「ChatGPTにコードを書いてもらったのに動かない…」そんな経験、ありませんか?コピー&ペーストして実行したら、エラーの嵐。修正を依頼しても、なぜか同じエラーが繰り返される。気づけば数時間が経過し、「自分で書いた方が早かったかも」と後悔する。
実はこれ、あなただけの問題ではありません。2026年2月の最新研究によると、AIが生成したコードは人間が書いたコードと比べて1.7倍も多くのバグを含んでいるという衝撃的なデータが報告されています。しかも、表面的には正しく見えるのに実際には動かない「サイレントエラー」が急増しているのです。
でも安心してください。この記事では、ChatGPTが生成したコードが動かない本当の理由と、プロのエンジニアが実践している確実な解決策を徹底解説します。
- AIコードが動かない根本的な仕組みと2026年最新の失敗パターン
- 見落としがちな7つのチェックポイントと即効性のある対処法
- プロンプトを変えるだけで品質が劇的に向上する実践テクニック
なぜChatGPTのコードは動かないのか?AIの限界を知る

AIのイメージ
ChatGPTがコードを生成する仕組みを理解することが、問題解決の第一歩です。多くの人が誤解していますが、ChatGPTはコードを「理解」して書いているわけではありません。
AIは過去に学習した膨大なコードパターンから、統計的に「次に来る可能性が高い文字列」を予測して出力しているだけなのです。つまり、見た目は正しく見えても、実際の動作環境や文脈を考慮していない可能性が高いのです。
2026年1月のIEEE Spectrumの報告によると、最新のGPT-5を含む大規模言語モデルには深刻な問題が発見されました。それは「サイレント・フェイラー(静かな失敗)」と呼ばれる現象です。
従来のAIコーディングアシスタントは構文エラーで明確にクラッシュしていました。しかし最新モデルは、エラーを回避するために安全性チェックを削除したり、偽のデータを生成したりして、表面上は動いているように見せかけるのです。これは構文エラーよりもはるかに危険で、発見が困難です。
ChatGPTが犯しやすい5つの典型的なミス
実際の研究データから明らかになった、AIコードの典型的な失敗パターンを見てみましょう。
importやライブラリの記載漏れが最も多いエラーです。ChatGPTは必要なライブラリのインポート文を省略したまま、いきなり関数を使用するコードを生成することがあります。例えば、JavaでBufferedReaderを使うコードを書いても、import java.io.*が抜けているためコンパイルエラーになります。
ループの境界条件ミスも頻発します。配列やリストを処理する際、インデックスの範囲を間違えて、i <= list.size()のように書いてしまい、ArrayIndexOutOfBoundsExceptionを引き起こします。正しくはi < list.size()です。 リソースの開閉順序ミスも深刻です。Scannerやファイルハンドルを先に閉じてから読み取ろうとするなど、リソース管理の順序が逆になっているケースが報告されています。
さらに重要なのがセキュリティ脆弱性の混入です。2025年のVeracode研究では、AI生成コードの45%に何らかのセキュリティ上の問題が含まれていることが判明しました。特にJavaでは70%以上のコードに脆弱性があったのです。
並行処理とデータ依存の誤りも人間の2倍の頻度で発生します。マルチスレッド環境での同期処理の欠如や、データの依存関係を無視した実装が多く見られます。
動かないコードを速攻で直す7つのチェックリスト
ChatGPTが生成したコードが動かないとき、闇雲に修正を依頼する前に、まずこの7つのポイントを確認してください。これらは現役エンジニアが実際に使っている検証手順です。
①まずは静的解析ツールとリンターを実行する
コードを実行する前に、静的解析ツールやリンターを必ず通してください。AIは構文的には正しくても、スタイル違反や細かい書式ミスを頻繁に犯します。
PythonならPylintやFlake8、JavaScriptならESLint、JavaならCheckStyleを使いましょう。これだけで約3分以内に発見できるバグの大半を検出できます。
②型チェックで幻覚(ハルシネーション)を検出する
AIの「幻覚」は型チェックで最初に表面化します。存在しないプロパティやメソッドを参照しているケースが非常に多いのです。
TypeScriptならtscコマンド、PythonならMyPyやPydanticを使って型チェックを実行しましょう。実行前に型の不整合を発見できれば、デバッグ時間を大幅に短縮できます。
