「また別人になった…」Midjourneyで画像生成している方なら、この経験があるはずです。同じプロンプトを使っているのに、生成するたびにキャラクターの顔や雰囲気が変わってしまう。この現象は実は、あなたの操作ミスではありません。画像生成AIの設計思想そのものに起因する構造的な問題なのです。
- Midjourneyで同じキャラクターが再現できない根本原因は生成AIが過去の出力を記憶しない設計
- V7のOmniReferenceと解像度調整で再現性が劇的に向上
- ウェイト値100〜400が最も安定したキャラ固定を実現
プロンプトは完璧なのに毎回違う顔になる謎

画像生成AIのイメージ
画像生成AIを使い始めて最初に直面する壁が、キャラクターの再現性です。同じ指示文を入力しても、ポーズを変えた瞬間に別人のような顔立ちになる。表情を変えただけで目の形が変わってしまう。これは多くのユーザーが「プロンプトの書き方が悪いのか?」と悩む原因になっています。
しかし真実は異なります。実は画像生成AIの多くは、毎回プロンプトを新規に解釈して画像を生成する仕組みになっているのです。つまり前回生成した画像の特徴を「覚えていない」状態で、次の画像を作り出しているわけです。
この問題は特に、絵本制作やVTuber制作、キャラクターIPの開発など、同一キャラクターを継続的に使用する場面で致命的な弱点となります。ポーズ違いの立ち絵を10枚作ろうとしたら、10人の別人ができあがる。これでは実用になりません。
Midjourneyも例外ではなく、従来は世界観の統一感や芸術的表現には強いものの、特定キャラクターの固定には弱いという特性がありました。しかし2025年5月にリリースされたV7では、この状況が大きく変わりました。
画像生成AIが同じキャラを描けない構造的理由
なぜ画像生成AIは同じキャラクターを再現するのが苦手なのでしょうか?その理由は三つの構造的要因に分解できます。
過去の記憶を持たない生成プロセス
多くの画像生成AIは、ステートレス(状態を保持しない)設計になっています。つまり画像を生成するたびに、プロンプトという文字列だけを頼りに、ゼロから画像を構築するのです。
前回生成した画像がどんな顔立ちだったか、どんな服装だったか、髪型はどうだったか。こうした情報は一切引き継がれません。その結果、同じ文章を入力しても、AIが文章から受け取る印象の微妙な違いによって、出力が大きくブレてしまうのです。
特に自然文でのプロンプト入力が可能になった現在、言葉の解釈の幅がさらに広がっています。「笑顔の女性」という同じ指示でも、AIが想像する「笑顔」「女性」の具体的イメージは毎回異なるため、結果として別人が生成されるわけです。
スタイル優先の設計思想
Midjourneyは特に、全体的な画風や世界観の統一に強みを持つように設計されています。色調、光の演出、画面構成といった要素は安定しやすい一方で、人物の細かな特徴は毎回再解釈されてしまいます。
これは「アート性重視」という設計思想の表れです。コンセプトアートや広告ビジュアル、単発の完成度が求められる用途では、この特性が強みになります。しかしキャラクターIPの継続運用という観点では、逆に弱点となっていました。
結果として「雰囲気は同じだが、同一人物とは言い切れない」という出力になりやすく、キャラクター固定という用途には向かない状況が続いていたのです。
解像度と情報量のジレンマ
意外な事実ですが、高解像度すぎる参照画像がキャラ再現を妨げるケースがあります。アップロードした画像が高精細すぎると、AIは毛穴や影の細かいディテールにまで注目してしまい、肝心の「その人らしさ」を捉えきれなくなるのです。
ある検証では、あえて中解像度〜やや低解像度の参照画像を使用したところ、キャラクターの再現性が劇的に向上したという報告があります。粗い画像の方が、目の形、輪郭、髪型といった特徴のコア部分だけを確実に拾ってくれるためです。
これは人間が「誰かの顔を説明する」ときの感覚に似ています。細かすぎる情報は逆にノイズとなり、本質的な特徴を見失わせてしまうのです。
Midjourney V7が変えたキャラ固定の常識
2025年5月にリリースされたMidjourney V7は、キャラクター再現性において革命的な進化を遂げました。特に注目すべきは「OmniReference(オムニリファレンス)」という新機能の登場です。
OmniReferenceが実現した完全な特徴保持
従来のV6まで存在していた「キャラクターリファレンス(–cref)」は、主に顔の特徴を参照する機能でしたが、OmniReferenceはキャラクター、物体、小物まで包括的に再現できるようになりました。
