開発から公開までを完了できました。
まとめGemini CLIで開発を加速しよう
Gemini CLIを活用することで、VS Code拡張機能の開発は驚くほど簡単に行えます。これまで手動でのコーディングや設定作業に時間を取られていた開発者にとって、Gemini CLIは強力なツールとなるでしょう。今後、生成AIの進化により、さらに多くの自動化が実現されることで、開発者の作業効率が向上することが期待されます。
もし、あなたも「VS Code拡張機能をもっと効率的に作りたい」「開発作業をもっと楽にしたい」と思っているなら、今すぐGemini CLIを使ってみることをおすすめします!
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