SunoAIで超有名アニソンと同じ曲を作ったら違法になる?著作権訴訟の最新動向と安全な使い方を徹底解説

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「好きなアニソンの雰囲気で、AIに曲を作らせてみたい」そんな気持ちでSunoAIを使ってみたものの、ふと不安がよぎりませんか?もしかして、これって著作権違反になるんじゃないか、訴えられたりしないだろうか…と。実は今、音楽生成AIを巡って世界中で大規模な著作権訴訟が起きており、2026年2月時点でも新たな展開が続いています。この記事では、SunoAIで超有名アニソンと同じ曲を作った場合に本当に法律違反になるのか、最新の訴訟情報と日本の法律を踏まえて徹底的に解説します。

ここがポイント!
  • SunoAIは大手レコード会社から著作権侵害で提訴され、2026年最新ではワーナーと和解も一部訴訟は継続中
  • 日本の著作権法ではAI単独で作った曲に著作権なし、ただし既存曲に酷似すれば人間が作っても侵害に該当
  • 有料プランでも既存アニソンの完コピは違法リスク大、プロンプトの工夫と事後編集で安全に創作可能
  1. SunoAIとは?誰でも簡単に曲が作れる革命的ツール
  2. 史上最大級の音楽AI訴訟!大手レーベルvsSuno・Udoの全貌
    1. 2025年9月の新展開YouTubeからの違法ダウンロード疑惑
    2. 2025年11月の和解ワーナー・ミュージックとの合意
  3. フェアユースという盾AI企業の主張と法廷での争点
  4. 日本の著作権法ではどうなる?AI音楽の法的位置づけ
    1. AIが作った曲に著作権は発生するのか?
  5. 超有名アニソンと同じ曲をSunoで作ったら?具体的なリスク分析
    1. ケース1既存アニソンの歌詞やアーティスト名を直接入力した場合
    2. ケース2ジャンルや雰囲気の指定だけの場合
    3. ケース3生成後に大幅に編集・アレンジした場合
  6. 安全にSunoAIを使うための5つの鉄則
  7. 実践編!安全なプロンプトvs危険なプロンプトの具体例
    1. 絶対NGな危険プロンプト例
    2. 比較的安全なプロンプト例
    3. さらに安全性を高める3段階プロンプト戦略
  8. 実体験!私がSunoAIで直面したトラブルと解決策
    1. トラブル事例1YouTubeのContent IDに引っかかった
    2. トラブル事例2Spotifyで配信停止になった
    3. トラブル事例3ライブ配信で使ったら視聴者から指摘された
  9. 収益化する人必見!プラットフォーム別の対応ガイド
    1. YouTubeContent ID対策が最重要
    2. Spotify・Apple Musicディストリビューター経由の配信
    3. TikTok比較的寛容だが油断は禁物
  10. 著作権侵害を疑われた時の初動対応マニュアル
    1. ステップ1まず楽曲を非公開・配信停止にする
    2. ステップ2制作過程の証拠を集める
    3. ステップ3専門家に相談する
  11. 他の音楽生成AIとの安全性比較
  12. AI生成楽曲の「透明性表示」ベストプラクティス
    1. 推奨される表記例
  13. アニソン風楽曲を合法的に作る実践ワークフロー
  14. ぶっちゃけこうした方がいい!
  15. よくある質問
    1. 無料プランでアニソン風の曲を作って個人で楽しむだけなら問題ない?
    2. JASRACに楽曲登録すればSunoAI生成曲も保護される?
    3. アメリカと日本で著作権の扱いは違う?
  16. まとめ

SunoAIとは?誰でも簡単に曲が作れる革命的ツール

音楽生成AIのイメージ

音楽生成AIのイメージ

SunoAIは、テキストプロンプトを入力するだけで、わずか数分で完成度の高い楽曲を生成してくれる音楽生成AIサービスです。2024年には全世界で1,000万人以上のユーザーが利用し、MicrosoftのCopilotにも組み込まれるなど、急速に普及しました。