最も重要なのは、画像をテキストではなくサンプリング画像として直接参照するアプローチです。これによりプロンプトの解釈によるブレが最小限に抑えられ、「このキャラとは何か」という情報を視覚的に保持できるようになりました。
実際の使用では、参照画像をプロンプト欄のOmniReference枠にドラッグ&ドロップするだけというシンプルな操作で、高精度なキャラクター固定が可能です。Discord版だけでなく、Web版でも利用できるようになったことで、使い勝手も大幅に向上しています。
ウェイト調整で自在にコントロール
OmniReferenceでは「OmniWeight(ow)」というパラメータで、参照画像の影響力を1〜1000の範囲で調整できます。この数値設定が、実はキャラ固定の成否を大きく左右します。
多くの検証結果から、ウェイト値100〜400が最も安定していることが判明しています。400前後に設定すると、キャラクターの特徴を忠実に保ちつつ、ポーズや表情の自由度も確保できるバランスが取れます。
逆にウェイトを上げすぎると、画像全体がAIっぽい不自然さを帯びてしまいます。下げすぎると、せっかくの参照画像の影響が薄れてしまう。このスイートスポットを見つけることが、実用レベルのキャラ固定には不可欠です。
V7専用機能であることの注意点
OmniReferenceはV7モデルでのみ利用可能です。V6以前のバージョンを使用している場合は、設定画面から明示的にV7に切り替える必要があります。
また、Draft Mode(ドラフトモード)では使用できません。必ずStandardモードで、かつモデルバージョンを7に設定した状態で使用してください。この設定を忘れると「unavailable in draft mode」というエラーが表示されます。
さらに注意すべき点として、OmniReferenceを使用した画像生成は、通常の2倍のGPU時間を消費します。つまり月額プランで利用できる生成回数が実質的に半分になるということです。この点を考慮した上で、重要なキャラクター固定に限定して使用するのが賢明でしょう。
実践テクニック!同じキャラを安定して描く5つのコツ
理論だけでなく、実際に同じキャラクターを継続的に生成するための具体的なテクニックを紹介します。
参照画像の解像度は中程度がベスト
前述のとおり、高解像度すぎる参照画像は逆効果になることがあります。オリジナルの高精細画像をそのまま使うのではなく、あえて中解像度(992×1200px程度)にリサイズした画像を参照することで、キャラクターの本質的特徴だけを確実に抽出できます。
実験では、同じキャラクターの高解像度版と中解像度版を比較したところ、中解像度版の方が顔の一貫性が明確に向上したという結果が報告されています。目、輪郭、髪型といったアイデンティティを決定づける要素が、ノイズに埋もれることなく認識されるためです。
StyleReferenceとの併用で完璧な統一感
OmniReferenceでキャラクターの特徴を固定し、StyleReference(–sref)で画風やスタイルを統一する。この二つを組み合わせることで、商業利用にも耐えうる高品質なキャラクター画像を量産できます。
例えば、OmniReferenceでキャラクターの顔立ちと体型を固定しつつ、StyleReferenceで「ジブリ風」「アニメ調」といった画風を指定すれば、一貫したトーンマナーを保ちながら多様なシーンを生成できます。
この際のウェイト設定は、OmniWeight=400、StyleWeight=50程度がバランスの良い組み合わせとして推奨されています。キャラの安定性を保ちつつ、スタイルの自由度も確保できる黄金比率です。
背景はシンプルに!余計な要素を削る
参照画像の背景に余計な要素があると、AIはそれらも含めて「再現すべき特徴」として認識してしまいます。キノコ帽子のキャラを参照させたら、生成画像の周囲にキノコが大量発生した、という笑えない事例もあります。
キャラクターだけを事前に切り抜いた画像を参照に使うことで、この問題を回避できます。背景透過PNGを用意するか、簡素な単色背景の画像を使用することで、AIが注目すべき対象を明確化できます。
プロンプトは具体的かつ簡潔に
「running, moving sideways, lifting arm」のように、動作を複数の具体的な単語で表現することで、キャラクターに自然な動きをつけられます。曖昧な表現は避け、視覚的にイメージしやすい言葉を選ぶことが重要です。
ただし情報を詰め込みすぎるのも禁物です。優先順位をつけて、本当に必要な要素だけを列挙する。そして後からRemix機能やEditor機能で微調整する、という段階的アプローチが失敗を減らします。
同一チャット内で連続生成する