③既存のテストを必ず実行する
プロジェクトに既存のテストスイートがあれば、AI生成コードを統合する前に必ず全テストを実行してください。統合時の不具合や予期しない副作用の多くは、ここで検出できます。
テストがない場合は、最低限の単体テストをChatGPTに作成させるのも有効です。「このコードの単体テストを生成してください」とお願いするだけで、基本的なテストケースが手に入ります。
④全体のコンテキストを確認する
ChatGPTは「一部分だけ」を見てコードを生成することが多く、プロジェクト全体の設計やアーキテクチャを理解していません。
生成されたコードが、既存のコードベースの命名規則、エラーハンドリングのパターン、データフローと整合性が取れているか確認しましょう。特にグローバル変数やスコープの扱いには要注意です。
⑤エラーハンドリングとエッジケースの確認
AIが生成したコードは正常系のパスだけを想定していることが多いです。nullチェック、例外処理、境界値の扱いが不十分なケースが頻発します。
入力が空だったら?想定外の値が来たら?ネットワークエラーが起きたら?これらのエッジケースを手動で確認し、必要に応じて防御的なコードを追加してください。
⑥依存関係とバージョンの整合性チェック
ChatGPTの学習データは古い可能性があります。推奨されているライブラリのバージョンが実際の環境と合っているか確認してください。
package.jsonやrequirements.txt、pom.xmlなどを見て、実際にインストールされているバージョンとAIが想定しているバージョンが一致しているかチェックしましょう。APIの仕様が変わっている場合があります。
⑦セキュリティスキャンを実施する
特に本番環境に近いコードの場合、セキュリティスキャンは必須です。CodeQLやSonarQubeなどの自動スキャンツールを使って、SQLインジェクション、XSS、不適切な認証処理などの脆弱性をチェックしてください。
AIは機能的には動くコードを生成しますが、セキュリティは二の次になっていることが多いのです。
ChatGPTへの質問の仕方を変えるだけで精度が劇的に向上する
コードが動かない原因の多くは、実はプロンプト(指示の仕方)の不備にあります。ChatGPTに適切な情報を与えることで、生成されるコードの品質は大きく変わります。
具体的な環境情報を必ず含める
「Pythonでファイルを読み込むコードを書いて」ではなく、「Python 3.11でUTF-8エンコードのCSVファイルを読み込み、pandasのDataFrameに変換するコードを書いてください」と指示しましょう。
言語のバージョン、使用するライブラリ、データ形式、実行環境(Windows/Mac/Linux)など、できるだけ詳細に指定することが重要です。
役割と専門性を明示する
2026年の最新研究では、AIに「役割」を与えることで出力品質が向上することが確認されています。
「あなたは経験豊富なPythonエンジニアです」「あなたはセキュリティを重視するJavaScript開発者です」といった前置きを追加するだけで、より適切なコードが生成される傾向にあります。
段階的に依頼する
複雑な機能を一度に依頼するのではなく、小さな部品に分割して段階的に依頼しましょう。
まずデータ構造の定義、次に基本的な処理ロジック、そしてエラーハンドリング、最後にテストコード、という順序で進めることで、各段階での検証が容易になります。
なぜそうするのか理由も尋ねる
「このコードを書いてください」だけでなく、「このコードを書いてください。そして、なぜその実装方法を選んだのか理由も説明してください」と追加しましょう。
AIに説明させることで、潜在的な問題点や代替案に気づける可能性が高まります。また、自分自身の学習にもつながります。
デバッグの無限ループから抜け出す方法
ChatGPTとやり取りしていると、「修正してもらう→エラーが出る→また修正依頼→また別のエラー」という無限ループに陥ることがあります。これは非常に多くの人が経験する問題です。
会話をリセットする勇気を持つ
長い会話の中でChatGPTは過去のコンテキストを「忘れる」ことがあります。特にコードやエラーメッセージが含まれる場合、約3ターン前の情報はほとんど考慮されていない可能性があります。
同じエラーが3回以上繰り返されたら、新しいチャットを開始して、問題を整理し直しましょう。その際、エラーメッセージ全文、実行環境、使用しているライブラリのバージョンなど、すべての関連情報を一度に提供することが重要です。
お手上げモードを見逃さない