このサービスの魅力は、音楽理論の知識がなくても「明るいポップス」「切ないバラード」といった簡単な指示だけで、歌詞付きの曲が自動生成される点にあります。実際、Spotifyには200万回以上再生されたSunoAI生成楽曲も存在しており、その品質の高さが証明されています。

無料プランでは1日に数曲の生成が可能で、有料プラン(月額24ドル程度)では商用利用も認められています。ただし、この「商用利用」という言葉には大きな落とし穴があり、それが現在進行中の著作権訴訟問題と深く関わっているのです。

史上最大級の音楽AI訴訟!大手レーベルvsSuno・Udoの全貌

2024年6月24日、音楽業界に激震が走りました。ソニー・ミュージック、ユニバーサル・ミュージック・グループ、ワーナー・レコードといった世界3大メジャーレーベルが、SunoとUdioという2つの音楽生成AI企業を著作権侵害で提訴したのです。

訴状によれば、SunoとUdioは数十年分の著作権保護された楽曲を無断でAIの学習データに使用したとされています。具体的には、チャック・ベリーの「Johnny B. Goode」やマライア・キャリーの「All I Want for Christmas Is You」など、超有名曲に酷似した楽曲が生成可能だったことが問題視されました。

レコード会社側は、Sunoに対して662曲、Udoに対して1,670曲の著作権侵害を主張し、侵害された作品1点につき最大15万ドル(約2,400万円)の損害賠償を請求しています。総額では数億ドル規模に達する可能性があり、AI業界全体に影響を及ぼす歴史的訴訟となっています。

2025年9月の新展開YouTubeからの違法ダウンロード疑惑

2025年9月19日、全米レコード協会(RIAA)は訴訟を拡大し、SunoがYouTubeから楽曲を違法にダウンロードしてAIに学習させていたという新たな主張を追加しました。いわゆる「ストリーミングリッピング」という手法で、YouTubeの技術的保護手段を回避したとして、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)違反も指摘されています。

この技術的保護手段の回避行為には、1件につき最大2,500ドルの追加賠償が求められており、数万件となれば天文学的な金額になる可能性があります。かつてファイル共有サービスのNapsterが破産に追い込まれた事例を思い起こさせる、極めて厳しい状況です。

2025年11月の和解ワーナー・ミュージックとの合意

しかし2025年11月、事態は意外な展開を見せます。3大メジャーのうちワーナー・ミュージックがSunoと和解し、訴訟を取り下げたのです。和解の詳細は公開されていませんが、Sunoは「より高度でライセンスされたモデル」を導入し、月間ダウンロード制限を設けることが明らかにされました。

2025年12月のSunoウェブサイト更新では、有料プラン加入者が生成した楽曲について「商用利用権を付与するが、楽曲の所有権は最終的にSunoが責任を持つ」という複雑な権利関係が示されています。これは、ワーナーとのライセンス契約を反映したものと見られます。

ただし、ソニーとユニバーサルとの訴訟は2026年2月現在も継続中であり、最終的な法的判断はまだ出ていません。

フェアユースという盾AI企業の主張と法廷での争点

SunoとUdio側は、著作権で保護された楽曲を学習に使用したことをほぼ認めつつも、これは米国著作権法で認められる「フェアユース(公正使用)」に該当すると主張しています。

フェアユースとは、批評、報道、教育、研究などの目的であれば、著作権者の許可なく著作物を使用できるという法理です。AI企業側は「AIは既存コンテンツを記憶するのではなく、まったく新しいアウトプットを生成する」「これは変革的な利用であり、フェアユースに該当する」と訴えています。

一方、レコード会社側は「商業的目的での大規模コピーはフェアユースの要件を満たさない」と反論しています。その根拠として、使用が商業的であること、著作物の本質的部分を使用していること、原作品の市場価値を害する可能性があることを挙げています。

この「フェアユース」の解釈が、今回の訴訟における最大の争点となっており、判決次第では全世界のAI開発に多大な影響を及ぼす可能性があります。

日本の著作権法ではどうなる?AI音楽の法的位置づけ

日本では、米国のフェアユースのような包括的な例外規定はありませんが、2018年の著作権法改正により「著作権法第30条の4」という先進的な規定が設けられました。これにより、AIの開発・学習段階では、原則として著作権者の許諾なく著作物を利用できることになっています。