Web版を使用している場合、同じチャットスレッド内で連続して生成することで、文脈情報が引き継がれやすくなります。OmniReferenceと組み合わせれば、さらに安定性が向上します。
ただしこの効果は一時的なものであり、チャットを切り替えたり時間を空けると失われます。本格的なキャラクター固定には、やはりOmniReferenceやLoRAといった明示的な特徴保持機能が不可欠です。
他の画像生成AIとMidjourneyの決定的な違い
キャラクター再現性という観点で、Midjourney、ChatGPT、PixAIを比較すると、それぞれの設計思想の違いが明確になります。
ChatGPTは企画段階の試作に最適
ChatGPTの画像生成機能は、自然文での柔軟な指示が可能で、企画段階での抽象的なイメージの具体化には非常に有効です。しかしキャラクター固定という点では、同一チャット内に限定された一時的な文脈参照に頼ることになります。
スタイル指定も可能ですが、これは厳密なモデル切り替えではなく言語的な解釈として処理されるため、線の太さや塗り、陰影の解釈が揺れやすいという課題があります。長期的・反復的に同一キャラを生成する用途には向きません。
PixAIはキャラ継続運用に特化
PixAIは「1枚きれいな画像を出す」ことよりも、同一キャラクターを継続的に生成することを重視して設計されたサービスです。LoRA(Low-Rank Adaptation)による外部特徴保持機能により、プロンプト解釈とは別の形でキャラ情報を学習データとして保持します。
Reference Pro機能を使えば、複数の画像から特徴を抽出して統合することも可能です。「それぞれのイラストのキャラをワンショットでまとめる」「別イラストの小物をベースイラストに追加する」といった高度な編集がキャラの一貫性を保ったまま実現できます。
Midjourneyの強みは世界観表現
Midjourneyの本来の強みは、世界観・雰囲気・ビジュアルインパクトにあります。コンセプトアート、広告ビジュアル、アート表現といった用途では、他のAIを圧倒する完成度を発揮します。
V7のOmniReference登場により、従来の弱点だったキャラ固定能力も大幅に向上しましたが、それでもPixAIのようなキャラ継続運用特化型のサービスと比べると、制作フロー全体の最適化という点では一歩譲ります。
重要なのは、それぞれのツールの特性を理解し、用途に応じて使い分けることです。企画段階はChatGPT、世界観構築はMidjourney、キャラ固定と量産はPixAI、という組み合わせが現実的で失敗しにくい選択と言えるでしょう。
現場で即使える!キャラ固定プロンプト実例集

画像生成AIのイメージ
理論だけでは実戦で役に立ちません。ここでは実際に私が数千回の試行錯誤で見つけた、コピペで使えるプロンプトテンプレートを紹介します。
基本のキャラ固定プロンプト構造
プロンプトは「被写体→環境→画風→カメラ設定」の順で書くのが鉄則です。例えば女性キャラを固定したい場合、こんな基本形が効果的です。
young woman, brown hair in ponytail, blue eyes, wearing white shirt and denim jacket, standing in cafe, soft natural light, anime style, portrait shot –ar 2:3 –v 7
この構造を保ったまま、「standing in cafe」を「walking in park」「sitting on bench」と変えていけば、同じキャラの別シーンが生成できます。重要なのはキャラ特徴部分は一言一句変えないことです。
アニメキャラ専用プロンプト
アニメ風キャラは特に再現性が難しいジャンルですが、以下のパターンが安定します。
anime character, teenage girl, long silver hair with twin tails, purple eyes, red school uniform, cheerful expression –niji 6 –style expressive –ar 1:1
「–niji 6」はアニメ特化モデルの指定です。「–style expressive」を加えることで、感情表現が豊かになります。このプロンプトをベースに、「cheerful expression」を「sad expression」「angry look」と変えれば表情バリエーションが作れます。
リアル人物の固定プロンプト
写実的な人物を固定したい場合は、照明とカメラ設定まで明記するのがコツです。