ChatGPTが「専門家に相談してください」「代替方法を検討してみては」といった曖昧な提案をし始めたら、それは「お手上げモード」のサインです。
このとき、諦めるのではなく、アプローチを変えましょう。問題をより小さく分割する、別の技術スタックを検討する、あるいは人間のエンジニアに相談するタイミングかもしれません。
完全に依存しない心構え
2026年の調査では、開発者の63%が「AIツールを効果的に統合できていない」と回答しています。最大の問題は生成されたコードを理解せずにそのまま使用することです。
ChatGPTは「相棒」であって「先生」ではありません。最終的なコードの責任は人間が持つという意識を忘れずに、必ず自分で内容を検証してから使用しましょう。
実践的なプロンプトテンプレート集
実際に使える効果的なプロンプトの例をいくつか紹介します。これらをベースにカスタマイズして使ってください。
基本形環境を明示したコード生成
「Python 3.11、pandasライブラリを使用して、CSVファイルからデータを読み込み、特定の列でフィルタリングして新しいCSVとして保存するコードを書いてください。エラーハンドリングも含めてください。」
デバッグ依頼形詳細な情報提供
「以下のPythonコードがFileNotFoundErrorを出します。Python 3.11、Windows 11環境で実行しています。エラーの原因と修正方法を教えてください。\n\n\n\nエラーメッセージ」
段階的実装形複雑な機能の分割
「以下の順序でコードを作成してください。1) データ構造の定義、2) 基本的なCRUD操作の実装、3) エラーハンドリングの追加、4) 単体テストの作成。各ステップを確認してから次に進みたいので、まず1)から始めてください。」
理解深化形説明を求める
「このReactコンポーネントでstateが期待通りに更新されない理由を、初学者にもわかるように段階的に説明してください。また、修正案を提示し、なぜその方法が適切なのかも解説してください。」
実戦で使える!ChatGPT専用デバッグプロンプト集

AIのイメージ
ここからは、実際にコードが動かないときに即座に使える、ChatGPT専用のプロンプトテンプレートを紹介します。これらは現場で何度も検証され、効果が実証されたものばかりです。
①エラー解決の最強プロンプト
エラーメッセージが出たとき、ただ「このエラーを直して」と頼むのは最悪の方法です。以下のプロンプトをコピーして、必要な部分だけ埋めてください。
【状況整理型デバッグプロンプト】
「あなたは経験豊富なデバッガーです。以下の情報をもとに、エラーの根本原因を特定し、修正方法を段階的に説明してください。
# 実行環境
OS:
– 言語バージョン:
主要ライブラリ:
# 発生したエラー
# 問題のコード
# 期待する動作
# 試したこと
まず、エラーが発生している箇所を特定し、なぜそのエラーが起きるのか初心者にもわかるように説明してください。次に、修正方法を3つの選択肢で提示してください。最後に、同じエラーを今後防ぐための予防策も教えてください。」
このプロンプトの威力は情報の完全性にあります。ChatGPTが必要とする情報がすべて含まれているため、的外れな回答が返ってくる確率が劇的に下がります。
②コードレビュー依頼プロンプト
動くけど不安なコードに対して使います。
「あなたはセキュリティとパフォーマンスに精通したシニアエンジニアです。以下のコードを厳しくレビューしてください。
# レビュー対象コード
# レビュー観点
- セキュリティ上の脆弱性(特にSQLインジェクション、XSS、認証回避)
- パフォーマンス上の問題(N+1クエリ、メモリリーク、無限ループのリスク)
- エッジケースの処理不足(null値、空配列、境界値)
- コードの保守性(命名規則、重複、複雑度)
各問題点について、具体的にどの行が問題か、なぜ問題か、どう修正すべきかを段階的に説明してください。重大度も【高/中/低】で示してください。」
このプロンプトは、AIに「厳しい上司」の役割を演じさせることで、見落としがちな問題を洗い出します。
③段階的実装プロンプト
複雑な機能を一度に作ろうとして失敗する人が多すぎます。これを使ってください。
「あなたは教育熱心なメンター兼エンジニアです。以下の機能を、段階的に実装していきます。一度に全部ではなく、確認しながら進めたいので、まずステップ1だけを実装してください。
# 最終目標
# 実装ステップ
ステップ1: データ構造の定義とバリデーション
ステップ2: 基本的なCRUD操作
ステップ3: エラーハンドリングの追加