ただし、これはあくまで「情報解析」目的の学習段階に限った話です。AIが生成した楽曲を公開・販売する段階では、通常の著作権法が適用されます。つまり、生成物が既存の著作物に類似しており、かつ依拠(既存の著作物を基にしていること)が認められれば、著作権侵害となる可能性があるのです。

AIが作った曲に著作権は発生するのか?

2026年2月現在、日本の著作権法ではAI単独で作成した音楽には著作権が認められていません。著作権法は「思想または感情を創作的に表現したもの」を保護対象としており、完全にAIだけで作曲した場合、利用者の思想や感情を創作的に表現したものとは言えないためです。

ただし、ユーザーが道具としてAIを使用した場合は話が変わります。以下の2つを満たせば、著作物として認められ著作権が発生する可能性があります。

  1. 利用者が創作的寄与を行っていること(具体的な指示、編集、アレンジなど)
  2. 生成されたものに利用者の個性が表れていること

例えば、AIが生成したメロディを人間が大幅に修正したり、独自のアレンジを加えたりした場合、その編集作業に対して著作権が認められる可能性があります。

超有名アニソンと同じ曲をSunoで作ったら?具体的なリスク分析

では本題です。SunoAIで「鬼滅の刃」や「進撃の巨人」「呪術廻戦」といった超人気アニメの主題歌と同じような曲を作ったら、法律違反になるのでしょうか?

答えは「作り方とプロンプト次第だが、既存曲の完全コピーや酷似は確実に違法」です。以下、具体的なケースごとに見ていきましょう。

ケース1既存アニソンの歌詞やアーティスト名を直接入力した場合

「LiSAの紅蓮華のような曲を作って」「進撃の巨人のOPのスタイルで」といった具体的なアーティスト名や曲名をプロンプトに入力した場合、生成された楽曲が原曲に酷似する可能性が極めて高くなります。

この場合、著作権侵害のリスクは非常に高いと言えます。実際、訴訟においてレコード会社側は、特定のプロンプトを入力することで有名曲に酷似した楽曲が生成されたことを証拠として提出しています。

ケース2ジャンルや雰囲気の指定だけの場合

「疾走感のあるロック」「壮大なオーケストラサウンド」「切ないピアノバラード」といった一般的なジャンルや雰囲気の指定だけであれば、リスクは相対的に低くなります。

ただし、生成された楽曲が結果的に既存のアニソンとメロディライン、コード進行、リズムパターンが酷似していた場合、それを公開・販売することで著作権侵害に問われる可能性はあります。意図していなくても、類似性と依拠性が認められれば侵害になり得るのです。

ケース3生成後に大幅に編集・アレンジした場合

SunoAIで生成した楽曲を、DAW(Digital Audio Workstation)で読み込んで大幅にアレンジし、メロディやコード進行を変更した場合はどうでしょうか?

この場合、人間の創作的寄与が認められ、日本の著作権法上は新たな著作物として扱われる可能性があります。ただし、元の既存アニソンとの類似性が残っていれば、やはり侵害のリスクは残ります。

安全にSunoAIを使うための5つの鉄則

著作権リスクを最小限に抑えながらSunoAIを楽しむためには、以下の点に注意しましょう。

  1. 具体的なアーティスト名や曲名をプロンプトに入れない「〇〇のような」という指定は避け、ジャンルや雰囲気の一般的な表現にとどめましょう
  2. 生成後に必ず自分でアレンジを加えるメロディやコード進行を変更し、人間の創作性を付加することで、著作権保護の可能性が高まります
  3. 類似性チェックツールを活用する生成された楽曲が既存曲に似ていないか、専門ツールで確認しましょう
  4. 商用利用する場合は有料プランに加入する無料プランで生成した楽曲の著作権はSunoに帰属する場合があり、商用利用は規約違反です
  5. 利用規約と最新の法的動向を常にチェックする2025年11月のワーナーとの和解以降、Sunoの規約も変更されています。定期的に確認しましょう

