あなたも「Gemini CLIを使っていてコピペができない」と感じたことはありませんか?エラーや不具合が起こった時、すぐに解決策が見つからないと焦りますよね。今回は、実際にこの問題に直面し、1バイトの簡単な修正で解決した実例を紹介します。デバッグからPull Request、そして素早いマージに至るまでの過程を通して、Gemini CLIを使う上での秘訣をお伝えします。これを読めば、あなたも不具合修正の流れが手に取るように分かるはずです。
Gemini CLIのコピペできない問題とは?

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Gemini CLIは非常に便利なツールですが、時に「コピペできない」といった不具合に悩まされることがあります。この問題の根源は、CLIが正しいパラメータを認識できていないことにあります。では、なぜそのようなことが起きるのでしょうか?
Gemini CLIのバージョンアップで起きた不具合
2025年7月にリリースされたバージョン0.1.10では、新機能として「MCP Serverごとの利用可能ツールのホワイトリスト/ブラックリスト設定」が導入されました。この機能をテストしていた際、以前のバージョンでは正常に動作していたMCPサーバのツールが、必ず一度失敗するようになったことに気づきました。
問題の根本原因の追求
最初は、バージョンアップによる不具合だと考え、ダウングレードしても状況は変わりませんでした。原因は「pullNumber」パラメータの名前が間違って「pull_number」とされていたことにありました。
問題の調査と解決策の発見
この問題をどのように解決したのでしょうか?シンプルな1バイトの修正を行うことで、わずか数時間で解決しました。その過程を詳しく見ていきましょう。
問題の発見と調査
エラーの原因を追求するために、まずGemini CLIのログを確認しました。その結果、正しい「pullNumber」パラメータが渡されていないことが判明しました。これは本来、MCPが提供するツールの引数に期待されるパラメータ名であり、Gemini CLIがそれを正しく認識できていなかったことに起因しています。
コードの調査と実行
Gemini CLIには「/mcp schema」コマンドを使ってツールの引数スキーマを確認できる機能があります。このコマンドを使用しても、スキーマが空のように表示され、問題があることが確信に変わりました。
実際の修正方法
Gemini CLIのソースコードを調査し、問題の発端となっている部分を発見しました。@google/genaiの変更により、パラメータのスキーマが異なる方法で処理されるようになったことが原因でした。この変更に対応するために、Gemini CLIの依存関係を固定し、1バイトの修正を加えました。具体的には、@google/genaiのバージョン依存を固定するための変更を行い、正しいパラメータが使用されるようにしました。
「Gemini CLI コピペ できない」に関する疑問解決
ここでは、読者が抱えがちな「Gemini CLI コピペ できない」に関する疑問に対して、具体的な解決策を提供します。
「コピペできない」とはどんな状況か?
Gemini CLIで「コピペできない」場合、通常はCLIの引数が間違っていることが多いです。パラメータ名が誤っていたり、必要な引数が欠落している場合に発生します。また、Gemini CLIと接続しているMCPサーバの仕様変更が影響していることもあります。
どうすれば問題を解決できるか?
最も効果的な方法は、問題の原因を調べ、パラメータやスキーマの設定を確認することです。具体的には、Gemini CLIのコマンドを使用してスキーマを確認し、正しいパラメータを渡すように修正します。それでも解決しない場合、コードの依存関係を確認し、必要に応じて更新や修正を行うことが重要です。
問題解決のためのステップ
- ログを確認してエラーメッセージを特定する。
- Gemini CLIのスキーマ設定を確認して、パラメータが正しく設定されているか確認する。
- 依存するライブラリやツールのバージョンを確認し、問題がある場合はバージョンを固定する。
- コードの修正を行い、問題を解決する。
まとめ
Gemini CLIの「コピペできない」問題は、単なるパラメータ名のミスから発生したもので、少しの調査と修正で簡単に解決することができました。このような問題に直面したときは、焦らずに原因を特定し、コードの修正を行うことが大切です。シンプルな解決策でも、しっかりと問題に向き合い解決することで、大きな成果を得られることを実感しました。今後もGemini CLIを使う上で、このようなトラブルシューティングの方法を活用してください。
Gemini CLIはOSSとして非常に活発に開発が行われており、誰でも貢献できるチャンスがあります。これからもフットワーク軽く、問題を解決しながら、より良いツールを作り上げていくことが重要です。
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