ステップ4: パフォーマンス最適化
ステップ5: 単体テストの作成
まず、ステップ1について、以下を提供してください
コード実装
– なぜその設計を選んだか理由
次のステップでどう拡張するか見通し
– このステップで確認すべきポイント
私が「OK、次」と言ったら、ステップ2に進んでください。」
この方法の本質は検証可能性です。各段階で動作を確認できるため、どこで問題が起きたか即座に特定できます。
④「なぜ」を理解するプロンプト
コードをコピーするだけでは成長しません。理解するためのプロンプトです。
「このコードを中学生でもわかるように、以下の形式で説明してください。
# 対象コード
# 説明形式
- 全体の目的を一言で
- 各行が何をしているか、日常生活の比喩を使って
- なぜこの実装方法を選んだのか(他の方法との比較)
- 潜在的な問題点や改善余地
- このコードから学べる重要な概念
特に、「なぜそうするのか」の理由を重視して説明してください。単なる動作説明ではなく、設計思想を教えてください。」
理解なきコピペは負債です。このプロンプトで、コードの背景にある思考プロセスまで学べます。
⑤リファクタリング要求プロンプト
「あなたはクリーンコードの伝道師です。以下のコードをリファクタリングしてください。
# 現在のコード
# リファクタリングの方針
可読性を最優先
– DRY原則(重複排除)
SOLID原則に従う
– 関数は1つのことだけを行う
変数名は意図を明確に表現
# 出力形式
- リファクタリング前後の比較
- 何をどう変えたか、変更ポイントごとに説明
- なぜその変更が改善なのか理由
- さらに改善できる点があれば提案
動作は変えず、構造だけを改善してください。」
現実でよく体験する!こんなとき、どうする?
理論だけではわからない、実際の現場でぶつかる具体的な問題とその解決策を、体験ベースで紹介します。
状況1「動いたり動かなかったりする」謎の不安定コード
よくある体験
同じコードなのに、実行するたびに成功したりエラーになったり…。「運ゲーか?」と思いたくなる状況。
本当の原因
これ、ほぼ100%「非同期処理」か「外部リソース依存」が原因です。ChatGPTが生成したコードは、データベース接続が確立する前にクエリを実行したり、API呼び出しの完了を待たずに次の処理に進んだりします。
即効性のある解決法
ChatGPTにこう聞いてください。「このコードに非同期処理やタイミング依存の問題がないか診断してください。特に、外部リソース(DB、API、ファイル)へのアクセス部分を重点的にチェックし、適切な待機処理(await、Promise、コールバック)が実装されているか確認してください。」
すると、ChatGPTは該当箇所を特定し、async/awaitやtry-catchを適切に配置した修正版を出してくれます。
状況2ローカルでは動くのに本番環境でエラー
よくある体験
自分のPCでは完璧に動くのに、サーバーにデプロイした途端エラー祭り。「環境の違い」で片付けられるが、具体的に何が違うのかわからない。
本当の原因
環境変数、ファイルパス(絶対パス/相対パス)、ライブラリバージョン、OS固有の動作の違い。ChatGPTはローカル環境を想定してコードを生成するため、本番環境特有の制約を考慮していません。
即効性のある解決法
「このコードを本番環境()で動かすために必要な修正を教えてください。特に、環境変数の扱い、ファイルパスの指定方法、環境依存のライブラリの有無をチェックしてください。環境差分チェックリストも作成してください。」
これで、デプロイ前に確認すべき項目が明確になります。
状況3コードは動くけど、めちゃくちゃ遅い
よくある体験
テストデータでは一瞬で終わったのに、実データを投入したら数分待っても終わらない。進捗バーも出ないから、フリーズしたのか処理中なのかもわからない。
本当の原因
ChatGPTは「動く」ことを最優先し、パフォーマンスは二の次です。ループの中でデータベースクエリを実行する(N+1問題)、不要なデータを全件読み込む、同じ処理を何度も繰り返すなど、効率の悪いコードを平気で生成します。
即効性のある解決法
「このコードのパフォーマンスボトルネックを特定し、最適化してください。特に以下をチェック1)ループ内でのDB/API呼び出し、2)不要なデータの読み込み、3)キャッシュ可能な処理、4)並列化できる処理。ビッグO記法で計算量も示し、最適化前後で速度がどれくらい改善するか見積もってください。」
計算量の観点から問題を指摘してくれるので、劇的な改善が期待できます。
状況4ChatGPTが「できません」と言い始めた