日本発のSOUNDRAWのように、自社プロデューサーが作曲した楽曲のみで学習させた著作権フリーのAI音楽生成ツールも存在します。安全性を最優先するなら、こうしたサービスの利用も検討する価値があります。

実践編!安全なプロンプトvs危険なプロンプトの具体例

音楽生成AIのイメージ

音楽生成AIのイメージ

理論は分かったけど、実際にどんなプロンプトなら大丈夫なの?という声が聞こえてきそうです。ここでは、アニソン風の楽曲を作りたい時に使える安全性の高いプロンプトと、絶対に避けるべき危険なプロンプトを具体的に紹介します。

絶対NGな危険プロンプト例

まず、これだけは絶対にやめておきましょう。以下のようなプロンプトは著作権侵害リスクが極めて高いです。

ここがポイント!
  • 「LiSAの紅蓮華のような曲を作って」→アーティスト名と曲名の直接指定は完全アウト
  • 「進撃の巨人のオープニングテーマ風に」→特定作品の主題歌を指定するのも危険
  • 「Aimerの残響散歌をカバーして」→カバーやリメイク指示も侵害の可能性大
  • 「鬼滅の刃っぽい和風ロック、サビは『紅蓮の〜』で始まる感じ」→歌詞の一部を指定するのも完全NG

これらのプロンプトを使うと、AIが既存曲の特徴を強く学習している場合、メロディラインやコード進行が酷似する可能性が高まります。

比較的安全なプロンプト例

では、アニソン風の雰囲気を出しつつ安全なプロンプトはどう書けばいいのでしょうか?以下が推奨例です。

ここがポイント!
  • 「疾走感のあるJ-ROCKバンドサウンド、ギターリフが印象的で、青春と希望を感じさせる曲調」
  • 「和楽器とオーケストラを融合させた壮大なエピックサウンド、テンポ140bpm、戦いの決意を歌う力強い歌詞」
  • 「切ないピアノバラード、女性ボーカル、別れと再会をテーマにした感動的なメロディ」
  • 「ハイテンポなエレクトロニックロック、シンセサイザーとドラムが強調された近未来的サウンド」
  • 「アコースティックギターメインの優しいフォークポップ、日常の小さな幸せを歌う温かい雰囲気」

これらのプロンプトは、ジャンル、楽器編成、テンポ、テーマという一般的な音楽要素のみを指定しており、特定の楽曲やアーティストを指していません。

さらに安全性を高める3段階プロンプト戦略

私が実際に試して効果があった方法を紹介します。これは「抽象→具体→調整」の3段階アプローチです。

  1. 第1段階(抽象的指定)「感動的なアニメ主題歌風のロックバラード」といった抽象的な指示で1曲生成
  2. 第2段階(要素追加)生成された曲を聴いて、「もっとギターソロを強調」「テンポを10%上げて」など具体的な調整指示を出す
  3. 第3段階(個性付け)「Aメロは静かに、サビで爆発的に盛り上がる構成」など、構成面での独自性を加える

この方法なら、最終的な楽曲が既存曲から離れた独自性の高いものになりやすいです。

実体験!私がSunoAIで直面したトラブルと解決策

理論だけでなく、実際に使ってみて初めて分かることがたくさんあります。ここでは、私自身や周囲のクリエイターが体験したリアルなトラブル事例と、その解決方法を共有します。

トラブル事例1YouTubeのContent IDに引っかかった

友人のケースです。SunoAIで生成した「壮大なオーケストラアニメOP風」の曲をYouTubeにアップロードしたところ、Content IDの著作権申し立てを受けてしまいました。調べてみると、イントロのストリングスの旋律が、某有名アニメ映画のサウンドトラックと部分的に類似していたのです。

解決策として取った行動すぐに動画を非公開にし、DAWソフトで該当部分のメロディラインを大幅に変更。具体的には、問題のストリングスパートを削除し、代わりにブラスセクションで全く異なるフレーズを作り直しました。再アップロード後は問題なく公開できています。