portrait of 30-year-old man, short black hair, brown eyes, stubble beard, wearing black leather jacket, studio lighting, dramatic shadows, professional photography, 85mm lens, shallow depth of field –style raw –q 2
「–style raw」でAIの独自解釈を抑制し、「–q 2」で品質を最大化します。これで商用レベルの写実性が担保できます。
ネガティブプロンプトの実践活用
「出てほしくない要素」を明示することも重要です。例えば手の崩れを防ぐなら。
beautiful woman in garden –no deformed hands, extra fingers, missing fingers, blurry face, double head
複数の除外要素を「–no」の後にカンマ区切りで列挙します。特に「deformed hands」「extra fingers」はほぼ必須の除外ワードです。Midjourneyは手の描写が苦手なので、明示的に指定することで成功率が上がります。
誰も教えてくれない実戦トラブルと即効解決策
教科書的な解説では語られない、現場で必ず遭遇する問題とその解決法を体験ベースで紹介します。
問題1:OmniReference使ってるのにキャラが別人になる
これ、めちゃくちゃよくあります。原因は主に三つです。
原因A:参照画像の背景がゴチャゴチャしている
解決策は簡単。参照画像を事前に背景透過PNGにすること。無料ツール「remove.bg」で一発です。背景に余計な情報があると、AIがキャラ以外も再現しようとして混乱します。
実際の手順は、remove.bgにアップ→透過PNG保存→それをOmniReferenceに使用。これだけで成功率が体感で30%は上がります。
原因B:ウェイト値が極端すぎる
ow=1000とか設定してませんか?数値が高すぎると、逆にAI臭い不自然な画像になります。私の経験ではow=250〜350が最もバランスが良いです。
具体的には、ow=250からスタートして、「もう少しキャラ特徴を強めたい」と思ったら300、350と上げていく。この微調整が大事です。
原因C:プロンプトで矛盾した指示を出している
OmniReferenceで「黒髪の女性」を参照してるのに、プロンプトに「blonde hair」って書いてる。こういう矛盾があると、AIが混乱して中途半端な結果になります。
解決策は、参照画像のキャラ特徴はプロンプトに書かないことです。OmniReferenceが自動で拾ってくれるので、プロンプトにはポーズや環境だけ書けばOKです。
問題2:生成が「Waiting to start」で永遠に止まる
これ本当にイライラしますよね。私も何度経験したか。
即効解決法:Draft ModeがONになってないか確認
Draft ModeだとOmniReferenceが使えません。設定画面でStandardモードに切り替えてください。これで9割は解決します。
それでもダメなら、ブラウザのキャッシュをクリアしてください。Chromeなら「Ctrl+Shift+Delete」→「キャッシュされた画像とファイル」にチェック→削除。これでほぼ確実に直ります。
最終手段は、Discord版に切り替えること。Web版で不具合が出てもDiscord版は動くことが多いです。
問題3:「Invalid link」エラーが出て参照画像が使えない
参照画像をアップしたのに「Invalid link. Could not validate this link」って言われる。これの原因は明確です。
Discord経由で画像URLをコピーしてませんか?
Discord上で右クリック→「画像アドレスをコピー」したURLは、Midjourneyでは使えないことがあります。理由は、Discordの画像URLには有効期限があるから。
正しい手順は、画像を一旦ダウンロード→Midjourneyに直接アップロード。これで確実にエラーを回避できます。
もう一つの原因は、画像形式がWebPやHEICの場合。MidjourneyはJPGかPNGしか安定しないです。変換ツールで形式を変えてから再アップしてください。
問題4:同じプロンプトなのに毎回GPU時間の消費量が違う
OmniReferenceを使うと2倍のGPU時間を消費するはずなのに、時には3倍、4倍かかることがある。
実はこれ、画像の解像度とアスペクト比が原因です。–ar 16:9のような横長画像は、1:1の正方形より処理に時間がかかります。さらに参照画像が高解像度だと、それだけ計算量が増えます。
節約テクニックとして、参照画像は事前に1024×1024以下にリサイズしておくこと。画質はほぼ変わらず、GPU消費は30%くらい削減できます。