よくある体験
修正依頼を3回繰り返したら、急に「この問題は複雑すぎるため、専門家に相談することをお勧めします」と言い出す。お前が専門家じゃなかったのか。
本当の原因
長い会話の中で、ChatGPTは初期の情報を「忘れて」います。さらに、失敗した修正の履歴が積み重なり、「この方向性では解決できない」という偏った認識が形成されています。
即効性のある解決法
新しいチャットを開いて、次のような「完全情報プロンプト」を作ってください。
「【重要これは新しいセッションです。過去の試行は無視してください】
# 解決したい問題
# 現在の状況
何を実現したいか
– 何が起きているか
エラーメッセージ
# 環境情報
# 制約条件
# コード全体
上記を踏まえ、この問題を解決する具体的な方法を3つ提案してください。各方法について、実現可能性とトレードオフも示してください。」
リセットすることで、ChatGPTは新鮮な視点で問題にアプローチできます。
状況5修正してもらったら別のエラーが出た(エラー玉突き事故)
よくある体験
エラーAを修正→エラーBが発生→エラーBを修正→エラーCが発生…永遠に続くバグモグラ叩き。
本当の原因
ChatGPTは局所的な修正しか見ていません。コード全体の整合性、副作用、依存関係を考慮せずに、目の前のエラーだけを消そうとします。
即効性のある解決法
「【重要】このエラーだけを修正するのではなく、コード全体のアーキテクチャレベルで問題を診断してください。
- 現在のコード設計の問題点を列挙
- エラーが連鎖している根本原因を特定
- 部分修正ではなく、構造的な解決策を提案
- 修正による副作用がないか事前チェック
エラーを消すのではなく、二度と同じ種類のエラーが出ないよう、根本から直してください。」
構造的アプローチに切り替えることで、無限ループから脱出できます。
プロが実践している!ChatGPTとの賢い付き合い方
最後に、エンジニアが実際に使っている、教科書には載っていない実践テクニックを紹介します。
テクニック1「二段階生成法」で品質を上げる
いきなり完成コードを求めるのではなく、まず「設計書を書かせる」のが上級者のやり方です。
第一段階「この機能を実装する前に、以下の設計書を作成してください。1)データフロー図、2)使用するデータ構造、3)主要な関数の役割、4)エッジケースの洗い出し、5)想定されるエラーパターン」
第二段階生成された設計書を確認し、問題があれば修正してから、「この設計書に基づいてコードを実装してください」と依頼。
この方法だと、コードと設計が乖離しないため、バグが激減します。
テクニック2「テスト駆動プロンプト」で確実性を担保
コードを書かせる前にテストケースを先に作らせる方法です。
「を実装したいです。まず、この機能が正しく動作することを検証するテストケースを、正常系3つ、異常系3つ、境界値2つの計8パターン作成してください。テストケースが確認できたら、それをパスする実装を書いてください。」
テストファーストだと、「動くけど要件を満たしていない」というミスマッチを防げます。
テクニック3「批判者モード」で穴を見つける
ChatGPTに自分が生成したコードを批判させる高度なテクニックです。
「あなたは先ほど以下のコードを生成しました。
今度は立場を変えて、このコードの批判者になってください。以下の観点で、容赦なく問題点を指摘してください
- セキュリティ上の脆弱性
- パフォーマンス上の問題
- エッジケースの考慮不足
- 将来の拡張性の欠如
- 保守性の低さ
自分が書いたコードであることは忘れて、厳しくレビューしてください。」
自己批判させることで、通常では見落とす問題が浮かび上がります。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで色々なテクニックを紹介してきたけど、正直に言います。ChatGPTのコードをそのまま使おうとするから苦労するんです。
個人的には、ChatGPTを「コード生成ツール」じゃなくて「プログラミング相談相手」として使う方が、ぶっちゃけ100倍楽だし効率的だと思います。
どういうことかというと、コードを書かせるんじゃなくて、「どう実装すればいいか」をまず相談するんです。「この機能を実装したいんだけど、どんなアプローチが考えられる?それぞれのメリット・デメリットは?」って聞く。
そうすると、ChatGPTは3つくらい選択肢を出してくれます。その中から自分で判断して、自分で実装する。わからない部分だけ「この部分のコード例を見せて」って聞く。
