あなたはFileMakerのカスタムアプリ開発で困っていませんか?特に計算式を作成する際に、手間がかかりすぎて作業が停滞してしまったり、結果が思うように出力されないことはありませんか?そんな時に役立つのが、ChatGPTを活用した計算式の生成方法です。
この方法を活用することで、FileMakerでの作業効率が劇的に向上し、開発のスピードも加速する可能性があります。今回はその方法について、具体的な実装方法や重要なポイントを解説していきます。ChatGPTを使って計算式を簡単に作成する方法を学べる内容ですので、ぜひ最後まで読んで実践してみてください!
ChatGPTを使った計算式作成の基本

AIのイメージ
まず、ChatGPTを使った計算式生成の方法を簡単に理解しておきましょう。FileMakerは非常に強力なカスタムアプリ開発ツールですが、その計算式を作成するのは手間がかかります。特に、複雑な条件やロジックを組み込む必要がある場合、ミスが起きやすいのも事実です。そこで、ChatGPTのAPIを活用することで、必要な計算式を迅速に生成できるようになります。
ChatGPT APIの準備
まず最初に必要なのは、OpenAIのAPIキーを取得することです。OpenAIのアカウントを作成し、APIキーを発行します。このキーをFileMakerのカスタムアプリに組み込むことで、ChatGPTを使った計算式生成が可能になります。
FileMakerとChatGPT APIの連携
次に、FileMakerとChatGPTを連携させる方法です。これにはFileMakerのスクリプト機能を使用し、外部APIへのリクエストを送信する仕組みが必要です。具体的には、\[URL から挿入]スクリプトステップとcURLオプションを使用して、OpenAIのAPIを呼び出します。この連携がうまく機能すれば、ユーザーが入力した内容に基づいてChatGPTが計算式を自動で生成します。
実際の計算式生成の流れ
次に、実際にどのようにChatGPTが計算式を生成するのか、その流れを詳しく見ていきましょう。
メッセージオブジェクトの作成
ChatGPTに渡すデータは、JSON形式で作成します。このJSONデータには、ChatGPTにどのような計算式を作成してほしいのか、またどんな情報を基に計算を行うべきかといった詳細な指示を含めます。ここで重要なのは、プロンプトエンジニアリングのスキルです。プロンプトを正確に記述することで、より良い計算式が生成されます。
メッセージオブジェクトの構造
JSONのメッセージオブジェクトには、“role”と“content”という2つの主要な項目があります。roleには「system」「user」「assistant」の3つの選択肢があり、それぞれに対応する内容を指定します。
systemChatGPTに対する前提事項や振る舞いを指定します。たとえば、「計算式を生成する際には、必ず〇〇の関数を使ってください」などの指示を含めます。
userユーザーからの要求内容を記載します。ここでは、生成したい計算式の目的や条件を説明します。
assistantChatGPTが返答すべき結果を指示します。ここで、計算式の具体的な例や形式を示すことができます。
APIリクエストの実行
準備が整ったら、FileMakerからAPIリクエストを実行します。これにより、ChatGPTが計算式を生成し、FileMakerにその結果を返してくれます。このステップを繰り返すことで、計算式の精度を高めることができます。
ChatGPT 計算方法に関する疑問解決
ここでは、読者が抱えるであろうよくある疑問をいくつか解決していきます。
Q1: どんな計算式を生成できるのか?
ChatGPTは非常に多くの計算式に対応しています。例えば、日付の計算や合計値の計算、条件に基づいたロジックの組み込みなど、様々な種類の計算式を生成できます。具体的な条件を伝えることで、柔軟に対応してくれるので、あらゆるシーンで役立ちます。
Q2: 結果が必ずしも正しいわけではないのでは?
その通りです。AIの計算式生成は完璧ではありません。間違った結果が返ってくることもあります。しかし、その場合でも再実行を行ったり、プロンプトを少し変更することで、正しい結果を得ることができる場合が多いです。
Q3: 日本語環境でも問題なく使えるのか?
現在のところ、FileMakerの日本語環境では、英語の関数名を使用した方がうまく動作します。日本語関数名を使うと誤った関数名が返されることがあるため、英語の関数名を使用した方が確実です。この点に関しては、今後のAIの学習進展に期待できる部分です。
まとめ
ChatGPTを使った計算式生成方法は、FileMakerでの作業効率を大きく向上させる素晴らしいツールです。プロンプトエンジニアリングを駆使し、APIリクエストを正確に実行することで、必要な計算式を短時間で作成できます。
もしあなたがFileMakerのカスタムアプリ開発をしているのであれば、ぜひこの方法を試してみてください。計算式の作成に費やす時間を大幅に削減でき、より効率的に開発を進められるようになるでしょう。
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