問題5:顔は同じなのに服装が毎回変わってしまう
これはOmniReferenceとプロンプトの使い分けミスです。
服装まで固定したいなら、ow値を上げる。400〜600くらいに設定すれば、服装も含めて再現されます。逆に顔だけ固定して服は自由に変えたいなら、ow=150〜250の低めに設定。
さらに確実なのは、StyleReferenceと併用すること。OmniReferenceで顔を固定、StyleReferenceで服装や画風を固定すれば、完全なコントロールが可能になります。
プロが使ってる効率化テクニック5選
何千枚も生成してきて気づいた、作業時間を半分にする裏技を公開します。
テクニック1:ChatGPTにプロンプト生成させる
英語プロンプトを毎回考えるのは時間の無駄です。ChatGPTに「Midjourney用のプロンプトを作って」と頼めば一瞬です。
具体的には「和風カフェで本を読む女性のMidjourneyプロンプトを英語で作成。アニメスタイルで」と指示。すると完璧な英文プロンプトが返ってきます。そのままコピペでOK。
さらに上級編として、「このプロンプトのポーズ違いを5パターン作って」と頼めば、バリエーションが一気に生成できます。
テクニック2:Exploreで類似プロンプトを盗む
Midjourneyの「Explore」機能、使ってますか?ここには他のユーザーが生成した画像とプロンプトが公開されています。
気に入った画像を見つけたら、そのプロンプトを丸ごとコピー→自分の参照画像だけ差し替え。これでプロレベルのプロンプトが即使えるわけです。
検索窓で「character sheet」「anime girl」「portrait」など、自分の目的に近いワードで検索すれば、無限にお手本が見つかります。
テクニック3:同一チャット内で連続生成
Web版を使ってる人限定ですが、同じチャットスレッド内で連続生成すると、文脈が引き継がれるんです。
つまり1回目の生成で満足いく結果が出たら、そのまま同じチャット内で「次はこのキャラが走ってるシーン」と指示。すると前回のキャラ特徴が自然に引き継がれます。
チャットを分けると文脈がリセットされるので、同じキャラで複数シーンを作るときは絶対に同一チャットを維持してください。
テクニック4:–seed値を記録しておく
気に入った画像が生成できたら、そのseed値を必ずメモしておくこと。seed値は画像生成のランダム性を制御する数値です。
同じプロンプト+同じseed値を使えば、ほぼ同一の画像が再生成できます。微調整したいときに超便利です。
seed値の確認方法は、生成した画像を右クリック→「ジョブIDをコピー」→そのIDをDiscordのボットにDMすると教えてくれます。
テクニック5:Saved Searchesで頻出検索を保存
自分の過去画像から特定のキャラを探すとき、毎回同じ検索条件を入力してませんか?
Midjourneyには「Saved Searches」機能があります。よく使う検索条件(プロンプトの一部、パラメータなど)を保存しておけば、ワンクリックで検索できます。
例えば「–ar 2:3 anime girl」という条件を保存しておけば、縦長のアニメ女性キャラだけが瞬時に抽出できます。地味ですが作業効率が段違いに上がります。
商用利用で失敗しないための法的注意点
Midjourneyで生成した画像を商用利用する人、増えてますよね。でも法的リスクを理解せずに使うと、後で痛い目に遭います。
有料プラン契約者のみ商用利用可能
無料トライアル(今は終了してますが)や Basic プランで生成した画像は、厳密には商用利用できません。Standardプラン以上の契約が必須です。
さらに年間売上が100万ドルを超える企業は、Proプラン以上が必要。規約違反すると、利用停止だけでなく法的措置のリスクもあります。
既存キャラに似すぎてると著作権侵害
「ミッ○ーマウスっぽいキャラ」を商用で使ったら、確実にアウトです。既存の著作物に類似したキャラは絶対にNG。
判断基準は「第三者が見て既存キャラを連想するか」です。安全策として、生成したキャラ画像をGoogleレンズで画像検索してください。類似画像が大量にヒットしたら要注意。
完全オリジナルと言い切れるまで、プロンプトを調整し直すのが賢明です。
モデルや実在人物の顔は使用禁止
有名人や実在する人物の顔を無断で商用利用すると、肖像権侵害になります。たとえAIで生成したものでも、実在人物と認識できる顔はアウトです。
ただし完全に架空のキャラなら問題ありません。判断に迷ったら、弁護士に相談するのが確実です。法的トラブルは後から修正できませんから。
ぶっちゃけこうした方がいい!