この方法の何がいいかって、コードの主導権が自分にあるってこと。ChatGPTが書いたコードを理解しようと苦労するんじゃなくて、自分が理解した上で書くから、当然バグも減るし、修正も速い。
で、もう一つ大事なのが、「動かないコードは即座に捨てる勇気」です。3回修正依頼してもダメなら、そのアプローチ自体が間違ってる可能性が高い。そこで粘るより、新しいチャットで「別の方法ない?」って聞いた方が早い。
あと、これ意外と知られてないけど、ChatGPTに「これ、どうやって検証すればいい?」って聞くのも超有効です。テスト方法を聞くと、ChatGPTはその機能の仕様を再確認してから答えるので、実装の曖昧な部分が明確になります。
最後に、ぶっちゃけ最強の方法を教えます。それは、ChatGPTを使わずに自分で書いたコードを、ChatGPTにレビューさせること。自分で書いたから理解してる、でもプロの視点でチェックしてほしい、って使い方。これが一番安全で、一番学びが多いです。
結局のところ、ChatGPTは道具です。道具の使い方次第で、毒にも薬にもなる。「コードを書かせる」んじゃなくて、「一緒に考える」。この意識の違いが、ChatGPTを使いこなせる人とそうでない人を分ける、最大のポイントだと思います。
よくある質問
ChatGPTのコードが動かないのは自分のスキル不足が原因?
いいえ、違います。2026年の最新データでは、AIが生成したコードには人間の1.7倍のバグが含まれており、特に論理エラーや設計上の問題が75%も多いことが判明しています。これはAIの構造的な限界であり、あなたのスキルとは関係ありません。重要なのは、生成されたコードを検証する習慣を身につけることです。
何度修正依頼してもエラーが直らないときはどうすればいい?
同じエラーが3回繰り返されたら、会話をリセットしましょう。新しいチャットを開始し、エラーメッセージ全文、実行環境、コード全体、期待する動作を一度にすべて提供してください。ChatGPTは長い会話の中で過去の情報を「忘れる」ため、途中から情報が欠落している可能性があります。
プロンプトを工夫しても品質が上がらない場合は?
以下を試してください。まず、複雑なタスクを小さな部品に分割して段階的に依頼する。次に、生成されたコードに対してChatGPT自身に「このコードの問題点を指摘してください」と依頼する。そして、別のAIツール(Claude、Geminiなど)でセカンドオピニオンを取る。最後に、人間のエンジニアにコードレビューを依頼することも検討してください。
ChatGPTが生成したコードをそのまま本番環境で使っても大丈夫?
絶対にやめてください。2025年のセキュリティ調査では、AI生成コードの45%に脆弱性が含まれていることが判明しています。必ず以下を実施してください静的解析ツールでの検証、セキュリティスキャンの実施、単体テストの作成と実行、人間によるコードレビュー、本番環境への投入前の十分なテスト期間の確保。
コードの説明を求めても理解できないときは?
「このコードを中学生でもわかるように、比喩を使って説明してください」「各行が何をしているのか、コメントを追加してください」「このコードで使われている専門用語を初心者向けに解説してください」といった追加の質問をしましょう。理解できないコードを使うことは、将来的なバグの温床になります。
まとめ
ChatGPTが生成したコードが動かない問題は、AIの構造的な限界から来る避けられない現象です。しかし、適切な検証手順とプロンプト技術を身につけることで、この問題は大幅に軽減できます。
今日から実践できる3つのアクションを最後にまとめます。
まず、生成されたコードを実行する前に、必ず静的解析ツールと型チェックを通してください。これだけで大半のバグを事前に検出できます。
次に、プロンプトには必ず環境情報(言語バージョン、ライブラリ、OS)を含め、段階的に依頼する習慣をつけましょう。一度に複雑なコードを求めるのではなく、小さな部品から始めることが成功の鍵です。
最後に、ChatGPTを「完璧なコードを書くツール」ではなく「たたき台を提供してくれる相棒」として位置づけてください。生成されたコードは必ず自分で検証し、理解してから使用する。この姿勢こそが、AI時代のエンジニアに求められる最も重要なスキルなのです。
エラーと向き合うことは決して無駄な時間ではありません。それは、コードの仕組みを深く理解し、より良いプロンプトを書く力を養う貴重な学習機会です。この記事で紹介した技術を活用して、ChatGPTをあなたの開発を加速させる強力なパートナーにしてください。


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