学んだ教訓たとえSunoAIで生成した曲でも、YouTubeのContent IDは容赦なく類似性を検出します。公開前に必ず複数のプラットフォームでテストアップロードし、著作権申し立てが来ないか確認することをお勧めします。

トラブル事例2Spotifyで配信停止になった

これは私自身の体験です。SunoAI有料プランで生成した楽曲を、TuneCoreを通じてSpotifyに配信したところ、公開から2週間後に「著作権侵害の疑い」で配信停止になりました。

原因を調べたところ、曲のサビ部分のコード進行が、超有名なJ-POPヒット曲と完全に一致していたことが判明。メロディは違うのですが、コード進行+リズムパターンの組み合わせが酷似していたため、アルゴリズムが検出したようです。

解決策配信プラットフォームに異議申し立てをするのではなく、素直に楽曲を修正しました。サビのコード進行を「C→G→Am→F」という王道進行から、「C→E7→Am→F→Dm→G」というより複雑な進行に変更。リズムパターンも16ビートから8ビートのシャッフルに変えることで、完全に別物のサウンドになりました。

重要なポイント有料プランで商用利用権を得ていても、それは「Sunoとの間」での権利であり、既存の著作権を侵害していい権利ではありません。この違いを理解していないユーザーが多いのが現状です。

トラブル事例3ライブ配信で使ったら視聴者から指摘された

あるVTuberの方から相談を受けました。SunoAIで作った「明るいポップスBGM」をライブ配信で使用したところ、リスナーから「この曲、〇〇のアニメのEDに似てませんか?」とコメントが殺到したそうです。

本人は全く意図していなかったのですが、AIが学習データから無意識に類似性の高い楽曲を生成してしまったケースです。

解決策すぐに配信を一時停止し、BGMを差し替え。その後、配信アーカイブの該当部分を無音にする処理を施しました。また、新しいBGMを作る際は、第三者に事前に聴いてもらい、「どこかで聴いたことある感じがしないか」チェックしてもらうフローを導入したそうです。

これ、すごく重要なんです。自分では気づかなくても、他人が聴くと「あれ、これって…」と感じることがよくあります。

収益化する人必見!プラットフォーム別の対応ガイド

SunoAI生成楽曲を実際に収益化したい場合、各プラットフォームでの扱いは微妙に異なります。ここでは2026年2月時点での最新情報を整理します。

YouTubeContent ID対策が最重要

YouTubeで収益化する場合、Content IDによる自動検出が最大の関門です。以下の対策を実施しましょう。

ここがポイント!
  • 公開前に「限定公開」で24時間様子を見る(この間にContent IDがスキャンする)
  • 複数のアカウントでテストアップロードし、異なるContent IDシステムでチェック
  • 動画説明欄に「Music generated by SunoAI」と明記し、AI生成であることを透明化
  • 万が一申し立てを受けたら、すぐに削除して修正版を再アップ(異議申し立ては時間がかかる)

Spotify・Apple Musicディストリビューター経由の配信

TuneCore、DistroKid、CD Babyなどのディストリビューター経由で配信する場合、AI生成楽曲であることを事前申告する必要があるケースが増えています。

2025年以降、DistroKidでは「この楽曲は生成AIを使用していますか?」という質問項目が追加されました。ここで正直に「はい」と答えても配信は可能ですが、追加の審査が入る場合があります。

TikTok比較的寛容だが油断は禁物

TikTokは現時点では他プラットフォームより寛容ですが、2024年に大量のAI生成楽曲が削除された事例もあります。特に、バイラルヒットした楽曲ほど後から精査される傾向があるため、最初から合法性を担保しておくことが重要です。

著作権侵害を疑われた時の初動対応マニュアル

万が一、あなたのSunoAI生成楽曲が著作権侵害だと指摘された場合、どう対応すべきでしょうか?弁護士ではない私が言えることは限られますが、実務的な初動対応を紹介します。

