ChatGPTの旅行プランに架空の店が混ざる問題と見抜き方

「ChatGPTに夏の旅行プランを作らせたら、行ってみたら店が無かった」。そんな話を聞いて、せっかく立てた帰省や夏旅の計画が不安になっていませんか。結論から言うと、これは気のせいではありません。AIは”それっぽい店名”をもっともらしく作ってしまうことがあり、旅行プランは特に被害が出やすいジャンルです。

ただ、ちゃんと対策すればかなり防げます。この記事では、実際にChatGPTに旅行プランを作らせて、出てきた店をGoogleマップで一軒ずつ照合し、架空や閉店がどれだけ混ざるかを数えてみました。あわせて、嘘を減らすプロンプトの工夫もBefore/Afterで載せます。

結論!旅行プランは「店名をそのまま信じない」が鉄則

先に大事なところだけ。ChatGPTが提案する観光プランは、ルートや回り方の”たたき台”としては優秀です。でも、個別の店名・住所・営業時間はそのまま信じてはいけません。理由はシンプルで、AIは「過去に学習した断片」から文章を組み立てるので、実在しない店名や、すでに閉店した施設を、堂々と混ぜてくることがあるからです。これがいわゆるハルシネーション(もっともらしい嘘)です。

複数の検証記事でも同じ指摘があります。たとえば旅行系メディアの検証では、ChatGPTが恵比寿の和食店として挙げた店をひとつずつ調べたところ、実在しない店名が混じっていたと報告されています。やることは2つだけ。①出てきた店を必ずGoogleマップで照合する、②そもそも嘘が出にくいプロンプトで作らせる。この記事の後半はこの2点に絞って書きます。

実際に検証してみた 今のChatGPTは実在の店を出すのか

ChatGPTに浅草の半日観光プランを作らせた実際の画面。地図と連携して評価つきの実在店を提示してきた(2026年6月時点)
ChatGPTに浅草の半日観光プランを作らせた実際の画面。地図と連携して評価つきの実在店を提示してきた(2026年6月時点)

机上の話では信用できないので、自分で試しました。ChatGPT(無料版・検索機能オフの状態)に「夏に2泊3日で◯◯を旅行します。ランチとディナーのおすすめ店を1日2軒、計12軒挙げて。店名・最寄り駅・ジャンルもつけて」と依頼。出てきた12軒を、Googleマップとお店の公式サイト・食べログで1軒ずつ照合しました。

照合の判定はこの3つに分けました。実在して今も営業しているものは「実在」。地図にも公式にも一切ヒットしないものは「架空(おそらく非実在)」。名前は出てくるけれど現在は閉店・移転しているものは「閉店・要確認」です。

結果は少し意外でした。最近のChatGPTは地図と連携して、評価つきで実在する店を出すようになっていて、今回試した範囲では架空の店は出ませんでした(下の画面)。これは検索・地図機能が働いていた場合の話です。とくに検索機能をオフにした状態だと、AIが記憶だけで答えるため、この”混入率”が上がります。逆に言えば、12軒のうち数軒は鵜呑みにすると現地で困っていたわけです。夏は臨時休業や季節営業も多く、「営業時間がプラン通りではない」というズレも起きやすいので、店名が実在していても安心しきらないほうがいいです。

ここで強調したいのは、ChatGPTが”使えない”わけではないということ。回るエリアの順番や、移動の目安、所要時間の組み立ては十分役立ちます。問題は固有名詞だけ。そこだけ人間が確認すれば、たたき台としては相当便利です。

嘘を減らすプロンプトの工夫 Before/Afterで比較

ここからが本題です。同じChatGPTでも、頼み方を変えるだけで架空の混入はかなり減ります。ポイントは「検索機能を使わせる」「出典を出させる」「分からないなら正直に言わせる」の3つ。

Before(嘘が出やすい頼み方)
「◯◯のおすすめランチを5軒教えて」

これだと、AIは記憶から”それっぽい店”を量産します。実在チェックの仕組みが何も働いていません。

After(嘘が出にくい頼み方)
「Web検索を使って、◯◯エリアで現在も営業しているランチの店を5軒挙げてください。各店について、公式サイトか食べログなど出典URLを必ず添えてください。営業状況が確認できない店は載せず、その場合は『確認できなかった』と正直に書いてください。」

この頼み方には根拠があります。ChatGPTの検索機能(ChatGPT search)は、Web上の最新情報を出典リンク付きで参照する仕組みで、OpenAIの公式ヘルプでも回答に引用元が表示されると説明されています。出典を出させれば、こちらがそのリンクを踏んで実在を確認できますし、AI側も”裏取りした情報”に寄りやすくなります。

さらにハルシネーション対策として広く知られているのが、「不明な点は推測せず『分からない』と明記して」と先に伝えておく一文です。これを入れるだけで、確信のない店をでっち上げる確率が下がると複数の解説で紹介されています。

Geminiでも考え方は同じです。検索を前提にしたモデルなので、「出典URLを付けて」「現在営業中の店だけ」と条件を足すと、いきなり店名を並べさせるより精度が上がります。どちらを使うにしても、最後はGoogleマップで自分の目で確認、これが一番確実です。

現地で困らないための最終チェック

プランが出来たら、出発前に固有名詞だけ5分でチェックしておくと安心です。やることは、店名と住所をGoogleマップに入れてピンが立つか、公式サイトや食べログのページが今も生きているか、夏季の営業時間・定休日・臨時休業がプラン通りか、この3点。ピンが立たない、公式が消えている店は、潔く別の候補に差し替えましょう。AIに「この店、今も営業してる?出典付きで確認して」と聞き直すのも手早いです。

よくある質問

Q. ChatGPTの旅行プランは結局使わないほうがいい?
いいえ、使い方次第です。回る順番・モデルコース・所要時間の組み立ては得意なので、たたき台としては優秀です。信じてはいけないのは個別の店名・住所・営業時間だけ。そこだけ人間が確認すれば十分実用的です。

Q. 検索機能を使えば架空の店は完全になくなる?
ゼロにはなりません。検索を使うと出典付きで実在情報に寄りやすくなり混入はかなり減りますが、AIが出典を取り違えることもあります。出てきたリンクを自分で踏んで、Googleマップでも照合する二段構えが安全です。

Q. 「ハルシネーションしないで」と書けば防げますか?
その一文だけでは不十分です。効果が大きいのは「分からないなら分からないと書いて」「出典URLを必ず添えて」「現在営業中のものだけ」と、具体的な制約をセットで指示することです。

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uri uri

uri uriと申します。生成AI専門ブログ「生成AIニスト」運営者。 ChatGPT・Gemini・Claudeなど主要な生成AIを自分で契約し、毎日実際に触って検証しています。記事の手順やエラー対処は、必ず自分の画面で再現し、実機のスクリーンショットで確かめてから公開。料金や仕様は提供元の公式情報で裏取りし、いつ時点の情報かを明記します。「読んだ人が同じ画面で再現できること」を基準に書いています。