ここまで色々書いてきましたが、正直に言います。Midjourneyだけでキャラ固定を完璧にするのは、まだ限界があるんです。
V7のOmniReferenceで劇的に改善したのは事実ですが、それでも複数シーンで100%同じ顔を保証できるわけじゃない。特に表情を大きく変えたり、極端なアングルにすると、どうしても顔が崩れます。
だから私の結論はこうです。Midjourneyは「8割の完成度」を目指すツールとして使う。残り2割は、PhotoshopやGIMPで微調整する前提で運用する。
具体的には、Midjourneyで10枚生成→その中からベスト3を選ぶ→細かい修正は手作業。この流れが、現実的で効率も良いです。
特に商用案件なら、絶対に最終チェックは人間の目で行うべきです。AIが生成した顔は、よく見ると微妙に違和感があることが多い。プロの現場では、それを見逃さないのが必須スキルです。
あと個人的には、キャラ固定だけならPixAIの方が圧倒的に優秀だと思ってます。MidjourneyのV7でもPixAIのLoRAには勝てない。世界観やアート性ならMidjourney一択ですが、「同じキャラを100枚量産」が目的なら、PixAI使った方が楽です。
結局、万能なツールなんて存在しないんですよ。それぞれの強みを理解して、目的に応じて使い分ける。これが一番賢いやり方です。Midjourneyに固執する必要はありません。
最後にもう一つ。OmniReferenceのウェイト調整、これマジで重要です。初心者はデフォルト値で満足しがちですが、250〜350の範囲で10刻みで試してみてください。同じプロンプトでも、ウェイト値を少し変えるだけで全然違う結果になります。
私は毎回、ow=250, 300, 350の3パターンを同時生成して、その中から一番良いのを選んでます。少し手間ですが、この一手間が最終的な満足度を大きく左右します。
画像生成AIは日進月歩です。今日のベストプラクティスが、3ヶ月後には古い情報になってる。だから常に最新情報をキャッチアップしつつ、自分なりの勝ちパターンを見つける。これが長く使い続けるコツです。頑張ってください!
よくある質問
MidjourneyのV6とV7ではどちらがキャラ固定に向いていますか?
圧倒的にV7です。V6までのキャラクターリファレンス(–cref)は顔の特徴を中心に参照する機能でしたが、V7のOmniReferenceは人物全体、物体、小物まで包括的に再現できます。さらに精度も大幅に向上しており、ウェイト調整の幅も広がっています。キャラクター固定を目的とするなら、必ずV7を使用してください。
参照画像の解像度はどれくらいが最適ですか?
中解像度(992×1200px程度)が最もバランスが良いという検証結果があります。高解像度すぎると細かいディテールにAIが気を取られ、肝心のキャラ特徴を見失います。逆に低解像度すぎると情報不足で精度が落ちます。元画像が高精細な場合は、あえてリサイズして中解像度にすることで、より安定したキャラ再現が可能になります。
OmniReferenceで複数のキャラを同時に固定できますか?
現状では一度に使えるのは1人(1体)に限定されます。複数キャラを同一シーンに登場させたい場合は、やや上級テクニックとして、各キャラを個別に生成してから画像編集ソフトで合成する方法があります。将来的な機能拡張に期待したいところですが、2026年2月時点では単一対象の固定に限られます。
商用利用する場合の注意点は?
Midjourneyで生成した画像は、有料プラン契約者であれば商用利用が可能です。ただし生成した画像そのものに著作権が発生するかは法的に議論の余地があります。特にキャラクターIPとして長期運用する場合は、既存の著作物に類似していないかGoogleレンズなどで事前確認することを強く推奨します。トラブル回避のため、法的アドバイスを受けることも検討してください。
無料でキャラ固定できる代替手段はありますか?
Stable Diffusionとそのエコシステム(LoRA、ControlNetなど)を使えば、無料でも高精度なキャラ固定が可能です。ただし学習データの準備やモデルの設定など、技術的ハードルは高くなります。手軽さを重視するなら月額課金のサービス、コストを重視するなら技術習得の時間投資、というトレードオフになります。
まとめ!Midjourneyでキャラ固定を成功させる鉄則
Midjourneyで同じキャラクターが描けない根本原因は、過去の生成結果を記憶しない設計にありました。しかしV7のOmniReference登場により、この長年の課題に対する実用的な解決策が提供されました。
成功のポイントは、参照画像の解像度調整、ウェイト値の適切な設定(100〜400推奨)、そしてStyleReferenceとの併用です。背景をシンプルにし、プロンプトは具体的かつ簡潔に。この基本を押さえれば、商用レベルのキャラクター画像を安定して量産できます。
ただしMidjourneyはあくまで世界観表現に強いツールです。キャラクター継続運用に特化したPixAI、企画段階に適したChatGPTと、用途に応じて使い分けることで、より効率的な制作環境を構築できるでしょう。
画像生成AIは日々進化しています。2026年2月の時点で最適な手法も、数ヶ月後には陳腐化しているかもしれません。しかし本質的な理解があれば、新機能が登場してもすぐに応用できます。AIの構造を理解し、適切なツールを選び、継続的に学習する。これが画像生成AIを使いこなす本質です。

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