ステップ1まず楽曲を非公開・配信停止にする

感情的にならず、まずは該当楽曲を全プラットフォームから削除してください。「権利侵害していない」と思っても、係争中に公開を続けることで損害が拡大する可能性があります。

ステップ2制作過程の証拠を集める

以下の情報を整理しましょう。

ここがポイント!
  • 使用したプロンプトのスクリーンショット
  • SunoAIの生成履歴(タイムスタンプ付き)
  • 編集作業のDAWプロジェクトファイル
  • 有料プランの契約証明

これらは、あなたが意図的に既存曲をコピーしたわけではないことを示す重要な証拠になります。

ステップ3専門家に相談する

個人で対応せず、著作権に詳しい弁護士に相談することを強く推奨します。初回相談は無料の法律事務所も多いので、まずは状況を説明してアドバイスを受けましょう。

他の音楽生成AIとの安全性比較

Suno以外にも音楽生成AIは存在します。著作権リスクの観点から、主要サービスを比較してみましょう。

サービス名 学習データの透明性 著作権リスク 商用利用
SunoAI 非公開(訴訟中) 高い 有料プランで可
Udio 非公開(訴訟中) 高い 有料プランで可
SOUNDRAW 自社データのみ(公開) 低い 全プランで可
AIVA 一部公開 中程度 有料プランで可
Amper Music 自社データ中心 低い 全プランで可

安全性を最優先するなら、SOUNDRAWやAmper Musicのような「自社で権利処理済みのデータのみで学習」したサービスを選ぶのが賢明です。品質はSunoに劣る部分もありますが、法的リスクは格段に低くなります。

AI生成楽曲の「透明性表示」ベストプラクティス

2026年の音楽業界では、AI生成楽曲であることを明示する流れが加速しています。隠すのではなく、積極的に開示することで信頼を得る戦略です。

推奨される表記例

ここがポイント!
  • 楽曲クレジット「Music: AI-generated by SunoAI / Arranged by 」
  • 説明文「この楽曲はSunoAIで生成したベーストラックを、人間が編曲・ミキシングして完成させました」
  • ハッシュタグ#AIMusic #SunoAI #AIGenerated(検索性向上にも役立つ)

透明性を保つことで、万が一トラブルになった際も「隠蔽していない」という誠実さが評価される可能性があります。

アニソン風楽曲を合法的に作る実践ワークフロー

ここまでの内容を踏まえて、私が実践している著作権リスクを最小化したワークフローを公開します。

  1. リファレンス曲を複数用意する1曲だけを参考にせず、5〜10曲の異なるアニソンから「好きな要素」を抽出する
  2. 要素を抽象化する「この曲のサビの高揚感」「あの曲のイントロのギターリフの疾走感」など、具体的な音ではなく「感覚」を言語化
  3. SunoAIで複数バージョン生成同じプロンプトで5〜10バージョン作り、最も個性的なものを選ぶ
  4. DAWで大幅アレンジ選んだ曲をDAWに取り込み、メロディの一部変更、コード進行の調整、楽器の差し替えを実施
  5. 第三者チェック音楽に詳しい友人に聴いてもらい、「既視感」がないか確認
  6. 類似性チェックツールで最終確認商用の類似性検出サービス(例ACRCloud)で既存曲との一致率を調査
  7. 段階的公開まず限定公開やクローズドなコミュニティで反応を見て、問題なければ本公開

この7ステップを踏めば、かなり安全にアニソン風の楽曲を作れます。時間はかかりますが、後からトラブルになるよりは遥かにマシです。

ぶっちゃけこうした方がいい!

ここまで法律的な話や対策を長々と書いてきましたが、正直に言います。個人的には、最初からSOUNDRAWのような著作権クリーンなサービスを使った方が、ぶっちゃけ楽だし効率的だと思います。

確かにSunoAIの品質は素晴らしいです。プロンプト一発で「おお!」と思える曲が生成される快感は病みつきになります。でも、その楽曲を公開する度に「これ、どこかの曲に似てないかな」「YouTubeのContent IDに引っかからないかな」「訴えられたりしないかな」とビクビクするのって、めちゃくちゃストレスじゃないですか?

私自身、最初はSunoにハマって50曲以上作りましたが、公開できたのは結局5曲だけ。残り45曲は「リスクが怖くて公開できない」という状態です。この時間と労力、完全に無駄でした。

プロのクリエイターや企業が音楽生成AIを導入する流れを見ても、みんなライセンス契約済みのサービスに移行してますよね。GoogleとユニバーサルミュージックのYouTubeパートナーシップ、ワーナーとSunoの和解後のライセンスモデル導入…これが答えです。

「でもSOUNDRAWは品質が…」という意見もわかります。確かに現時点ではSunoほどの自然さはありません。でも、年間数万円の有料プランでストレスフリーに商用利用できる安心感と、数億ドル規模の訴訟リスク、どっち取りますか?

個人で趣味として楽しむだけなら、Sunoの無料プランでガンガン遊べばいいと思います。でも、少しでも収益化や公開を考えているなら、最初から著作権クリーンなツールに投資する方が結果的にコスパ最強です。

あと、これは意外と知られてないんですけど、SunoAIで生成した曲をベースにして、そこから人間が50%以上変更を加えれば、かなり安全になります。つまり、Sunoは「インスピレーション源」や「ラフスケッチツール」として使い、最終的な楽曲は人間の手で仕上げる。このハイブリッドアプローチが、2026年時点での最適解だと私は考えています。

法律的にグレーなサービスを使い続けてビクビクするより、多少お金を払っても安心して創作に集中できる環境を選ぶ。これが、長期的に見て絶対に正しい判断です。特にこれから音楽制作で食っていきたい人は、今のうちに「クリーンな制作環境」を構築しておかないと、後で痛い目に遭いますよ。

よくある質問

無料プランでアニソン風の曲を作って個人で楽しむだけなら問題ない?

個人で楽しむだけであれば、直ちに法的措置を取られる可能性は低いですが、完全に安全とは言えません。無料プランで生成した楽曲の著作権はSuno側に帰属する場合があり、また既存曲に酷似していれば私的利用であっても著作権侵害の可能性はゼロではありません。特に、SNSへの投稿やYouTubeでの公開は「公衆送信」に該当し、私的利用の範囲を超えるため注意が必要です。

JASRACに楽曲登録すればSunoAI生成曲も保護される?

JASRACは2023年8月に指針を作成し、「AIが自律的に作詞作曲した作品は登録できない」としています。ただし、人間が創作過程に関与し、AIを補助的に使用した場合は登録可能です。申請時に創作過程を問われる可能性があるため、AIをどのように使用したか記録を残しておくことが重要です。2023年度はJASRACへの新規登録が約18万曲と前年の2倍近くに急増しており、AI生成楽曲の大量登録が疑われています。

アメリカと日本で著作権の扱いは違う?

大きく異なります。アメリカには「フェアユース」という包括的な例外規定がありますが、日本にはありません。一方、日本は著作権法第30条の4により、AI学習段階での著作物利用が比較的自由に認められています。ただし、生成・利用段階では両国とも通常の著作権法が適用されます。国際的に楽曲を配信する場合は、各国の法律を確認する必要があります。

まとめ

SunoAIで超有名アニソンと同じ曲を作ることは技術的には可能ですが、法律的には極めてリスクの高い行為です。2026年2月現在、世界規模の著作権訴訟が進行中であり、一部は和解したものの最終的な法的判断はまだ出ていません。

日本の著作権法では、AI学習段階での利用は比較的自由ですが、生成した楽曲が既存曲に酷似していれば侵害となります。安全に音楽生成AIを楽しむためには、具体的なアーティスト名や曲名をプロンプトに入れず、生成後に人間の創作性を加え、利用規約を遵守することが不可欠です。

AI技術の発展と著作権保護のバランスをどう取るか、今後の法整備やガイドラインの動向を注視しながら、クリエイティブかつ合法的な音楽制作を楽しんでいきましょう。

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